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自衛隊ニュース   2013年7月15日号
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地域とともにあり
全国各地の創立記念行事で「精強自衛隊」の姿を示す
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創立以来 "最大"
 5月11日、中部方面混成団(団長・武政賢一1陸佐)の創隊6周年記念行事が大津駐屯地で、また同26日には東部方面混成団(団長・岡崎勝司1陸佐)の創立2周年に盛大な拍手が送られた。
 武山駐では今回、48普連を編合して2コ普通科連隊と4コ教育部隊が営庭に勢揃いし駐屯地創設以来、最大の創立記念式典となった。
 天候にも恵まれ約4900人の来場者を迎えて観閲行進や訓練展示、装備品展示、戦車体験搭乗などが行われた。観閲行進は4月に入隊したばかりの新入隊員約1100名や高工校を卒業し今年度から初めて行われる生徒陸曹候補生課程を履修中の隊員約70名など人員約1400名と戦車・装甲車など約50両で整然と行った。模擬戦闘では10式戦車や155?榴弾砲の空砲射撃の轟音に驚きながらも目を輝かせて見る子供たちや、カメラを手にベストショットを狙う人たちを前に迫力ある展示を披露した。
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今日に即動し明日に備える
 5月26日、「第4師団創立59周年・福岡駐屯地開設63周年記念行事」が開催され、歴代師団長をはじめとする多数の来賓や近隣住民など約1万2000人が訪れた。式典に先立ち、4師団内の太鼓部による演奏と約20年ぶりにオートバイドリルで訪れた人々を大いに楽しませた。
 師団長・川又弘道陸将は式辞の中で地域への感謝の言葉とともに「最後の砦」として国民の負託に応えるため「今日に即動、明日に備える強靭なる4師団の育成」に邁進し、日々の訓練に精励するよう隊員に要望した。
 続く観閲行進では自衛官候補生216名の徒歩行進部隊と160両の車両行進部隊、航空機2機が威風堂々の勇姿を披露。また師団の特技者で編成した30名のらっぱ隊による演奏とドリルを交えた演技、41普連1中隊基幹による訓練展示を行い、喝采を浴びた。
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訓練展示3年ぶり
 6月1日に青森市街地、2日は青森駐屯地で2日間にわたり「第9師団創立51周年・青森駐屯地創立62周年記念行事」が行われ、合わせて1万4000人が訪れた。1日は青森市街地の各会場で市中パレード、祝賀イベント、装備品展示などを行い、2日は青森駐屯地で感謝状贈呈式、記念式典、訓練展示、各種イベントコーナーを実施。
 市中パレードは隊員約450名、車両約50両が参加。国土防衛・国際平和協力活動・災害派遣活動の服装で隷下3コ普通科連隊の堂々とした徒歩行進の後、車両部隊が一糸乱れぬ行進を披露して沿道に詰め掛けた多くの来場者から盛大な拍手を受けた。
 イベント会場では航空機による祝賀飛行を披露し、また第9音楽隊・八戸陣太鼓・岩手巖鷲太鼓が演奏を披露。太鼓の力強さと音楽隊の奏でる音色が聴衆を魅了した。
 2日の式典では師団長・田口義則陸将が「時代の風を意識しつつ、武力集団としての実力の涵養に努め、より即応性及び実効性を向上させるとともに、何時いかなる任務を与えられてもこれを完遂し、地域の皆様の期待や信頼に応えることを改めてここに決意するものである」と式辞を述べ、あらゆる任務に即応できる強靭な、そして郷土と共にある第9師団を示した。
 式典終了後は3年ぶりとなる訓練展示。空地一体の各部隊が密接に連携した総合戦闘力発揮による攻撃の場面を披露し、目の前で繰り広げられる大迫力の訓練展示に驚きと歓声が上がった。
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約40ぶりに市中パレード
 6月9日、滝川駐屯地で創立58周年記念行事が行われ、前日の8日には44年ぶりとなる市中パレードを盛大に行った。
 隊区内の各市町旗が紹介される中、各市町旗を持った隊員が行進。その後、今年度入隊した自衛官候補生が若さ溢れる徒歩行進を披露。さらに第1から第2、第3普通科中隊の順で一糸乱れぬ徒歩行進を披露。多くの市民に対し部隊の精強さを示した。次に本部管理中隊及び連隊集成車両部隊、第11後方支援隊第2整備中隊第1直接支援小隊の順に迫力ある車両行進を実施、沿道を埋め尽くした多くの市民を沸かせ、最後に第11音楽隊による音楽演奏を実施、盛会のうちに終了した。
 翌日の式典で司令・首藤光太郎1陸佐は「我が国の平和と独立を守るということは、その地域や人々を守ることが原点であると考えています。常に地域の皆様とともにあることに思いを致し、より一層信頼される部隊、そして地域の発展に貢献できる滝川駐屯地を目指して皆様との絆を大切にし、努力を重ねて参ります」と式辞を述べた。
 各部・中隊は招待者・自衛隊OBを交えた恒例のジンギスカン鍋を囲んで親睦を深めた。
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 地域との信頼関係不動のものにせよ
 第2師団隷下部隊が所在する旭川駐、名寄駐、留萌駐で行われた創立記念行事も多くの市民で賑わった。
 6月9日は「第2師団創立63周年・旭川駐屯地開設61周年記念行事」が行われ、来場者は1万6000人に上った。
 観閲式では総合近代化師団である北鎮師団が式場に大集結し威容を示した。
 師団長・友部薫陸将は式辞の中で、国際情勢の不安定化に触れ「どんな任務をも即応し、成し遂げられる精強部隊を育成し、武力集団の原点に立ち返り卓越した使命感と旺盛な責任感をもって汗を流して地域との信頼関係を不動のものにしてもらいたい」と述べた。
 6月15日、創立60周年を迎えた留萌駐屯地は、留萌市自衛隊協力会(会長・留萌市長)主催の「記念マーチ」が市内中心部で行われ、一緒に同協力会役員や留萌駐屯地の隊員、市民団体など約400人が市内を行進した。市役所で行われた出発式では主催者を代表して市長が「留萌駐屯地の皆さんとは、信頼と絆を深めながら共に60年を歩んできた。創立記念を一緒に祝うことができ嬉しく思う」と述べた。留萌駐屯地音楽同好会を先頭に行進が行われ、PLバトントワラーズやボーイスカウト、ガールスカウトのメンバーや子供たちがマーチに彩りを添えた。沿道には沢山の市民が訪れ声援や拍手が送られた。
 翌16日は、留萌駐屯地で創立記念行事が行われ市民や各協力団体など約3000人が駐屯地を訪れた。
 式典では司令・山内克己1陸佐が「今年の記念行事のテーマは『仲間とともに』。隊員同士の仲間意識を持つ意味のほか、60年ともに歩んできた市民の皆さんと築きあげてきた信頼関係を示している。今後10年、20年とさらに絆を深めていきたい」と式辞を述べた。
 6月16日、名寄駐屯地は市内で創立60周年記念行事を挙行した。記念行事は例年駐屯地内で行われているが、昭和28年3月に主力が宇都宮から移駐し創設されてから60年、地域とともに歩んできた名寄駐屯地を一緒に祝いたいと記念行事協賛会(会長・名寄市長)からの要請もあり例年駐屯地内で行われていた行事をすべて市内で行った。
 メインイベントの約1?にわたる市中パレードでは、沿道は約1万5000人の市民で埋め尽くされた。駐屯地音楽隊の演奏に合わせ、117両600名の隊員が約1時間をかけ行進し、最後は第2戦車連隊(上富良野)が所有する74式戦車や、第2特科連隊第2大隊が所有する99式155?自走榴弾砲が迫力ある行進で観衆を魅了した。
 女性隊員のアナウンスにより指揮官の出身地を紹介し、親近感を演出する中、沿道を埋めた市民は、協賛会が配布した2000本の旗を手に、大きな拍手で行進する車両を出迎えた。
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安全への誓いを新たに
 6月29日、北千歳駐屯地で「第1特科団創隊・北千歳駐屯地開庁61周年記念行事」が行われた。
 記念行事に先立ち28日には駐屯地慰霊碑前で、千歳地方防衛協会会長(千歳市長)をはじめ来賓、北千歳駐屯地OB会員、各部隊長、駐屯地所在隊員参列のもと、殉職隊員の追悼と特科団、駐屯地所在隊員の安全への誓いを新たにした。
 記念行事当日は市長はじめ来賓、市民など大勢の入場者で賑わいを見せる中、観閲式で司令・阿部知己陸将補は「備えるべき事態は多様化し、任務や要領も多様化している現在、情勢を的確に予想し、怠りなく備え、皆様の期待を裏切らぬよう更に精進する覚悟を新たにしております。ご来場、地域の皆様には我らの備えと活動を生かすべく、引き続きお支えいただきますようお願い申し上げます」と述べた。
 隊員手作りの模擬売店などのイベントも行われ、駐屯地開放終了まで列が途切れることはないほどの大盛況。地域市民など約3000人の来場者との一体感を醸成した記念行事となった。

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