防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2013年7月15日号
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寄せ書き
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強い使命感と高い技術
普通科教導連隊(滝ヶ原) 3陸曹 永野和幸
 私は5月14日から22日までの間、三島市消防本部および三島消防署の協力を得て行われた救急車同乗実習訓練に参加させていただきました。
 本訓練では24時間体制の勤務の中で4度の緊急出動を体験しました。その中で特に救急隊員の「心・技・体」一致した個々の能力の高さが印象に残りました。
 救急隊の勤務は2個チーム交代、24時間体制で常に緊張感を強いられる業務であり、そのような中でも零細時間を活用し日々「知識・技術・体力」の向上に努める姿勢にプロ意識を、また隊員の話の中から「救急医療の現場は日々実践であり、市民の命を預かっている」という強い責任感を、さらには3人1組で行う迅速・正確で無駄がない救急処置に高い技術を感じさせられました。
 こうした精神や技術は防衛出動時の収容所での活動および災害派遣などの救護所での活動にも通じることだと思います。
 このほか、患者の家族に対する対応が懇切丁寧であり、十分な説明と不安の軽減に留意されていた点に感心しました。今後、災害派遣現場などにおいても同様な対応が求められると思うので「患者側の視点を忘れることなく、確かな知識を習得し、経験を積み重ねることが必要である」と再認識しました。
 今回の訓練で得た経験を今後の自衛隊における各種任務に活かしていけるよう、常に実践を意識した行動を心がけていこうと思います。
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一生忘れない達成感
第13偵察隊(出雲) 3陸曹 鳥谷尚史
 「あー走り出して、いったい何時間が経ったんだろう…」60キロ過ぎたあたりから顔からは笑顔がなくなっていた。「何で走っているんだろう」と思いながら、ただただ走っていた。
 思い起こせば、私が100キロマラソンを走ろうと思ったきっかけは2年前に「隠岐の島ウルトラマラソン」を支援した際、ランナーのゴールシーンに感動したことが始まりでした。
 いつの間にか私は「何時間で走る」「あの人には負けない」といったプライドだけで走っていました。支援した時の気持ちを思い出したら、変なプライドは捨て、制限時間内で必ず完走したいと思うようになりました。
 制限時間14時間30分の中で、結果は14時間24分28秒とギリギリでなんとか完走することができました。
 隠岐の島ウルトラマラソンは、ゴールの演出で家族または応援者と一緒にゴールすることができます。私が考えた演出は「ゴール手前で迷彩服に着替えマラソン支援をしていた同僚と一緒にゴールする」。
 気がつくと途中なくなっていた笑顔が、満面の笑みに変わりゴールしていました。この達成感は一生忘れません。制限時間内で完走できたのも、隠岐の島の皆様、ウルトラマラソンを支援された全ての皆様の応援があったからだと感謝しています。
 「ありがとうございました」。
 最後に、今回のウルトラマラソンで得た教訓を活かし、公私ともに頑張っていこうと思います。
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驚きの教育環境
高山市立日枝中学校 教頭 下垣内たか子(岐阜地本投稿)
 横須賀駅に降り立つと、目の前に大きな護衛艦が並び、まるで異国の地のように感じました。このたび、高等工科学校の見学の機会をいただいたことは、今後の進路指導に大いに参考になり、たいへん感謝しております。
 まず驚いたことはその教育環境です。広大な敷地に十分に整えられた各施設や備品は、生徒にとって思う存分学べる素晴らしいものでした。
 また、教官の皆様の言葉の端々から感じられる教育観にも、はっとしました。充実した調理室に驚いていると「自立したバランス感覚のある社会人に育てたい」というお話。張り出された成績表の前では「目標があってこその努力」と。加えて同期の仲間との強い連帯感や仲間を決して見捨てない考え方など、人としての生き方をご指導いただいていることがよくわかりました。
 一方、厳しい学びの毎日を過ごす生徒には、自分の、あるいは国民の生活を守るという高い理想や志が必須です。進路指導の際には、そのことを十分配慮しながら進めて参りたいと思いました。
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フットサルに夢中
第2対戦車 ヘリコプター隊(八戸) 3陸曹 阿部竜太郎
 私には今、夢中になれることがある。それはフットサルである。サッカー経験もなくフットサル自体、興味のなかった私が始めるきっかけになったのは部隊の先輩からの誘いであった。「うちの部隊でフットサルチーム作るけど、お前も入る? スタメンだよ」特に趣味を持たない私はすぐにチームへの入団を決意した。
 練習は週1回実施されているが、私の課題は基本技術の修得である。パスはできない、ドリブルはできない、シュートもできない。「やる気で何とかなるであろう」という私の甘い考えは打ち砕かれた。もっとボールと友達にならなければ。そのために奮闘中である。仕事やクラブ活動以外の趣味として、ここまで1つのことに打ち込んだこともあまりないので、できるだけ続けていきたいと思う。
 そしてチームの目標である「まず1勝」の達成に貢献するために頑張っていきたい。
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二男のお宮参り
大津駐屯地業務隊 2陸曹 深尾真伸
 4月に誕生した二男のお宮参りに行きました。家族、親戚一同、高島市内にある氏神神社で、二男の健やか成長を祈りました。
 道中に出会った近所の方にも祝っていただき、家族全員にとって思い出の一日となりました。
 自宅に戻って祝い膳をいただいた後、初節句の写真撮影を行いました。端午の節句は長男の誕生日でもあります。いつも長男1人だけの写真でしたが、今年から二男も一緒でとても嬉しそうでした。
 これから、春は2人の誕生日と節句で忙しくなりそうです。息子たちの成長する姿を毎年、楽しみにしたいと思います。
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ギターにはまる
第9施設大隊(八戸) 陸士長 松村孟将
 中学3年時にベースを始め、そして高校1年になってから新たにギターも始めました。今、メインでやっているのはギターです。
 私がギターにはまった理由はXJAPANのhideに憧れていたことと、音作りがとても奥深いからです。私は中学生の頃からXJAPANが好きで、特にhideの演奏やパフォーマンスはDVDで初めて見た時に衝撃を受けました。そしてギターを練習していくうちに、ギター本体からの音や全体的な音作りが凄く奥深いことを知りました。今では弦のメーカーやゲージ・ボリュームポッドや配線材のメーカーや種類までこだわり、曲のジャンルや音作りにより数本のギターを使い分けています。
 入隊後は学生の時とは違い、ギターだけに使える時間は少なくなりましたが、地道に練習を重ね沢山の曲を聴くことで、今まで以上に音楽に対する視野を広げたいと思います。

「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
「元自衛官」に誇りと自信を
(株)セノン 森 田 恵 次
森田氏は平成23年9月、海自館山航空基地隊運航隊運航班を2海尉で退職。55歳

 私は35年余りの自衛隊勤務を終え、平成23年9月に定年退官いたしました。雇用情勢が厳しい折、就職援護室の紹介により「株式会社セノン千葉支社」に就職することができました。就職援護室長をはじめ、就職援護室の皆さんの親身なサポートに感謝しつつ日々業務に励んでおります。
 セノン千葉支社は警備業務、空港保安警備業務、ビルメンテナンス業務、車両運行管理業務、道路管理業務などの総合安全サービス提供企業として事業を展開しております。私はビルメンテナンス業務の一員として、電気設備の保守管理業務を実施しており、具体的にはビルの各部に安全かつ安定的に電力が供給できるように、キュービクル(電気設備)、電力線などに異状がないかを点検し、さらに街路灯、室内灯などの不点調査修理および電気設備全般にかかわる不良個所の修理を実施しております。
 私以外の方々は現場で電気工事を何十年と行ってきた豊富な知識、経験および優れた技能を持つ職人です。このような方々の中で、果たしてやっていけるのだろうかと心配をしたものですが、先輩方の温かい指導および手助けにより、現在では一通りのことを問題なく実施できるようになりました。
 自衛隊に30数年も勤務すると指導的立場になることもあり、入隊当初のピッカピッカの初任海士の頃の「はい」という素直な心、「私がします」という奉仕の心、「すみません」という反省の心、を忘れかけていないでしょうか。再就職にあっては、今一度「ピッカピッカの初任海士」に戻り、そして自衛隊生活で培った「ガッツ」「気力」「体力」で臨めば何の心配もありません。また企業もそのような人材を求めています。自衛官であったことに誇りと自信を持ち、決して無理をせず、健康に留意され頑張ってください。皆様のご健闘をお祈りいたします。


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