防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2013年7月1日号
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寄せ書き
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「絶対に勝つ」意気込みで
第33普通科連隊(久居) 3陸尉 松尾聡一郎

 あいばの演習場で行われた今回のバトラー戦闘訓練に、4中隊は「絶対に勝つ」という意気込みで臨みました。
 訓練は想定上、厳しい任務でしたが、我の勝ち目の砲迫射撃とLAVの活用によって当初の目標を達成することができました。これは今後、訓練するにあたって大きな自信となりました。
 本訓練ではCOPと主陣地に当初から分かれて配置され、演習道沿いに侵攻してくる敵と斥候に対して対応しました。私個人としてはCOPで指揮したかったのですが、当初から主陣地にいたことで全体の流れが把握できたので良い勉強となりました。
 ここで少し小隊員の感想を紹介します。
 通信手・松崎士長「装具が動き辛かったです。装具の付け方をもっと工夫する必要がありました」
 小銃手・鎌田1士「戦車にやられてしまったので、掩体をもっと活用する必要がありました」
 以上のように小隊、個人において問題点が明らかとなり、とても有意義な訓練となりました。
 4中隊は今、中隊長を中心に団結し、様々な場面で結果を残せるようになってきました。小隊長として今後は少しでも小隊が中隊に貢献できるように努力していきたいと思っています。
 最後に、本訓練に係わった皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

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武器授与式を迎えて
第13普通科連隊(松本) 候補生 鍵田良介

 武器授与式において、自分は89式5・56ミリ小銃を授与されました。
 この銃は3・5キロも重さがあります。これからこの小銃を自衛隊の中で基本教練、戦闘訓練で使い、分解・結合して整備していくのですが「この重さでは表せない、自分にとっては大きな存在になる」と感じました。そして「この銃は殺すための物ではなく、日本国民を守っていくための物である」と教育隊長に言われ、これを聞いて「将来、使う機会があってはほしくないが、使う時に使えないと困るので、しっかりと学んでいきたい」と思いました。
 授与式を終えて、分解・結合や執銃時の基本教練を行いましたが、とても難しく感じました。分解・結合は部品を落としたり、間違えて組んだりはなかったのですが、内部の構造はとても複雑で班長や班付に聞き、時間はかかりますが一人で分解と結合ができるまでになりました。班長や班付のように数分で組めるようになることを目指し、厳しいかもしれませんが頑張っていきたいです。
 銃を使った基本教練は分解・結合と同様に覚えることが多く、節度ある行動が難しく、よく指導されますが、指導されないように銃に早く慣れて班長、班付のようにピシッと決めたいです。
 このように自分はいまだ銃に関してとても未熟なので、銃の扱いを間違えることなく一人前に扱えるように、これからの3ヵ月、同期と一緒に頑張ります。

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柔術で人生に新風
東北方面管制気象隊第1派遣隊(八戸) 1陸尉 内原知一

 スポーツが好きな私は今年で38歳になります。「人生に新風を」と30代後半から奮起し、新たにこの春から自己啓発で始めた趣味が柔術です。なるべく自分が健康的に活動でき、かつ熱中して長年続けられるものが良いと思い柔術ジムの門を叩きました。
 さて、今「40歳を目前にした初心者が、20歳そこそこの若人と張りあえるのか?」と突っ込まれた方は少なくないと思います。確かに初心者という部分では張り合えません。何の部門でもそうですが…
 ただし柔術は打撃技がないことのほか、柔道と違って立ち技よりも寝技が主体であることから、技術を磨いたことで、むしろ年配のほうが強いというパターンはそう珍しくありません。小学校から50歳代を超える方々まで、幅広い年齢層で楽しまれる格闘技です。
 また、使用する技の中には新格闘で使う技もあって親しみやすく、かつ心身共に健全になれることから自衛官にお薦めの趣味です。

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後輩たちの活躍が誇り
岐阜地本美濃加茂地域事務所 2陸曹 安藤幸康

 岐阜地方協力本部に勤務を命ぜられ、すでに3年経とうとしています。その間、部隊とは違った辛さや、一般社会の厳しさなど様々なことを学んできました。
 そんな中でこれまで頑張ってこられたのは、私が担当した受験者が入隊し、部隊で頑張っている姿を見ると、とても嬉しく、やりがいも感じられるからだと思います。受験前から入隊後も親身になって接していると、一人一人印象に残り大切な後輩となっています。
 特に今回、紹介したい入隊予定者がいます。女1人、男3人の4人兄弟の家族があり今年、三男の入隊が決まり、男3人全員が自衛官になるのです。
 長男は現在、海上自衛隊第1航空隊第1列線整備隊(鹿屋)で勤務しており、次男は陸上自衛隊に入り、故郷の岐阜から比較的近い第10通信大隊第1中隊(守山)で勤務しています。
 そして今年、三男が航空自衛隊への入隊が決まりました。男兄弟全員が陸海空の自衛官として勤務することとなり、ご両親は不安ながらも立派に成長していく長男、次男の姿を逞しく思い、三男の入隊も喜ばれていました。
 しかしながら「これからは家族全員揃うことも少なくなるのね」と寂しそうな表情を浮かべていました。その表情を見て、私は「兄弟全員を自衛官にしてよかった」と言ってもらえるよう、自衛隊に送り出してくれた家族へのサポートもしていきたいと改めて思いました。
 広報官になって最近やっと対象者が求めていることや、保護者の不安事項が見えてきました。そうして私なりにアプローチの方法、内容説明の要約など広報官として自分なりのやり方が分かってきつつあるように思います。
 今後も日々学ぶ姿勢を大切にしていき、私の話を聞いて入隊を決めてくれた後輩たちが全国で活躍していることを誇りに思い、これからも彼らに負けないよう仕事を全うしていきたいと思っています。

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日々の零細時間を活用
第7普通科連隊(福知山) 陸士長 小山皓平

 私は今年1月中旬から約2ヵ月間、初級ラッパ教育に参加しました。
 音楽に関する知識などが全くなく、教育に対して不安しかない状態で参加しました。いざ教育が始まるとその不安は的中し、初めは音が全く出ず、教官には「音感がない」「音程が悪い」などの指摘を受け、悔しい思いをしました。
 そのため私は連日、課業外に必死で練成を行いました。すると1ヵ月後には音が出るようになり始め、一度音が出始めると音色も改善され、日課号音や礼式譜なども次第に吹けるようになりました。また中隊の昼礼時には隊員の前で吹奏させていただき、人前で吹奏するという緊張感にも慣れることができました。そして無事に特技を取得することができました。
 私が初級ラッパ教育で学んだことは「日々の零細時間を活用し絶えず反復演練を行い、常に練度の向上に努める必要がある」ということです。
 私はラッパ手として上番する日まで練成を怠らず、練度の向上に努めます。

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10種類の資格に合格
第13旅団司令部付隊(海田市) 陸士長 佐川太志

 私は昨年4月から9月までの間、久居駐屯地で行われた部外技能教育に参加しました。
 私が参加した教育は、三重県津高等技術学校販売ビジネス課程で、半年間におよぶ資格取得のために部外者に混じって受講するものでした。
 販売ビジネス課程では、マーケティングやマーチャンダイジング、販売管理などを勉強し、それに伴って必要な簿記やパソコンに関する授業を受けました。教育の成果として資格の受験をしました。学校での取得目標は販売士検定、パソコン検定、簿記検定の資格でした。
 課業後は同じ課程を受講していた同僚とウェイトトレーニングや駆け足、また久居駐屯地には屋内プールがあり水泳訓練をしたり、アクアエクササイズをしたりと体力練成を行うことができました。
 休日には初めて滞在した東海地方の観光や、伊勢神宮や鈴鹿サーキット、鳥羽水族館を訪ねました。また大阪や名古屋などもすぐに行くことができたので、いろいろな所に出かけて松阪牛、トンテキ、ひつまぶし、串揚げなど美味しい物を食べて大いに楽しみました。
 結果として部外教育では学校での取得目標よりも上の級に合格することができました。ただし販売士検定だけは級によって受験日が異なっていたので受験できませんでした。
 同じ部外技能教育に来ていた曹長に勧められて受験した宅地建物取引主任者にも合格することができ、そのほか合わせて10種類の資格に合格することができました。半年の間に多くの資格を取り、また多くの体験をすることができ、次の仕事ではこの部外技能教育でのことを活かして頑張りたいと思います。


「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
(株)セロン東北 佐藤恒平
佐藤氏は平成24年3月、陸自第20普通科連隊重迫撃砲中隊を陸士長で退職。24歳

 私は平成24年3月に3任期満了により、第20普通科連隊(神町駐屯地)を退職しました。山形地方協力本部山形地域援護センターの協力により、4月より山形県山形市に本部を置く株式会社セロン東北、村山営業所の機動警備員として勤務しております。
 再就職初日は不安でいっぱいでした。「自衛隊しか知らない自分がきちんと勤めることができるのだろうか」と悩んだ日もありました。しかし、上司や先輩方の厳しい指導や励まし、そして自衛隊で身に付けた忍耐力で何とか頑張っています。
 もうすぐ入社して1年になりますが、日々勉強の毎日です。セキュリティシステムの対応が1件1件違うので、とまどう時もありますが、これからさらに経験を積んで、少しでも先輩方に追いつきたいと思っています。
 最後になりますが、私は、プロの警備員としてお客様に安心と信頼をお届けすることが第一の使命だと考えています。まだまだ未熟ではありますが、強い責任感とチャレンジ精神をもって、会社に貢献できる存在になりたいと思います。


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