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自衛隊ニュース   2013年5月1日号
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国際社会の平和と安定のために
日越の協力をさらに強化
岩崎統幕長とベトナム人民軍ドー総参謀長が懇談で

 ベトナム人民軍総参謀長兼国防次官のドー・バー・ティ上将が4月15日、岩崎茂統合幕僚長の公式招待で防衛省を訪問した。儀仗広場で栄誉礼を受けた後、岩崎統幕長と懇談し、アジア太平洋地域の安全保障環境、海上安全保障および日越防衛交流などについて意見交換を行った。
 両者は、自衛隊とベトナム人民軍のハイレベル交流(大臣級、政務官級、幕僚長級等)の重要性を強調するとともに、外交関係樹立40周年を迎えた日越の緊密な関係が、両国の安全保障およびアジア太平洋地域の平和と安定に不可欠であることを再認識した。
 また、ADMMプラス(拡大ASEAN国防相会議)をはじめとしたアジア太平洋地域における多国間枠組みでの協力を重視し、海上安全保障、災害救援・人道支援活動などの、国際社会の平和と安定のための協力をさらに強化することで合意した。
 両国はそれぞれADMMプラスにおける防衛医学EWG(エキスパートワーキンググループ)、人道支援・災害救援EWGの共同議長国として、6月にブルネイで実施される実動演習をリードしている。


日米上級下士官会議を開催
活発に意見・情報交歓
統幕最先任と在日米軍最先任とで事前協議

 3月8日に在日米軍横田基地において日米上級下士官会議が行われ、各軍種の情報交換及び下士官交流について意見交換等がなされた。会議には、自衛隊から統幕最先任小畑准尉、海自先任伍長夏目曹長、陸自中央即応集団最先任磯野准尉、陸自東方最先任伊藤准尉、陸自東混団最先任野村准尉、陸自曹友会会長古田准尉、空自航空総隊准曹士先任出谷准尉、空自航空支援集団准曹士先任松田准尉が、米軍からは米太平洋軍最先任ルーズ先任伍長、在日米軍最先任マッキンタイヤー最上級曹長、在日米陸軍ペイトン最上級曹長、在日米海軍キングスバリー先任伍長、在日米空軍374空輸団最先任ロブレスレノソ最上級曹長、米海兵隊太平洋基地最先任キンブル最上級曹長らが参加した。会議は、各軍種の最先任等からそれぞれ現在の任務の概要、懸案事項及び日米交流等について紹介があり、質疑応答や日米交流の提案など活発に意見・情報交換等がなされた。服務に関する懸案事項では日米同様の悩みがあることが判明し、メンタル・ヘルス関係の施策についてセミナー受講等の交流の提案がなされ大変有意義であった。最後に、空自航空総隊司令官・齊藤治和空将から「世界に認められた日本の下士官」「指揮官と先任の関係」等について訓辞がなされ会議を閉めくくった。
 今まで本会議は、在日米軍の最先任上級曹長会議にあわせて自衛隊の最先任等が参加していた。昨年度から統幕最先任が配置(試行)された事で、統幕最先任と在日米軍最先任とで会議内容を事前に協議し、日米下士官交流の発展と相互運用能力向上を主眼に、各自衛隊の主要部隊まで参加範囲を広めて今回会議を行うこととなった。今後も引き続き継続して開催される予定。


陸幕給与室主催で方面等給与担当者集合訓練
給与の適切な執行に向けて

 3月8日、陸上幕僚監部給与室主催の「平成24年度方面等給与担当者集合訓練」が行われた。
 同訓練は、給与担当者の識能向上を図り、給与制度が適切に運用されることを目的として、平成21年度から毎年実施され、今年度で4回目になる。
 昨年までは、各方面総監部、中央即応集団司令部のみを対象に実施していたが、近年は給与制度の変化事項も多く、その内容も複雑化していることから、今回から大臣直轄部隊を加え、総勢35名が参加した。
 訓練に先立ち、給与室長牛島弘樹1陸佐から「給与や退職手当の削減があり、かつてない厳しい状況である。しかしながら、若年隊員の号俸が加算されるとという明るい変化もある。「武士は食わねど高楊枝」で頑張っている隊員に報いるためにも適正な給与の執行に努めてもらいたい」との訓示があった。その後、陸上幕僚監部から、平成24年度末以降の給与制度の変化事項や制度執行上の留意事項に関する教育を実施するとともに、各方面総監部から、制度執行上の業務の参考となるような特異事例や教訓を紹介した。
 これらの内容は、実務担当者に共通の問題として関心が高く、初めて参加したある担当者は、「説明がわかり易く大変勉強になった」「単身赴任手当、扶養手当、若年退職者給付金など、隊員に影響する内容について注意していきたい」と感想を述べ、次回の参加を強く希望していた。
 最後に、本訓練担当者の給与室・弥頭陽子2陸佐は、「参加者の熱心な聴講ぶりや多数の質問から、各担当者が日頃から抱えている疑問や関心を異なる部隊間で共有する意義は大変大きいことが分かった。今後もこの事業を拡大していきたい」と語った。


業務開始から54年目で
静浜管制隊
無事故140万回達成

 4月4日、静浜管制隊(隊長・野村忠信1空佐)は、管制無事故140万回を達成した。昭和34年の管制業務開始から54年目、平成16年の管制無事故120万回を達成してから9年目の記録達成となった。野村管制隊長は、「管制隊が一丸となって任務に邁進し、また、歴代隊員の尽力と、第11飛行教育団をはじめとする関係部隊からの多大な支援・協力があって、記録を達成することができた。管制隊や関係部隊の皆様に深く感謝するとともに、引き続き、管制隊一同、無事故管制を更新していくことで、静浜基地ひいては航空自衛隊の任務に貢献できるよう努力していきたい」と述べた。


自衛官候補生 初々しく入隊
「精一杯頑張ります!」
第32普通科連隊(大宮)
 第32普通科連隊(連隊長・渡邊俊明1陸佐=大宮)は4月4日、大宮駐屯地体育館で平成25年度自衛官候補生入隊式を実施した。
 式は、全国自衛隊父兄会埼玉県支部連合会をはじめとする各協力団体の代表者等の来賓が見守る中行われた。候補生105名は厳正な態度で式に臨み、告達では一人ひとりが式場に響き渡る大きな声で返事し、候補生を代表し勝見卓也候補生が元気溌剌と申告した。職務の宣誓では、国防の志を胸に全員で声高らかに自衛官候補生としての宣誓を行い、改めてその決意を固めた。渡<INLINE NAME="" COPY=OFF>連隊長は式辞において候補生に対し、「目標をもって前進せよ」、「自衛官候補生としての基本的な知識と技能を体得せよ」、「同期の絆を大切にせよ」の3点を要望した。
 祝賀会場では、勝見候補生が「3ヵ月の期間、全候補生が一丸となり精一杯頑張ります」と大きく胸を張り決意の言葉を述べた。
 候補生は満開の桜の下、家族に見守られる中、同期生とともに人生の新たな一歩を踏み出した。

多人数で盛大に式典
第3特科隊  姫路
 第3特科隊(隊長・天本博文1陸佐=姫路)は4月6日、自衛官候補生入隊式を実施した。今年の入隊者は129名と大人数であり、3個区隊に分けて教育が開始される。迫力ある宣誓、父兄も多人数参加し、盛大に行われた(写真)。

※857号4面「量産機を厚木に空輸 空自」とあるのは海自の誤りです。また、文中、「重岡弘海将」は「重岡康弘海将」の誤りです。訂正してお詫び致します。


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