防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2013年4月15日号
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「頑張っています」新しい職場
活躍するOB
社会福祉法人愛育会吉野川育成会 冨田泰広
真摯に学ぶ気持ちが大切
冨田氏は平成22年4月、海自第202教育航空隊列線整備隊を1海曹で定年退職。57歳

 私は平成22年4月、海上自衛隊徳島教育航空群第202教育航空隊を最後に定年退職しました。
 この度の再就職につきましては、徳島航空基地隊就職援護室に一方ならぬお世話になり、感謝しています。厳しい再就職環境の中で、社会福祉法人愛育会指定障害者支援施設、吉野川育成園に生活支援員として再就職することが出来ました。まだ再就職して3年目ですが、育成園を利用している利用者の方の生活を支援する者としての自覚を胸に仕事に励む毎日です。
 愛育会には、様々な知的障害を持つ方が生活しています。私の業務は、育成園の生活の中で、利用されている方が、より快適で充実した生活が送れるように支援することです。また夜勤の際は、施設の維持に加え、利用者の快適な睡眠の確保に配慮しています。定期的に開かれる保護者会では、利用されている方の日頃の生活や健康状態を保護者に知らせたり、保護者からの育成園の利用者の支援等に対する要望を受け利用者へのサービスに反映させたりします。
 再就職して一定の期間が経過した現状において、今後定年される方に助言したいのは再就職環境の厳しさを再認識するということです。自衛隊とは異なる職種に再就職して大切なことは、コミュニケーションの能力であり、仕事を真摯に学ぶ気持ちだと思います。これらを磨いておけば、新しい職場で良い人間関係を築くことができ、良い環境の下で仕事を続けることができると思います。
 次に、健康管理です。定年前ともなると、生活習慣病等の様々な病気に悩む人たちが増加しますが、定年後の再就職先では心身ともに健全で、活動的な状態で仕事ができる事を再就職先からも求められます。現役時代の健康管理の意識と実践が再就職後の勤務環境を大きく左右することになります。健康管理を今から見直し、生活習慣を改善することが必要です。今後定年退職される方々が、より良い再就職をされ、第二の人生を有意義に過ごされることを祈念しています。


寄せ書き
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妥協せず"最良"求める
第37普通科連隊(信太山)陸士長 小谷 聡

 連隊炊事競技会が2月8日、信太山演習場で行われ、第2中隊が優勝することができました。今回の競技会で優勝できた理由については、中隊の隊員、選手が一つにまとまっていたからだと思います。
 炊事練成の都度、中隊の皆さんに味に対するアンケートを実施し、その意見を反映し最良の味付けを選択していきました。その結果が偏りのない味に仕上がったのだと思います。
 また、今回は戦闘炊事だったのでバラキューダや天幕を迅速に効率良く張り、炊事時間を確保するために何度も練習を重ねました。はじめはうまくいかなくて、その都度全員でアイデアを出し合い、最良の方法を見出すために意見交換を行ったのも良かったと思いました。
 最後に、料理の味付けについては選手全員で味見をしながら、全員が納得する味に仕上がるまで妥協しなかったことが今回の優勝につながったのではないかと感じました。
 これからは師団競技会に向けて、沢山の課題もありますが、競技会まで練成を重ね、師団一を目指し頑張っていこうと思います。

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「俺を見よ俺に続け」
第4陸曹教育隊(大津)1陸曹 福井 満

 この度、私は第173期陸曹上級課程に教育入校しました。
 その教育の中でも特に私自身の物事の考え方が変わったのは、戦術教育についてです。ここで戦術的思考過程について学び、これにより改めて状況判断の奥深さを認識することができました。
 また、入校当初に戦術教育を学んだことで、その後に連接した野外訓練の教育内容をより一層理解することができました。
 今後は、この陸曹上級課程教育で学んだことをこれからの陸曹候補生の教育に反映し、学生個々に応じた練度向上と情熱を持った教育を心掛けていきたいと思います。
 本当に充実した2ヵ月の教育であり、上級陸曹教育中隊基幹要員の皆様、ありがとうございました。

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化学火工品の危険を知る
第7普通科連隊(福知山)3陸曹 川本裕太

 私は1月29日から2月1日までの間、千僧駐屯地および青野ヶ原演習場で実施された化学火工品集合訓練に参加しました。
 今回訓練に参加するまでは化学火工品についての知識もなく、また演習などで何も考えずに擬爆筒等の化学火工品が使用されるのを見ていました。しかし、第3化学防護隊の方々に化学火工品の種類、諸元、危険性の教育を受け、これまでの考えが一変しました。
 初日の学科では多くの知識を学び、今まで何気なく扱っていた化学火工品が本当はものすごく危険なものであったことを知り少し怖くなりました。翌日、術科で扱う化学火工品は丁寧かつ慎重に扱おうと思うようになりました。
 術科では、最も危険な黄燐発煙弾を扱うことになり、前日学んだ事項を頭に入れ慎重に扱いました。結果、無事に訓練を終え、大変貴重な経験をすることができました。各種化学火工品以外にも不発した場合の処理技術も習得でき、短い期間でしたが充実した集合訓練でした。
 今後は中隊で化学火工品取り扱いの普及に努めていきたいと思います。

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中隊の拳法監督を経験
第8施設大隊(川内)2陸曹 迫田大作

 それは競技会の約1ヵ月前のことである。
 「本管中隊は参加しない方向で…」
 私に監督の話がきたときは不参加という答えもあったかもしれない、理由の一つに拳法の優技能者がいないため、ケガを懸念したからだろう。しかし、私の考えは練度の差はあっても不参加にはならないというものだった。それでも不安を解消する根拠は一切ない。でも、唯一あるとすれば信頼する後輩とともに戦えることであった。
 本来なら監督が練成要領や時間管理をして競技会までもっていくのが普通なのだが、練成期間の大半を後輩に任せた。なぜなら限られた期間の中で選手要員に対し一番密にできるのが、その後輩しかいなかったからだ。本当に感謝している。また、練成期間にケガや故障をさせてしまい申し訳ないと感じた。
 少ない選手要員の中で身体にムチ打ち練成当初から競技会当日までの間、皆が一丸となり本当によく頑張ってくれた。結果については万全な状態ではないこともあり、不甲斐ない結果に終わってしまったが、見えなかった部分が見えてきたりと私なりに成果があったと思う。今回、経験できたことは、これからのプラスになると確信している。
 最後に、新たな目標に向かい計画し、再度挑戦していこうと思う。

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家族とともに日々成長
第36普通科連隊(伊丹)3陸曹 小島彰秀

 私の家族は、妻「綾子」、1歳1ヵ月の娘「美空」の3人家族です。
 妻は毎朝早起きをして朝食の支度をし、仕事から帰ったら美味しい夕食を作ってくれています。訓練や演習等で私がいない時は、娘の面倒や家事を一人でしてくれて、とても頼りがいがあり感謝しています。
 美空は0歳8ヵ月から保育園に行っています。朝6時半に起きて、一人でパンを食べて、保育園には笑顔で行き、逞しくすくすくと育ってくれています。演習等でしばらく家を空ける時には、家族で駅まで迎えに来てくれます。
 久しぶりに会う妻と娘の顔を見ると「家族がいてくれて良かった」と心から思えます。この家族がいるから、これからも益々仕事を頑張らなくてはいけないと思います。守るべきものが増え、自衛官としても一人の夫としても、日々家族とともに成長していき、笑顔の絶えない明るい家庭を築いていきたいと思います。

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子供の笑顔を励みに
第36普通科連隊(伊丹)3陸曹 桝井稔光

 昨年10月4日に待望の第一子、長男の心優(こう)が誕生しました。
 誕生の際は、お腹の中の居心地が良かったのか予定日を2週間以上遅れ、3276g、53cmと若干大きめの誕生となりました。
 生後間もなくから足の力が強く、5ヵ月を迎える前に寝返りするようになりました。わが子の成長の著しさに驚きを感じています。最近は顔の表情もとても豊かになり、こちらがあやすと目を細め、声を出して笑うことが多くなりました。
 その笑顔を励みに、これからも職務をしっかり務めていきたいと思います。

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お客様が神様に見えた
第4特科連隊(久留米)陸士長 田中利幸

 私は2月9日、福岡県久留米市にある「石橋文化ホール」で陸上自衛隊久留米駐屯地音楽隊第15回定期演奏会に参加しました。
 私は第11回目から参加し今回で5回目の定期演奏会になります。初演奏した第11回目の時からステージに立ち「ひげダンス」などいろんなパフォーマンスを毎年実施してお客様に楽しんでいただきました。
 今回は自衛隊歌の「この国は」、フランク永井さんの「君恋し」、そしてピンクレディの「UFO」を歌わせていただきましたが、どれも難しい曲ばかりで特に苦戦したのが「君恋し」です。この曲は今まで歌ったことのないような歌で、歌い方、リズム等とても感じがつかみにくい曲でした。そんな私のつたない歌に温かい拍手を送ってくださったお客様が神様に見えました。今、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
 これからも自分の未熟さを感じながら、もっともっと練習して良い演奏ができるように頑張っていきます。


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