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自衛隊ニュース   2013年3月15日号
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北熊本Aが団体戦の頂点に輝く
全自剣道
「男子個人6段以上」は田坂浩紀3空曹が優勝

 第38回「全国自衛隊剣道大会」(名誉顧問・小野寺五典防衛大臣)が2月23、24の両日、朝霞駐屯地で行われた。大会参加者は約1300名。
 団体戦には陸海空自から121チームが参加し、陸自の北熊本A(監督・神之田順秀陸曹長、42普連主力)が優勝した。
 北熊本チームは昨年11月の「西部日本大会」(社会人大会)で準優勝、12月の「全九州自衛隊剣道大会」では優勝と、選手たちは自信と力を着実につけていった。
 今大会、北熊本Aは安定した試合展開で全国の強豪チームを次々と撃破し、トーナメントを順調に勝ち進んだ。国分Aとの決勝戦は2勝2敗1分で決着がつかず代表戦となり、副将の42普連3中隊の川野明浩2陸曹が闘志溢れる剣業で一本を勝ち取り見事、全自衛隊の頂点に輝いた。
 代表戦を制した川野2陸曹は「『絶対に勝つ』という気持ちで代表戦に臨んだ。剣道部全員の気持ちが後押しをしてくれて最後の一本に結び付いたと思う。一人一人が強くなり、全部員が一丸となれた。今後も挑戦者の気持ちを忘れず日々精進していきたい」と話した。
 大会成績は次の通り。
〈団体戦〉
▽優勝=北熊本A(陸)▽2位=国分A(陸)▽3位=船岡A(陸)▽3位=50普連(陸)
〈男子個人戦6段以上〉
▽優勝=田坂浩紀(空、岐阜)▽2位=中原泉(陸、50普連)▽3位=高木郁(陸、50普連)▽3位=久賀信人(陸、都城)
〈男子個人戦5段以下〉
▽優勝=大下航(海、岩国)▽2位=徳岡義文(陸、健軍)▽3位=岩井隼人(陸、国分)▽3位=竹田雄樹(陸、別府)
〈女子個人戦〉
▽優勝=縄田和(陸、福岡)▽2位=鍋山夏子(陸、土浦)▽3位=三原恵里香(陸、福岡)▽3位=山口千夏(陸、健軍)


己に打ち勝ち死力を尽くして
部隊の壁を越え一丸に
9師団が冬季戦技競技会を開催

 第9師団(師団長・田口義則陸将)は2月25、26の両日、寒さ厳しい岩手山演習場で平成24年度「師団冬季戦技競技会」を行った。
 この競技会は「師団の冬季戦技能力の向上を図るとともに、部隊の団結の強化および士気の高揚を図る」ことが目的。『分隊機動』『アキオ』『個人機動』の3種目の総合得点で競われ、各部隊は雪が降り積もる以前から、競技会に焦点を合わせて厳しい訓練を積み重ね、優勝を目指し競技会に臨んだ。
 競技はAグループ(連隊)、Bグループ(大隊)、Cグループ(隊)に区分され、「分隊と個人機動の部」では選手1名の装備として約10kgの背のうと小銃を装備、「アキオの部」では背のう・小銃・アキオと総重量100kg以上を4名で曵行し、約6kmの起伏激しいコースを部隊の名誉と誇りをかけ、死力を尽くし、己に打ち勝ち練成成果を遺憾なく発揮し誰一人脱落することなく走り抜いた。
 「個人機動の部」には、各部隊の中隊長も参加して不撓不屈の精神で走り抜く姿を見せ、応援に駆けつけた中隊の隊員のみならず、他部隊の隊員たちからも一層、大きな声援が送られ、部隊の壁を越えた団結の強化・士気の高揚が伺え、師団として一丸となることができた競技会になった。
 結果はAグループ(連隊)第5普通科連隊、Bグループ(大隊)第9戦車大隊、Cグループ(隊)第9偵察隊が総合優勝に輝いた。
 分隊対抗では『分隊機動』で第5普通科連隊第2中隊が、『アキオ』は第9後方支援連隊が第1位に輝いた。
 『個人機動』では第9特科連隊第3大隊第6中隊の西舘幸尋3曹が第1位の成績を収めた。階級別では▽「幹部の部」第5普通科連隊第2中隊・渡邉和人2尉▽「准尉曹長1曹の部」第39普通科連隊第2中隊・鎌田兼義曹長▽「2曹3曹の部」第9特科連隊第3大隊第6中隊・西舘幸尋3曹▽「陸士の部」第39普通科連隊第3中隊・加藤智弘士長▽「中隊長の部」第9飛行隊・遠藤誠3佐▽「女性自衛官の部」第9高射特科大隊本部管理中隊・小野寺右佳2曹▽「幹部候補生の部」第21普通科連隊・皆川晃太朗候補生がそれぞれ第1位の成績を収め、部隊に多大な貢献をした。


合言葉は「練成に頂上なし」
名寄2偵隊がスノーモービル操縦合同訓練

 第2偵察隊(隊長・西藤寿洋2陸佐=名寄)は2月11日から2月16日までの間、日本最北の演習場である鬼志別演習場で、第2師団管内軽雪上車保有部隊および他師(旅)団偵察隊の操縦要員に対し、軽雪上車(スノーモービル)操縦合同訓練を行った。
 この訓練は「積雪寒冷下の各種状況における行動能力の向上」を目的に毎年行われている。今年は第25普通科連隊(遠軽)、第26普通科連隊(留萌)、第2戦車連隊(上富良野)、第2特科連隊(旭川)、第2通信大隊(旭川)、第2飛行隊(旭川)、第5戦車大隊(鹿追)、第5偵察隊(別海)、第11偵察隊(真駒内)、および第2偵察隊の操縦手要員が軽雪上車の聖地・鬼志別演習場に積極果敢に挑戦した。
 最初は各種地形と積雪状況に適応した操縦姿勢や操縦要領を演練する基本操縦訓練に引き続き、各種トラブルの予防や対処、夜間操縦要領を演練する応用操縦訓練を行った。
 14、15日には演習場全域を使用し地図判読を行いながら機動する総合訓練。悪戦苦闘しながらも相互に協力しながら林間や地隙などあらゆる地形、気象を克服した。
 段階的な訓練により練度と経験値も向上し、各部隊の隊員は大きな成果を得て『練成に頂上なし』を合言葉として今回の訓練を終了した。


HOME's English Class (防衛ホーム英語教室)
My family has been supportive
マイ ファミリー ハズ ビーン サポーティブ
家族がずっとささえてくれています

 皆さん。お元気ですか? 暖かい日が続きもうすぐ春だと思ったら、また冬に逆戻りでしたね。それに加えて、黄砂、PM2.5など環境の変化が起きています。今まで花粉症とは関係ないと思っていた人も、最近、花粉症を発症したという話も多く耳にします。筆者もここ2週間は目がかゆくなることがありましたが、外出後の手洗い、うがい、目の洗浄といったことを励行してみると効果があるように感じています。花粉症の人に聞くと、半端な量ではなく、花粉が飛翔していると感じるそうです。

 今回の表現は、"My family has been supportive"「家族がずっとささえてくれています」です。has(have)beenは、過去のある時点から物事が継続していることを表します。supportiveは、「協力的、やさしく接する、支援てきな」という意味です。生活の基本はやはり家族ですね。人は一人では生きていけません。社会と係りあいながら、経験から学んで成長していくものですね。大震災から2年、被災地のみならず、多くの人の善意で日本全体が支えられている気がします。これからも自分にできることを実行していきたいと思っています。

 寒さもまだまだ続きそうですが、春は確実に近づいています。ワクワクしながら春と新しい生活がはじまるのを待っているかたも多くいると思います。楽しく陽気な心で、ストレスを溜め込まない健康な日々をお過ごしください。それではみなさん。See ya!
〈スワタケル〉


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