防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2013年2月15日号
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寄せ書き
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隊員の質の高さ深く認識
第33普通科連隊(久居) 2陸尉 落司和哉
 昨年8月4日から12月25日までの約5ヵ月間、隊本部第2科要員として第7次ハイチ派遣国際救援隊に参加した。本派遣において、本邦での部隊勤務とは違った経験や教訓事項を多く得ることができた。
 7次隊は昨年8月20日の指揮転移以降、大地震後のハイチ共和国の復旧のため、首都ポルトープランスを中心とした瓦礫の撤去や道路の補修などの施設活動に従事した。また自衛隊の派遣以来、約2年半におよぶ施設活動による復旧状況の進展から、現地での施設活動の必要性の低下を政府が判断し、ハイチで活動する自衛隊の撤収を命じた。それに伴い、昨年10月中旬から帰国する12月までは、撤収活動が主体であった。
 本派遣を振り返って「英語能力の重要性」「ストレスコントロールの重要性」および「自衛隊員の質の高さ」について深く認識した。
 とくに自衛隊員の質の高さについては、機材操作の練度、安全面に留意した行動、宿営地内外での規律の保持などの面において見て取れた。実際に諸外国の軍からも高く評価されていた。これは平素の訓練の成果の賜物であり、自衛隊員として誇りを感じた。
 派遣間、部内外の方々からの応援・支援があり無事、任務を達成して帰国することができた。ハイチ共和国の復興を心から祈念するとともに、本派遣を通じて得ることができた経験や教訓を基に、じ後の部隊勤務に邁進しようと思う。
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目標「お母さんに親孝行」
第33普通科連隊(久居) 陸士長 徳野真唯子
 私は自衛隊に入隊することが中学校からの夢でした。高校2年生の春に地本の広報官の方と出会い、夢を実現することができましたが、その道のりは厳しいものでした。こうして私が迷彩服を着ることができるのも多くの方々のご支援のおかげであり、自分一人の力では決してできなかったと思います。今の時代、自分のやりたいことをできる人が本当に少なくなっている中で今、私は自分がやりたいことをできる幸せを感じています。
 自衛隊に入隊して厳しい訓練に耐え、同期との固い絆を結び、通信手として部隊配属され、早いもので2年の月日が経ちました。この2年間で多くの人と出会い、たくさんの知識をいただきました。今でも毎日が新しい発見と驚きの連続で色々な仕事を経験させていただけることが、とても楽しく感じています。
 そして2013年を迎え20歳になった私には2つの目標があります。
 1つ目は、これまで育ててくれたお母さんに親孝行をすること、2つ目が自衛隊でお世話になっている上司や先輩の方々に、自分の成長を見てもらうことです。この2つの目標を実現するために、まず私がやらなければならないことは、社会人として国民の義務を果たすとともに、自衛官として規律正しく後輩の模範となれるよう「日々前進、日々感謝」の言葉を胸に努力していくことです。
 そして早く陸曹候補生の試験に合格し一人前の陸曹となって頑張っていきたいと思います。
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最高の成果「全的命中」
普通科教導連隊(滝ヶ原) 陸士長 篠澤純也
 私は昨年11月12日から12月1日までの約3週間にわたり、第7師団FV射撃競技会(北海道)に銃眼射手として参加しました。
 今回の銃眼射手は全員陸士ということもあり、私は陸士の先任者として全員をまとめました。
 機動訓練終了後に各パート別のMMを実施しましたが、技術的な指導を含め最初は「どのように全員をまとめていけば良いのか」悩んでいました。正直なところ、私は普段と違う環境と第11普通科連隊の隊員に負けたらどうしようというプレッシャーもありました。
 しかし「ネガティブな気持ちばかりでは何も始まらない」と一念発起した私は、積極的に前に出て指揮をしました。訓練するにしたがい、全員が団結し皆の考えがまとまり、競技会本番に向け一致団結していったように思います。残り少ない機動訓練の時間を最大限活用して何度も反復演練を実施し、練度の向上を図り、今までやってきたことを信じて競技会に臨みました。
 本番当日、「全的命中」のプレッシャーを感じましたが、今まで練成してきたことを自信に変えて臨んだ結果、「全的命中」という最高の成果を出すことができました。「厳しい訓練に耐え、気持ちを一つにした結果」だと心から思いました。
 今回、綜合的には第3位でしたが、来年度以降もまたこの大会に参加する機会があれば、ぜひ優勝を目指したいと思います。射撃競技会を終えて、私は競技会に参加した陸士の先任者としての責任を果たすことができたことや、訓練の重要性、目標に向かう気持ち、そして達成感を得ることができました。この経験を忘れることなく、これからも前向きに日々の訓練に励んでいきたいと思います。
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親身になって指導する
第102特科直接支援隊(八戸) 1陸曹 小鹿伸一
 私は現在車両整備小隊で、小隊陸曹として勤務しています。小隊陸曹上番に伴い「これだけは必ずやろう」と誓ったことがあります。それは「親身になって指導する」ということです。
 この部隊に配属になる前は、武器学校で助教をしておりました。助教としてのプライド(学科や技術はもちろん、人に接する態度などなど)を諸先輩から教えていただき、そのプライドを持って学生に対して、授業や営内服務の指導にあたれたことは大変勉強になりました。
 その中でも特に自分自身のためになったことは、人に教える難しさでした。「なに」が「どう」分からないのかを把握して、「説明をどのようにするのか」を考えて話した時に分かってもらえた時の感動は、助教をやった者にしか分からないことだと思います。
 武器学校助教としての経験を活かし、最初に誓った「親身になって指導する」を助教時代に培ったプライドに懸けて、小隊陸曹の職を最後まで全うしようと思っております。
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競技会監督として
第8施設大隊(川内) 3陸曽 瀬ノ上亮
 1月16日に大隊持続走競技会が行われた。4月に中隊長に持続走監督を命ぜられ、私は正直「面倒だな」と思った。しかし月日が流れるにつれ中隊の総力を全体的にあげることを意識し始め、様々なメニューやグループ走などを考えた。当初、人員の集まりが少なく悩むことがあったが各グループ長の積極的な姿勢により参加率が上がり一人一人の意欲向上につながった。
 競技会の結果は良いものではなかったが、中隊としては平均タイムが格段に上がっており、各人が1秒でも早く走れるよう頑張っていた。全体的に体が出来上がった状態なのでこのまま持続的に走って、次回につながるようにしてほしい。
 今回、学んだことは、走るのが嫌いな人をいかに走らせるか、どのような練習メニューを組むかの2つで、1つ目は特に難しく「タイムを縮めることができれば少しでも好きになるのではないかな」と思い、2つ目の練習メニューを考えた。結果、一人一人が頑張ったおかげで少しでもタイムが縮まったので監督をした甲斐があった。これからも、もっと早く走らせるようなメニューを考えていきたい。
 中隊の皆さん、ありがとう!
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"自己最高"で優勝
第8施設大隊(川内) 1陸士 濱田安也子
 大隊持続走競技会の女性自衛官の部で、自己最高記録で優勝することができ、とても嬉しいです。
 駆足が得意だった私は、新隊員教育修了後、持続走練成隊に入りました。元々は地区対抗女子駅伝に出場するためでしたが、練成開始当初から故障や体調不良が続き、選考会で結果を出すことができませんでした。周りからの期待に応えられない罪悪感で、辞めたいと思っていた時、駐屯地で持続走記録会がありました。再び期待されたことで「このままではいけない」と思い、気持ちを切り替えてまた頑張ることができました。
 最終的に記録会から自己記録を1分41秒も更新することができ、練成隊として有終の美を飾ることができたのでよかったです。
 しかし、私の挑戦はまだ始まったばかりです。来年こそは駅伝選手になれるよう、また次回の大隊持続走競技会でも好記録が出せるよう、今からコツコツと練成に励みたいです。

「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
綜合警備保障(株) 仲 田 豊 穂
正確・確実性と迅速性を両立
仲田氏は平成24年4月、空自第4補給処を2空佐で定年退職。55歳

 私は平成24年4月に航空自衛隊第4補給処勤務を最後に定年退官し、自衛隊援護協会および木更津基地援護室のお力添えにより同年6月から、綜合警備保障株式会社警送千葉支社に勤務しております。
 私が再就職にあたって考慮したことは、実家を管理する必要があるため、実家から通勤可能であること、自衛隊での経験を何でもよいから生かせることの2点でした。
 勤務先は、実家から公共交通機関を利用して一時間弱の場所にあり、通勤事情には非常に恵まれています。また業務内容は、現金輸送車に乗り組み、現金を警備しつつ契約先の銀行のATMを巡回し、現金の装填、回収および器材の点検を行うことから、自衛官時代に行った基地警備訓練などの経験を生かせるであろうと考えました。ただ、基地警備と輸送する現金の警備には相違点が多々あり日々、戸惑いとの遭遇の連続です。
 現金を扱う業務ですので、その処理には確実性と正確性が要求されます。現金の実際の額と、記録した額が1円でも異なると大変なことになります。また、作業中はATMを停止させるため、ATMを利用されるお客様にご迷惑をかけないよう至短時間で作業を完了させる必要があり、迅速性も要求されます。正確性・確実性と、迅速性という相反する要素を両立させなければならないのが、この仕事の特徴と言えるでしょう。
 私が業務上、心掛けていることは月並みですが、健康管理と良好な人間関係の構築です。現金輸送車には2名1組で乗り組み作業を行いますので、体調不良などで欠勤しますと同乗者および交代要員に大きな迷惑を掛けることになります。また、2名での作業のため、お互いの息が合うか否かで作業効率に大きな差が出てきます。
 入社して半年余り、いまだ失敗の連続で、同行する先輩社員の足手まといになるばかりで、時には自己嫌悪に陥ることもありますが、自衛隊で培ったチャレンジ精神と打たれ強さで今後も業務に取り組んでいく所存です。


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