防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2012年11月15日号
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地域社会と交流を促進
地本便り
「こどもの国」に自衛隊
はたらくくるまイベントで広報活動
滋賀

 滋賀地本(本部長・甲斐田幸輝1陸佐)は10月8日、滋賀県立びわ湖こどもの国(高島市)が開催する「第7回どんぐりフェスタ・はたらくくるま」の場を活用し、広報活動を行った。このイベントは、普段間近に見ることの少ない様々な業務車両を見せることで、子供たちの夢を広げ、想像力を膨らませる機会を与えるとともに、家族や友人たちと一緒に楽しい一日を過ごす場を提供するという趣旨で開催されている。滋賀地本は、主催者から自衛隊車両の展示要請を受け出展したもので、今年で4回目の参加となる。
 当日は天候に恵まれ、約4300人が同施設を訪れた。自衛隊広報ブースでは「高機動車の展示」「ミニ制服試着体験」「滋賀地本オリジナルペーパークラフトの配布」及び「自衛隊グッズの配布」を行い、約500名がブースを訪れた。なかなか間近で見ることがない高機動車に子供も大人も興味津々で、ブースは好みの制服を試着し車両とともに記念撮影する人が列を成した。陸海空すべての制服を着用し、自衛官気分を楽しむ子供や親子揃って迷彩服を試着する家族連れの姿が見られた。ペーパークラフトも人気を博し、「お家に帰って頑張って作る!」と意気込む子供や、中には自衛官に興味があるという男の子もブースを訪れ好評を博していた。
 滋賀地本は、「今後も県内各地で広報活動を積極的に行い、多くの方々に自衛隊の活動を理解していただくとともに自衛隊と県民との交流による防衛基盤の更なる拡充に努めていく」としている。

即応予備自の真剣な姿にあらためて感心
南東北の地本が合同で
雇用企業主等訓練研修を実施
山形

 山形地本(本部長・武野浩文1陸佐)は9月15日、第38普通科連隊の支援を受け、即応予備自衛官雇用企業主等訓練研修を、宮城、福島地本と合同で王城寺原演習場で実施した。
 今回研修に参加したのは3社5名。はじめに、即応予備自衛官制度と今回の訓練の概要について説明を受け、その後、防弾チョッキ、八九式小銃、機関銃MINIMI、個人携帯対戦車弾などの装備品を実際に手で触れながら性能等について熱心に説明を受けた。また、軽装甲機動車の体験試乗では、「振動も少なく快適な乗り心地」と、皆一様に感心していた。展示装備品の横では、野外炊具一号で会食の献立の白飯と数種類のおかずを一度に調理できるとあって、これも研修者の目を引いていた。会食の献立は、山形風いも煮。白飯といも煮の出来映えと、その美味しさに満足していた。
 午後の訓練見学では、即応予備自衛官が厳しい訓練に懸命に取り組んでいる姿に、研修者から真剣な眼差しが向けられた。特に、猛暑の中、第1中隊指揮所での訓練概要説明を受けた研修者は、厳しい状況設定にもかかわらず真剣に挑んでいる即応予備自衛官の姿にあらためて感心していた。
 今回の研修に参加した企業主等は、それぞれの即応予備自衛官にねぎらいの言葉をかけるとともに、即応予備自衛官の30日間訓練が、日頃の会社での仕事に活かされていることを改めて感じ取っていた。山形地本は、「引き続き訓練担任部隊及び雇用企業主等と密接な連携を保ち、即応予備自衛官が三十日間の訓練に完全出頭しやすい環境を醸成し、訓練への出頭意欲の向上に努めていく」としている。

湯の花へお礼と報告
別府市で本部長講話
大分

 大分地本(本部長・黒丸逸朗1陸佐)は、10月13日、別府市明礬の「みょうばん湯の里」において、約60名の聴衆者に対し東日本大震災時におけるエピソードなどについて講話を実施した。
 黒丸本部長の前職は、第3師団隷下の第3後方支援連隊長(千僧駐屯地)であり、昨年3月に発生した震災時は第3師団生活支援隊長として災害派遣部隊を指揮し、宮城県内で主に給水・給食・輸送・衛生・入浴・洗濯など、被災者に対し密接な生活支援を実施した。
 中でも入浴支援時においては、暖房施設の乏しい体育館などで長期に亘り避難生活を強いられている被災者の冷え切った心と体を温めたいとの切なる思いから、各地の温泉施設に対し温泉の素「湯の花」などの寄贈を依頼したところ、別府・草津・登別などから多くの善意が現地に届けられた。
 特に(株)「みょうばん湯の里」(飯倉里美代表)からは湯の花のほか、多数の石鹸やタオルなど、本当に被災者に対して血の通った支援の品々が届けられた。これらの支援により、延べ7万8000人に対する入浴支援時において、自衛隊及び別府温泉などの関係者に、多くの被災者から感謝の声が届いた。今回の講話は大分に赴任した黒丸本部長が、その節の感謝を伝える事を主旨に実施された。
 本部長は講話のはじめに、震災時における「別府温泉の善意」に対して、心よりの謝意を述べたあと、現地における被災状況と、それを献身的に支援した隊員達、また、入浴支援に際して、いかに多くの被災者が各地の温泉を心待ちにしていたかなどのエピソードを紹介した。聴衆者は、小学生から年配者まで幅広い年齢層だったが、全員が講話の内容に引き込まれている様子がうかがえた。
 約1時間の本部長講話ののち、「みょうばん湯の里」飯倉代表より「改めて災害の恐ろしさを痛感した。しかし、別府の湯の花を、多くの人達が喜んでくれて嬉しい。今後も自衛隊の皆さんには頑張っていただきたい」との感想が述べられ、盛大な拍手のなか終了した。
 「涙の出る思いがした。もっと多くの人にこの話を聞いてもらいたい」と語り合いながら会場を後にする聴衆者などもおり、大分地本は、「本講話を通じて自衛隊への理解が更に深まったとともに、地域との一体化に深く貢献できたものと思われる」としている。

完走者を讃え表彰
新潟地本スタンプラリー

 新潟地本(本部長・吉田賢一郎1陸佐)は、9月13日、本部において新潟地本スタンプラリーを達成した品田勝さんに対し記念品贈呈式を実施した。スタンプラリーは、主に若年層に対する地本(自衛隊)への関心を寄せてもらう企画で、今年3月に制定された各所・室のシンボルマークを活用しそれぞれの事務所、イベント等を巡ってもらおうと、7月21日から9月2日までの間に実施した。
 本部長から、「おめでとうございます」と祝福の言葉とともに、記念品の額と地本オリジナルのカフスボタンが品田さんに贈られた。
 品田さんは、海上自衛隊の大ファン。「船が大好き」ということで観艦式の写真を撮りに横浜港まで出向いたこともあるとのこと。スタンプラリーを始めるきっかけは、新潟西港に護衛艦「みねゆき」が入港した際に撮影しに行き、その際の艦艇広報で地本が本企画を実施していることを知り集めることを決めたそうで、台紙に記載されているイベントに通いスタンプを集め始めた。最大の難関である佐渡島にある佐渡駐在員事務所には盆休暇を利用してフェリーで渡り、パソコンで調べた住所を元に辿り着いた。最後は、8月22日に長岡地域事務所で鯉と花火と稲をあしらったスタンプを押し全10箇所の台紙を完成させた。品田さんは、「本当に船が大好きでこのスタンプラリーも楽しかった。新潟で実施された艦艇広報には、ほとんど行きました」と笑顔で話していた。
 新潟地本は、「今後も多くの方々と触れあえるイベントを実施し、楽しんでもらうとともに自衛隊の理解者を増やしたい」としている。

半世紀の協力に感謝
加茂防衛協会50周年記念行事を支援
岐阜

 岐阜地本(本部長・伊東修1空佐)は、9月30日、美濃加茂市民文化会館及びその周辺で行われた「加茂防衛協会50周年記念行事」を支援した。同協会は、第10師団や空自航空救難団に対し訓練場所の提供や激励など積極的に自衛隊への支援を行っている団体で、今年で50周年を迎え盛大に記念行事が開催された。
 当日は、午前の部の式典の後、松村五郎10師団長による講話が行われ、午後からは、台風の接近で天候が徐々に悪化する中、救難団のUH—60Jによる救難展示、第35普通科連隊のレンジャー隊員による降下訓練展示や第10偵察隊のバイクドリルが披露された。
 その後、市民文化会館で中部方面音楽隊による約1時間の迫力ある演奏会があり、台風による土砂降りのなか、それでも730人の来場があり、素晴らしい演奏に酔いしれた。
 岐阜地本は「今後も部隊に対する訓練協力や募集協力などを行っていただけるよう引き続き関係強化を図っていきたい」としている。

17普連の支援を受け「光まつり」で広報
山口地本
 山口地本(本部長・西村弘文1空佐)は、10月14日、光市で開催された「光まつり」に、第17普通科連隊(連隊長・島瀬達也1陸佐)の支援を受け自衛隊広報コーナーを開設し、募集広報を行った。
 当日は、陸海空自衛隊ミニ制服の試着や自衛隊の活動状況を紹介する写真パネルの展示、自衛隊車両展示を行った。広報コーナーには多くの親子連れが訪れ、ミニ制服に身を包み、高機動車や軽装甲機動車の前でポーズをとったり、偵察オートバイにまたがったりと大人気だった。光市には、自衛隊関係の基地がないため、自衛隊車両が珍しく、来場者が車両について隊員に質問する姿が多く見られるなど、関心を集めていた。

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