防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2012年10月15日号
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地域の防衛基盤を強化 地本便り
爆発・炎上を想定
航空機事故消火救難総合訓練に参加
宮崎
陸・空自、県警、消防等50機関

 宮崎地本(本部長・西谷正文1空佐)は9月21日、宮崎空港で実施された宮崎空港航空機事故消火救難総合訓練に参加した。
 この訓練は、宮崎空港及びその周辺で航空機事故が発生した場合に関係機関が緊密に連携し、消火救難及び救急医療活動を円滑に行い、被害を最小限にすることを目的として隔年毎に行われているものである。訓練には県警・消防のほか、陸自第43普通科連隊、空自第5航空団及び宮崎地本など50機関から約200人が参加した。
 訓練は、「航空機が滑走路へ進入中、着陸に失敗、爆発炎上し、乗員・乗客に多数の負傷者が発生した」との想定で開始された。参加した隊員は、事故発生後、現地での消火活動が行われている中、消防・警察と協同して事故現場から救助した負傷者を担架搬送し、救護所において医師の応急措置後、医官のトリアージ(治療優先度の決定)に基づく搬送指示により、陸自及び空自の救急車両での患者搬送を行った。
 宮崎地本は現場連絡所でそれぞれの部隊の救助状況の確認などを関係機関に報告、救助要請のあった場所への指示を行うなど部隊と関係機関の連絡調整を務めた。
 宮崎地本は、「今後とも関係各機関及び部隊との緊密な連携を図り、事故・災害などに備えたい」としている。

初体験に児童たちが大興奮
南極の氷で学習支援
高知

 高知地本(本部長・佐藤文章1陸佐)は9月5日、高知県幡多郡黒潮町立佐賀小学校で南極の氷を使っての総合学習支援を実施した。
 授業の対象は5・6年生41名。教壇に立った広報班長・黒田1等海尉は、アニメーションや図形を使い分かりやすく南極や南極の氷そして海上自衛隊が管理・運航している砕氷艦「しらせ」について説明を行った。
 前段で、昭和基地や南極と北極の違い、そして氷が出来るまでの説明を聞き、南極で撮影された神秘的なオーロラや愛らしいペンギンの姿を見て、わくわくした気持ちを抑えきれないところに南極の氷が運び込まれると、児童達の興味と関心は最高潮に達した。
 使用した南極の氷は今年の4月に「しらせ」が日本に持ち帰ったものであり、後段の実習では、児童達は初めて目にする南極の氷を触り、さっそくコップに入った南極の氷を耳に近づけ、目を閉じて何万年も前の空気がはじける音を楽しそうに聞き入っていた。
 授業の終わりでは黒田1尉が「これを機に、地球温暖化及びエコ活動に気を配っていただければ幸いです」と環境保全の話で締めくくると、児童全員から「とっても勉強になりました。ありがとうございました」と元気にお礼が述べられた。
 今回の様子は民放テレビでも放映されるとともに、複数社の新聞にも掲載され、非常に大きな反響となった

専門学校生徒の力作揃う
防災ポスター表彰式
香川

 香川地本(本部長・青井常治1陸佐)は9月3日、県民防災週間における防災啓発事業の一環として「防災ポスター」を作成し、優秀作品に選ばれた4名の表彰式を行った。専門学校穴吹デザインカレッジの生徒に協力をいただき、「防災」をテーマとした82作品の応募があった。同校の斉藤賢一校長からは、「このポスターを見て少しでも防災意識を高めていただければ嬉しい。自分の描いた作品が世間にアピールできたことで生徒達は自信を持つことができた」との言葉があった。
 優秀ポスター賞と本部長賞の2作品は県の後援で防災ポスターとして自衛官募集ポスターと併せ県内学校・各公共機関などに8月から掲示しており、引き続き自治体及び学校と連携しながら防災意識の高揚と自衛隊のPRを推進していく。受賞者は次の通り。
▽優秀ポスター賞・グラフィックデザイン学科2年 清坂美帆さん▽香川地方協力本部長賞・グラフィックデザイン学科2年 藤田惇子さん▽佳作・グラフィックデザイン学科2年 三木華純さん▽佳作・グラフィックデザイン学科1年 森田眞由さん

特別演奏「一生の思い出」
東北方音楽隊への感謝状贈呈を支援
宮城

 宮城地本(本部長・笹木明仁1陸佐)は10月1日、仙台駐屯地における、宮城県立山元支援学校の先生から東北方面音楽隊長・高橋充3陸佐への感謝状贈呈を支援した。
 今回の贈呈は、9月7日に実施された同支援学校による仙台駐屯地研修の際に、偶然合奏練習をしていた方面音楽隊が、特別に演奏を聴かせてくれた優しい配慮に対する御礼として、同支援学校の先生が仙台駐屯地に音楽隊長を訪ね実現したもの。当日の演奏は、急遽、生徒達に馴染みのアニメソング等も含めて実施され、生徒達は皆リズムに合わせて身体を動かしたり声を上げたりして楽しい時間を過ごし、最後は、音楽隊員全員により見送られた。同伴の保護者や先生方一同も大変感激し、涙をこらえつつ学校に帰っていった。
 支援学校の先生は、演奏を振り返り「一生忘れられない思い出となりました」と御礼の言葉とともに音楽隊長に感謝状を手渡した。隊長から「音楽に対し敏感な子が多く皆にこやかでいい笑顔をしていたのがとても印象的でした」という感想が語られると、先生から「一生に一度の素晴らしい体験をさせて貰いました。最高の一日を有り難うございました」と改めて感謝の言葉があり、無事贈呈式は終了した。
 宮城地本は、「今後ともこの様な温かい交流を大事にしつつ、地域における防衛環境の醸成に務めていく」としている。

「八朔祭り」に華を添える
第8音楽隊のパレードを支援
熊本

 熊本地本(本部長・斎藤剛1陸佐)は、9月2日に山都町で行われた「八朔祭り」で第8音楽隊による音楽演奏を支援した。第8音楽隊長・稲積英典1陸尉以下36名の隊員は、町内パレードに続きメイン会場で音楽演奏を行った。祭りの演目の中で音楽隊の演奏を心待ちにしている人も多く、詰めかけた聴衆は約1000名を数えその関心の高さが伺えた。また、自衛隊の音楽隊は、高い演奏技術と演出にも評判が高く、この日のお祭り会場も大盛り上がりだった。
 スタート地点からメイン会場(本部席)までの約1・2?を演奏しながら町内をパレード。沿道からは拍手と歓声が沸き起こり祭りに華を添えた。また、音楽隊員も時折笑顔がこぼれ、自らも祭りを楽しんでいた。本部席演奏(約30分)ではメドレー2曲を含む全5曲を演奏し、聴衆者を魅了した。ラストの曲が終わると会場から惜しみない拍手とアンコールの合唱が響き渡り、隊長も即座にアンコールに応え、聴衆者から再び大きな拍手が起こった。父兄会山都町支部長と女性部長が音楽隊長を表敬し演奏に対する感謝を伝えた。また、父兄会女性部の方々も音楽演奏に終始うっとりした様子だった。
 熊本地本としても、熊本地本オリジナルの「迷彩くまモン」がプリントされたうちわを配布し自衛官募集をPR。うちわは準備した300本が瞬く間になくなる程の大人気だった。
 熊本地本は、「今後も各種行事などを積極的に支援して自衛隊に対する理解促進と地位向上を図っていく」としている。

募集適齢者ら97名がCH—47で空中散歩
千葉地本

 千葉地本(本部長・阿部智1海佐)は9月8日、習志野演習場において第1ヘリコプター団の支援を受け募集適齢者とその家族、募集・援護協力者、公募14名を含む97名に対し、CH—47による体験搭乗を実施した。
 当日の朝は深い霧がかかっており、実施が危ぶまれたが、徐々に天気は回復し、当初、曇り空で始まった体験搭乗も後半には晴れ間が覗き、絶好の飛行日和となった。体験搭乗は習志野演習場を飛び立ち習志野市上空を一周する経路で参加者は約15分の「空中散歩」を楽しんだ。
 体験搭乗終了後、ヘリから降りてくる参加者は皆笑顔を浮かべ、参加した学生からは「ヘリコプターの中はすごく広くてビックリしました」「東日本大震災時にこのヘリを良くテレビで見ていました。次は自衛隊員として乗りたいです」との感想が聞かれた。
 千葉地本は、「今後も体験搭乗等の企画を活用し、より一層広報に力を入れていく」としている。


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