防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2012年7月15日号
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海外から便り
東ティモール ゴラン
インタビューに四苦八苦
CRF司令部 1陸尉 舘野智成

 自分は、ゴラン高原派遣輸送隊の分遣班に所属しており、分遣班の主な任務としては警備道路の整備、宿営地内の古くなった建物の解体、故障車両の回収等であり、施設科隊員の集まりである分遣班は、持ち前の「施設魂」を遺憾無く発揮し、日々の任務を遂行しています。その中で自分は補給係、武器係及び化学係として勤務しております。
 他国の軍人やシビリアン(現地雇用の人)と英語で調整する機会が多く、日本語であれば5分で終わる調整が20分かかったりしてなかなか上手くいかない事があります。そのため普段から調整相手先とより良い関係を保つために自ら積極的に話しかけて、少しでも理解して貰おうと努力をしています。その手段の一つとして日本隊で管理・営業している「クラブ富士」や各国が営業しているクラブでお酒の力を借りつつ、苦手な英語を使って交流を図っています。会話を通じて時には日本人が正しいと考えている発音が通じないと言うことがあります。例えば"沢山"という意味のFULL(フル)、これを"プル"と発音しなければ通じないということです。お互いにコミュニケーションをとる方法は英語しかありませんが、これだけ毎日外国人と話せる機会はそうそうないので、自分のスキルアップの為はもちろんのこと、少しでも日本の事を知って貰う良い機会だと楽しみながら会話しています。
 残りの時間を積極的に勤務し、元気に帰国した際には少しでも成長した自分を見せることが出来たら幸いだと思い頑張ります。

英会話を楽しむ日々
第2施設大隊 1陸曹 新原康弘

 私が国連東ティモール統合ミッション(UNMIT)に参加してから、早くも2カ月が過ぎようとしています。
 ここ東ティモールでは治安状況の監視のため、約35名の軍事関係者が軍事連絡要員として勤務しており、私を含め2名の陸上自衛隊員が派遣されています。
 私たちは、担当地域のパトロールを行い、軍、警察及び村長等を訪問し、治安状況に関するインタビューをすることを主な任務としています。同僚及び現地通訳と協力しつつ、慣れない英語でのインタビューに四苦八苦する毎日です。
 東ティモールでは3月から4月にかけて大統領選挙が行われました。私の勤務する東部バウカウ・チームの担当地域は激戦区で、候補者の所属政党による猛烈なキャンペーン活動が繰り広げられたため、私も当地域の治安状況についてUNMIT本部へ情報提供を行いました。
 またUNMITでは、現地の方々との関係を深めるため、孤児院を慰問したり、子供に英語を教えたりといった活動も積極的に行っており、私も日本の童謡を教えたり、折り紙の紹介をしたりといった活動を実施しています。
 この国のために私たちができることはわずかですが、送り出してくれた家族及び部隊のためにも、任期終了まで全力で勤務したいと思います。


健在なり防衛省内局野球部!!
 防衛省内局野球部の現役・OB親善試合が狛江球場で行われた。これはOBチーム柳谷辰夫監督等の働きかけにより実現したもので、両チーム合わせて20数名が参加した。先輩・後輩とはいえ数年振りということでホームプレートをはさんで試合前に自己紹介をするといった異例のセレモニーがあった。このあと、OB会会長大沼肇による始球式で和気藹藹の中にプレーボールとなった。まず初回に経験豊かなOBチームが着実に1点を先取し、これを追いかけるように現役チームが同点に追いつくといった息づまる接戦で好試合を展開したが、後半は、往年の名選手を誇るOBチームが総員出場の反撃も空しく地力に優る現役チームに6対3で敗退した。特にこの試合で印象に残ったのはOBチームらに助太刀として出場した2人の選手。その一人は、内閣調査室に出向中の中村範明審議官(現役野球部長)で、一塁手として、身を挺しての鉄壁の守備を披露しその沈着にして勇気あるプレーには全員が注目し拍手をおくった。一方、井上一徳大臣官房文書課長(現役監督)は二塁手として好守のプレーをみせてくれた。ランナーをおいて現役選手の強烈なライナー性の打球をジャンピング・キャッチしピンチを救ったファインプレーがあった。また打撃面でも3打数2安打、うち1本は本塁打という大活躍だった。このあとの懇親会席上では伝統ある野球部を創設された海原治監督、これを受け継いだ池田久克部長、美濃部明投手等のご霊前への報告とご冥福を祈り、正に継続こそ力なりを実感した。しばし試合を振り返り歓談のあと、互いの健闘を称え次回での楽しい再会を約して散会した。
「人生には2つある。学ぶ人生とその後を生きる人生」
(大沼 肇 記)

HOME's English Class (防衛ホーム英語教室)
Could you add me on your Facebook ?
クジュー アッド ミー オン ユア フェイスブック
フェイスブックの仲間に入れてくれるかな?

 暑い日が続いています。梅雨の中休みでしょうか。林や森ではセミの声が聞こえてきます。紫陽花は炎天下でそろそろ盛りを終えて色あせてきています。季節のうつろいは、人の日常には関係なく着実に進行していきます。生活の中に、季節を感じ取り入れていく先人の知恵はすばらしいものです。それが文化なんですね。季節のある土地に生まれたことの幸運を感じずにはいられません。

 今回の表現は、"℃ould you addmeon your Facebook"「フェイスブックの仲間にいれてくれるかな?」です。addは、追加するということです。友達登録ということを強調したければas your friend on Facebookとすれば、気持ちが伝わります。友達になって、いろいろな情報を共有したいといった気持ちが相手に伝わりますね。フェイスブックは、友達申請とその承認によって、友達リストの数が増加していきます。申請があり承認をしても、その後何の音沙汰もない「友達」もいます。逆に「友達」になってからすぐに打ち解け、情報をどんどん提供してくれる人もいます。就職活動で、フェイスブックを利用することもあります。企業がフェイスブックのやり取りをチェックするとか。実名を使ったネットワークは、良いところも悪いところもあり、いろいろとかまびすしいですね。

 すでに職場ではエアコンが入り、快適な労働環境が維持されています。盛夏に向かって、節電の努力も必要ですね。そろそろ南から梅雨明けが始まります。季節の変わり目は、体調も崩れやすくなりますので、くれぐれもご自愛ください。ストレスのない陽気で楽しい生活をお過ごしください。


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