防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2012年6月1日号
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地域との絆深める
地本便り
復興願い市民とふれあう
いわき市四倉「よかっぺ市」に参加
福島

 福島地本(安田孝仁1陸佐)は、4月28日に東日本大震災で被害を受けたいわき市四倉の「道の駅よつくら港」で実施された復興イベント「よかっぺ市」において、自衛隊への理解を深めてもらう目的で広報ブースを開設した。
 この日は天候に恵まれ、連休ということもあり、約1500人の市民がイベントに訪れた。
 広報ブースでは災害派遣時の写真展示、子供用迷彩服の試着コーナーなどを実施し、市民との交流を図り、自衛隊への理解を求めた。
 特に、災害派遣時の写真の前では、当時を思い出し涙ぐむ人や広報官の説明を興味深く聞き入る人など、震災活動中の自衛官の姿に関心を持たれる来場者が見うけられた。
 さらにイベントでは、郡山駐屯地音楽隊(音楽クラブ)による音楽演奏や第6高射特科大隊による装備品展示があり、多くの来場者が自衛隊とふれあった。
 来場者からは、「震災時には大変お世話になりました。自衛隊の車両を見かけると、とても安心します」などの温かい言葉が隊員に掛けられていた。
 今後とも福島地本では、各種イベントを通じ自衛隊への理解を深めてもらう活動をしていくとしている。

音楽演奏、装備品展示で自衛隊PR
青森

 青森地本(本部長・増田友晴1空佐)は、4月28日、青森県藤崎町文化センターにおいて藤崎町国際交流協会主催による「国際交流凧フェスタinふじ崎2012」を支援した。
 このイベントは、昨年震災の影響で中止となり2年ぶりに開催さる国際交流凧揚げ大会の前夜祭として行われたもの。
 午前中は第9音楽隊(隊長・小川浩英1陸尉)が、地元中学校吹奏楽部員約70名に対し楽器指導を行い、生徒達は各パートに別れ、熱意溢れる眼差しで隊員の指導を受けていた。
 午後からの「ふれあいコンサート」では、地域住民約500名が第9音楽隊の勇壮華麗な演奏を満喫した。
 弘前募集事務所は、隣接する藤崎町役場駐車場において「自衛官募集コーナー」を開設し、訪れた募集対象者やその家族に対し、募集パンフレット等の配布や募集に関する説明を行い、募集基盤の拡充を図った。
 また、第39普通科連隊(連隊長・鳥海誠司1陸佐)の支援を受け実施した装備品展示(軽装甲機動車・高機動車)では、見て、聞いて、触れた後、広報官が記念撮影し、その場でプリントアウトして写真を手渡すと「ありがとうございます」「自衛隊すげ〜、超嬉しい」と好評を博していた。中でも、軽装甲機動車の運転席に座った中学生は、「運転したみたいです。自衛隊入ろうかな…」と入隊意欲を垣間見せた。
 青森地本は、今後も様々な機会を積極的に活用して、地域の人々に自衛隊の活動や自衛官募集への理解を深めてもらうよう、広報活動を推進していきたいとしている。

トライアスロン宮古島大会を支援
沖縄

 沖縄地本(本部長・上尾秀樹陸将補)は、昨年に引き続き宮古島トライアスロン実行委員会(会長・下地敏彦宮古島市長)からの医療チーム等の派遣依頼を受け、第15旅団及び西部方面衛生隊に派遣を依頼した。
 4月15日の大会当日は、林由美子3陸佐を長とする医療チーム(医官2名、看護官2名、救急救命士資格保有隊員2名)及び若松建史1陸尉を長とする担架搬送/バイクゴール誘導チーム(12名)が派遣され、沖縄地本宮古島出張所(所長・砂川盛子3陸佐)が全般の業務を支援した。
 担架搬送チームは、水泳競技においてジェットスキーで浜辺まで運ばれた救護者を救護センターへ搬送するため、選手を担架に乗せ砂浜を力強く駆け上がった。バイクゴール誘導チームは、日射しを遮るものもないバイク置場において、次々に到着する選手達をそれぞれの指定場所に誘導するなど、長時間にわたり献身的にサポートした。また、医療チームは、20時30分の競技終了後においても、動けなくなった選手の救護活動を、最後まで懸命に行った。
 この大会は「世界で最も安全な大会。格式の高い大会。」をスローガンに掲げており、自衛隊の支援に対する期待は極めて高い。
 沖縄地本は、今後も県民と自衛隊の架け橋となるべく、各種広報活動に積極的に取組んでいくとしている。

社会人野球大会で自衛隊広報を実施
新潟

 新潟地本(本部長・吉田賢一郎1陸佐)加茂地域事務所(所長・山形洋一3陸尉)は、4月18日、新潟県みどりの森運動公園で実施された野球交流戦「航空自衛隊千歳基地野球部対新潟アルビレックスBC(ベースボールクラブ)」の調整及び会場における自衛隊広報を実施した。
 新潟アルビレックスBCは、BCリーグ(北信越地区)に所属しており昨年度は準優勝のチームである。
 今年度からは、元ヤクルトスワローズで活躍していた高津臣吾氏が選手兼任監督として率いる強豪チームである。試合に先立ち高津監督がインタビューに応じ、空自千歳基地野球部の印象を聞くと、「あなどれない。メンバーを見ると甲子園で優勝経験のある選手がいる。全力で戦います」と力強く答えた。
 また、本部長から高津監督へのプレゼントとして部隊帽を贈り、地本マスコットキャラクター(愛称選考中)と一緒に記念撮影(写真)をし試合に臨んだ。
 試合は、両チーム合わせて25本のヒットが出た打撃戦となり12対11でアルビBCの勝利となった。来場した観客は、「自衛隊というと災害派遣や訓練などハードなイメージしかありませんでしたが、スポーツというソフトな一面もみられ、観戦にきて良かったです」などと感想を述べていた。
 また、球場入り口に自衛隊広報コーナーを設け観戦に来た多くの来場者に広報官がパンフレットの配布を行った。家族連れには地本マスコットキャラクターと一緒に記念撮影する姿がみられ、自衛隊に対する親近感の醸成等十分な広報効果を図っていた。
 加茂地域事務所では、今後も各種イベント等に積極的に進出し、自衛隊の広報と将来に向けた人材の確保に努めたいとしている。

地域イベントに自衛隊車両も参加
山形

 山形地本(本部長・小泉秀充事務官)は5月5日の子供の日、山形市七日町通りで行われた「スプリングフェスティバル 見て!ふれて!楽しもう!はたらく車大集合」(主催・山形商工会議所ほか)に参加し、広報展を行った。この催しは、「ちびっこあつまれ〜 憧れのはたらく車がいっぱい集まるよ!」と銘打ち、毎年様々な業種団体から多くの車両が参加し、子供たちが楽しみにしている。今年も山形市七日町の目抜き通り約600?の区間を歩行者天国とし、自衛隊の特殊車両をはじめ、普段乗ることのできないショベルカーや消防車などに直接触れることができるということで、多くの親子連れで賑わった。
 自衛隊車両は昨年の東日本大震災の影響で2年ぶりの参加となったが、第20普通科連隊から82式指揮通信車、偵察用オートバイ、高機動車が展示された。普段目にする機会の少ない指揮通信車に来場した子供から「戦車ですか?」という質問が出ると隊員が車両の役割などを子供たちに分かり易く丁寧に説明する場面も見られた。山形地本は、車両展示に併設して「陸・海・空のミニ制服コーナー」を設け、自衛隊をPRするとともに、広報室が作成したオリジナル塗り絵や迷路、ペーパークラフトなどを配布した。
 この日は天候にも恵まれ、準備した約4000枚のペーパーグッズは午前中で配布終了するという嬉しいハプニングもあった。また、陸・海・空のミニ制服を着てカメラの前でポーズを決める子供や塗り絵を手にした子供たちの笑顔で会場は溢れていた。

菜の花に囲まれて更なる復興誓う
地元フェスティバルに参加
宮城

 宮城地本(本部長・吉見隆1陸佐)は4月28日、大崎市鳴子温泉川渡河川敷で実施された「2012復興へ頑張ろう!みやぎ 菜の花フェスティバルinおおさき鳴子温泉」に参加した。
 このイベントは、昨年度、東日本大震災で被災し鳴子温泉郷に避難していた沿岸部の方々を元気づけるために地元大崎市に所在する企業や各種団体が中心になって企画された事業で、本年度も被災者の方々を招待して実施された。仮設住宅に移った現在も同地を第2の故郷と慕う被災者の方々も多く、菜の花が咲き乱れる会場は、1000名を超える市民で賑わった。
 熱気球搭乗や地場産品の試食販売コーナーなどの一角に開設された募集・広報ブースには、自衛隊の災害派遣活動や被災地の復旧前後の写真展示、募集広報キャラクターによる写真撮影の場が設けられた。ブースには大勢の家族連れが訪れ、中には「災害時は大変お世話になりました」と感謝を述べに来る被災者もおり、一日中和やかな雰囲気の中での地域交流となった。
 また、特設会場では、陸上自衛隊東北方面音楽隊により、「ふるさと」や森山直太朗の「さくら」などの演奏が披露され、フェスティバルを盛り上げていた。
 イベント関係者からは、「昨年は、ご年配の方が多かったが、今年は家族連れで来られる人が増えた」などのコメントもあり、地域の人々の復興の喜びが感じられるイベントだった。
 宮城地本は、今後とも復興に向けた各種イベントなどに積極的に参加して地域の人々との一体化を図り、自衛隊に対する理解の促進に努めていくとしている。


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