大リーグ、テキサス・レンジャーズに移籍した前日本ハム・ダルビッシュ有投手(26)が渡米して、もう1ヵ月がたった。レンジャーズはリーグ3連覇、初の世界一をかけてアリゾナ州サプライズでの投手陣中心のキャンプに始まり、いま万全の地盤固めの最中で、3月4日からのオープン戦、4月6日開幕の公式戦に備え「キャンプも佳境に入ったところ」だという。
　それにしても、ポスティングシステム史上最高額となる5170万ドル余(約40億円)を投じ、年棒550万ドル(約4億2400万円)投手の補強は、チームにとってこれ以上ない心強さだろう。
　地元USAトゥデイ紙が発表したメジャー入団注目の若手選手ランキングのトップにダルビッシュを挙げていることからも、米球界がいかに注目しているかが知れる。ちなみに、今季メジャー入団の日本選手でダルビッシュ以外では、ダイエー→オリオールズの和田毅投手(30)が28位、楽天→マリナーズの岩隈久志投手(29)が50位、ヤクルト→ブルワーズの青木宣親外野手(30)が53位だから、その注目ぶりが察せられる。
　ダルビッシュは渡米前、こんなことをいっていた。「日本人メジャーリーガーが増えてきているのはいい傾向だけど、評価がかなり低くなってきているんじゃないかという気がしてならない。日本野球の技術がちょっと低く見られているのがいや。だから、何があっても相手を倒してやるんだという気持ちで投げたい」
　移籍料、契約金の額など「ほとんど気にもしなかった」ともいっていた。
　「日本ではボクが投げることがわかると、打者の中には"きょうはダルか""それじゃ打てないな"なんていう選手もいたらしい。それがいやだった。ボクは常に相手打者を倒してやるという気持ちで投げてきた。だからメジャーの打者と本当に1球、1球、死に物狂いで勝負する。もうメジャーしかない、と決めたんだ」とも。
　日本ハム時代の7年間で93勝(36敗)した。1試合15奪三振3回、通算防御率1・99。18勝した昨季も5、6月で46イニングス無失点、3試合完封…と、快投を欲しいままにしてきた。その快投がメジャーでどこまで通じるか。
　日本ハム・栗山監督は「20勝」に太鼓判をおした。レンジャーズ・マダックス投手コーチも「40度を超すテキサスの猛暑がカギ。それと、日本と違って短い投板間隔がどう影響するかも気になるが、ダルなら大丈夫、やってくれるはず」と話している。196?、98?の巨体は、外人選手の中でも見劣りしない。気力、体力、実力を兼ね備えた男一匹-メジャーでの1年目が見物。
　ちなみに、紗栄子前夫人とふたりの子供の慰謝料、養育費に関しては「19億円プラス月300万円なら安いもの」などと周囲はかまびすしいが、本人は「個人の問題ですから、放っておいて下さい」とのこと。いずれにしても、祈る健闘(投)を!!

　私は1月6日に行われた駐屯地成人行事に成人者代表として参加しました。
　式では私が指揮を執り、広島のテレビにも撮影されたのでとても緊張しました。また式後のインタビューも初めてのことだったので何を話したのか忘れるくらい緊張しましたが、何とか無事終えることができました。その後の祝賀会食には旅団長をはじめ多くの来賓の方々に出席していただき、私たちの門出を祝っていただいたことを本当に嬉しく思いました。
　私は1月3日、すでに実家の熊本県上天草市での成人式に参加していましたが、地元での式に比べ、容姿も態度もしっかりとした自衛隊の成人式は、これから大人の仲間入りをするという実感がより強く感じられ、自分なりに良いけじめがつけられたのではないかと思います。
　私には成人を迎えるにあたっての目標が2つあります。1つ目は、大人の自覚を持ち、すべての行動に責任が持てる人間になることです。もう1つは、上司にも後輩にも頼りにされるような人間になることです。この2つを目標に、これからも日々精進していきます。

　1月11日、私は神町駐屯地において無事成人式を迎えることができました。これもいままで育ててくれた両親や、入隊後何もわからない私に対して親身になって面倒を見てくださった上司、諸先輩の方々のおかげだと思っています。
　正直なところ私は20歳の誕生日を迎えても、とくにこれといって成人という言葉を意識していませんでした。何かが変わったわけでもなく、ただ20歳になったという感覚でした。そんな私も駐屯地の成人式に出席したことで新成人としての自覚が芽生えました。
　成人式の行事で成人者の綱引き大会があり、周りの仲間と一致団結し多くの応援を受け、大変盛り上がりました。その後の式典は駐屯地司令はじめ各部隊長、先輩隊員の方々にご参列いただき厳かに執り行われたのですが、多くの祝辞をいただいた中で、とくに「責任」という言葉が頻繁に使われていたことが印象に残っています。
　成人したということは様々な権利を得ると同時に、それに伴う義務、責任を持たなくてはなりません。このことを駐屯地成人式を通して深く認識すると同時に大人としての自覚を確認することができました。
　まだまだ社会人として自衛官として未熟者ですが、いままで以上に努力して早く陸曹に昇任し、また誇れる陸曹に成長したいと思います。

昨年の7月に晴れて憧れていた「大人の仲間入り」をすることができました。
　自分が一人前の存在として社会に認められ、自らの責任において法のもと、自らの意思により行動することができるようになりました。
　私は自衛隊に入隊する前、介護の職に携わっていました。その間、人の命を預かっているという重い責任を感じ、また命の尊さや人間の感情の豊かさ、生かされていることへの喜びなど多くのことを学びました。
　自衛官になったいまは国民の生命と財産を守るために日々の訓練に励み、失敗を恐れることなく責任感を持って積極的に挑戦し、常に元気と明るさを忘れずに新成人として精進していく決意です。

　Hi! How are you doing?　皆さん、いかがお過ごしでしょうか。春の気配を感じるこの頃です。新年度に向けていろいろな準備がありますね。私も新しい分野にチャレンジすることになりました。放送大学大学院で修士号を取得し、昨年の4月から東京大学大学院の科目履修生として研究を続けてきましたが、この度、東京大学大学院教育学研究科博士課程に合格いたしました。4月からは、2度目の大学院生活が始まります。大学経営・政策を専攻いたしますが、大学の評価システムについて研究したいと思っています。修士論文は、「自衛隊の再就職支援態勢の現状と将来展望」でしたので、さらに踏み込んだ研究内容となります。楽しみです。

　さて、今回の表現は"Do not put off tomorrow for what you can do today!"「今日できることを明日に先送りするな!」です。今日できることは今日中に片づけてしまうこと、それを習慣にすることは、計画を達成するためのポイントです。今日できることを明日に延ばしてもメリットはありません。一日一日を大切に生きていくことが、人生です。仕事も年々多忙になってきます。忙しいといって何もしないよりも、5分でも実行してみる。今日できることは、今日中に片づけてしまう。そんな時間の使い方が、何かをするときには役に立ちます。

　受験生は最後の踏ん張り時です。健康に気をつけて頑張ってください。努力は必ず報われます。ストレスの少ない陽気で明るい生活を過ごしていきたいですね。それでは、皆さん。See ya!

涸滝の底をさらして春蚊出づ　　　大谷弥栄
ジーパンを穿きユタ州の案山子かな　　　岡野アイコ
足湯して対ふ遠嶺も春の色　　　松本弘道
結願の線香匂ふ牡丹の芽　　　塩田昌恒
外厠いまも残れる桃の花　　　鶴たけし
震災あとだれもが髭の伸び放題　　　戸部弘美
牛の目を流れてゆける春の雲　　　西沢公男
亡き姉にあられ菱餅おしろ酒　　　越後小吹
まなかひに国生みの島雛流す　　　三根香南
春愁や仏頂面の玻瑠に映ゆ　　　都築由佳
畦川の底に影濃く菖蒲の芽　　　制野和子
放牧の牛のんびりと春惜む　　　人見冬菜
庭先に光のはじけ黄水仙　　　渡辺千恵子
弛びたる紐締め直し雛納む　　　　古賀芳川
若き日の憂ひを偲び青き踏む　　　山崎藤雄
仄暗き聖堂にして春兆す　　　内井紀代子
伸びやかに鳶の輪を描く伊良湖岬　　　天本宏太郎

　　　選　者　吟
木の芽風集めて騒ぐ法の山　　　成川雅夫
(「栃の芽」誌提供)
　
　「栃の芽」誌をご希望の方は〈栃の芽会連絡先=畠中草史氏　TEL 042・796・0961〉へご連絡下さい。