防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2012年2月1日号
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年男を迎えて
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幸福度を見つめ直す
第7普通科連隊(福知山) 准陸尉 梅原和寿

 今年は4回目の年男を迎える節目の年となる。また、自衛隊に入隊し30年が過ぎようとしている。この間、6度の転属を経験し、現在は7連隊において広報幹部の職に就いている。
 現在の日本を取りまく東アジア情勢は決して安定しているとは言えず、我々自衛官は有事の際、与えられた多様な任務を効果的に遂行できるよう、日々訓練を積み重ねていく必要がある。その中で、私は広報幹部として部外との渉外業務を通じて、自衛隊に対する理解を得て部隊が行動できる(しやすい)環境づくりなど、防衛基盤の拡充にこれからも邁進していきたい。
 昨年11月、ブータン王国の国王が来日され、「国民総幸福量(GNH)」が話題にあがった。これは精神的な豊かさ(幸福度)を示す尺度といわれているが、我が家に置きかえて、家族の中のGNH(幸福度)を見つめ直し、思いやる心を育て、絆を深めて、心豊かな生活ができるよう家長として考え進めていきたい。そして公私ともにこの1年が充実した年となるよう努力していく。

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更に成長飛翔する年
第6施設大隊(神町) 2陸曹 高橋辰明

 昨年は東日本大震災による災害派遣活動をはじめ、中隊訓練検閲など多種の任務に明け暮れた1年となりました。その中で貴重な経験を得るとともに、施設機械操作技術の練度が向上し精神的にも、また仕事でも成長した1年でした。
 今年で早3回目の年男を迎えることになりました。気が付けば初級施設機械操作や銃剣道練成隊の助教など、中堅陸曹として人に教える立場になっており、改めて自分の置かれている立場や職務に責任を感じるとともに、臆することなく目の前の仕事に邁進していこうと思います。そんな人生の区切りである今年は辰年ということもあり、昇り龍のように飛翔する年、昨年の成長を止めることなく、更なる成長ができる年にしたいと思います。

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しっかり心身を充実
第10戦車大隊(今津) 3陸曹 林 哲矢

 今年で24歳、年男として抱負を述べたいと思います。
 年男だからといって特別に頑張ろうというようなことはありませんが、昨年に引き続き自分に与えられた任務を確実に達成していけるよう、全力でやっていきたいと思います。
 また私生活においても憂いなく任務に赴くために、しっかりと心身の充実を図っていきたいと思います。
 今年も銃剣道、そして戦車乗員として、すべての面で中隊、そして大隊に貢献できるよう技能を磨いていきたいと思います。大隊の皆様にとって素晴らしい1年となりますよう、また今年も宜しくお願いいたします。

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掴み取る曹候補指定
第43普通科連隊(都城) 陸士長 金丸雄大

 新年明けましておめでとうございます。私は今年2回目の年男を迎え現在、最大の目標である陸曹候補生入学指定を掴み取ります。
 そして、いままで育ててくれた両親、毎日明るい笑顔で支えてくれる妻、娘、入隊当初から厳しい中にも優しく指導してくださった上司、先輩、辛いときには励まし合って乗り越えた同期、後輩などすべての人々に感謝し、何か1つでも恩返しできるよう、努力したいと思います。

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太く強く頑張る1年
中部方面後方支援隊(桂) 3陸曹 池田敏徳

 今年で24歳、年男になる節目の年ということで、1年の目標として「太く強く生きる」という目標をたてました。
 ただただ流されるだけの1年ではなく、節目の年にふさわしい印象に残るような1年にしたいです。そして、常に一生懸命物事に取り組み、一つ一つを流すのではなく受け止めて、しっかりと考えこなしていきたいです。
 さらに、何事にも強く生きていきたいです。壁に当たってしまっても粘り強く取り組み、壁を壊すような勢いで乗り越えていきます。
 仕事を頑張るために、プライベートの面も充実させていきたいです。自分は趣味というものがなく、休みと仕事の境がはっきりとしていません。今年は趣味を見つけ、休みはその趣味に没頭したいと思います。休みを充実させ休みは休み、仕事は仕事というようにメリハリをつけて更に仕事を頑張っていきたいと思います。
 今年1年は太く強く頑張っていきます。

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一日一日大切にする
関西補給処桂支処 陸士長 松重愛弓

 桂駐屯地に着隊して約1年が過ぎました。
 この駐屯地に来て、多くの人と出会い、良き先輩にも恵まれ、たくさんの人に支えられていることを日々実感しています。
 昨年は仕事に趣味に大変充実した1年を過ごすことができました。
 今年は年女ということもあり、気持ちも新たに良いスタートを切りたいと思います。
 仕事の面では更なるスキルアップを目指して、公私共に充実できるよう一日一日を大切に、活気ある生活を送っていきたいです。

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若々しくアラフォー
第304施設隊(出雲) 3陸曹 福岡太一

 今年、この世に生を受けて3度目の年男を迎えました。
 人生36年目、俗にいうアラフォー…そんな暗い気持ちにもならず、明るく前向きに2つのことを目標に掲げました。
 まず1つ目は、部外との交流を盛んにしようと思います。昨年3月から官舎の自治会長に上番し、地域住民の方々と接する機会が多々あります。また、息子の幼稚園の保護者会にも積極的に参加し、連絡を取り合って家族ぐるみで外出したり、飲食したりする仲の人も何人かできました。そういう交友をもっと盛んにし増やしていけば、いろんな場面でお互いに助け合ったりもできるでしょうし、自分たち自衛隊のこともいろんな場面でもっと知ってもらえ、しっかり理解してもらえるのではないかと思います。
 そして2つ目は健康管理、特に体重の管理です。昨年、成人病検診の対象となったのですが、恥ずかしいかな…異常が見つかってしまいました。また、事務所勤務は全く理由になりませんが、駆け足を含めた体力練成があまりできておらず、年齢の積み重ねもあり、年々体力が落ちていっており…。まだまだ老け込む年齢ではありませんし、幼い息子を持つ父親としても見せる顔がなくなってしまいます。それより何よりも自衛官としての任務、心得を十分に自覚するためにも体重管理、体力練成には熱心に取り組んでいきたいと思います。
 以上のことを目標に若々しさも忘れずに、またアラフォーに差し掛かったのを期に、徐々に大人の円熟味が出せるように、3度目の年男を実りある年にできるようにしっかり頑張りたいと思います。

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同じ志で長男も入隊
第304施設隊(出雲) 陸曹長 細野芳文

 早いもので4回目の年男を迎える。そして自衛隊生活、最後の年男でもある。
 昨年、長男が自衛隊に入隊し、職種は違えども同じ志を持って日々頑張っているようである。施設隊にも同期入隊となる隊員が8名配属され、上司という立場だけではなく、親心を持って接し、育ててやりたいと考える。
 自身に関しては「充実した1年だった」と最後に言えるよう、一日一日を大切に過ごしていきたい。

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真の勝敗は最終章にあり
福知山駐屯地業務隊 技官 河嶌英幸

 私は今年4回目の年男となりますが、4回目ともなると本当にいろんなことを考えさせられます。
 3回目の年男から4回目の年男までは、おおげさかもしれませんが波乱万丈の12年だったように思います。結婚、仕事の変化、父親の死、妻の身内の死、自分と妻の大病、そのほか本当にいろんなことがありました。
 さらにこれから自分自身がどんどん年老いていくわけですから精神的、肉体的にきつくなっていくのは絶対に避けられないことです。当然それに加えて、公私にわたり自分を取り巻く環境、人もどんどん変化していきますから、12年後の自分自身を想像してみると、正直いろんな不安が頭をよぎり時々恐ろしくなることがあります。
 そこで4回目の年男の抱負として「幸福」という2文字をテーマにかかげます。決して自分自身いまが不幸というわけではありません。幸福という価値観も人それぞれ違うと思います。どんなことがあっても生きていること自体が楽しい、人生を楽しめる、ぶれない強い自分に成長することが私の考える幸福です。そのためには、いろんな意味で毎日が戦いであり、毎日が努力です。努力なしの幸福は考えられません。
 もとより人は、すべてさまざまなほかの人や物との関係性によって成り立って生活しています。それを拒絶して人は生きていけません。
 しかし、同時に人はあくまでも一人であり、それ自体は一個人として存在しています。親、兄弟、友人、恋人、あるいは夫、妻と常に華やかに人々に囲まれ、大事にされ、自分が周囲の人々の好意に甘えていればよいといった若い幸福な時代には、そうしたことは他人ごとに過ぎぬとは思います。
 けれども思いがけない不幸に遭遇した時、あるいは人生の終局にたどりついた時に、初めて人はこの現実をひしひしと身に感じます。人間としての真の幸福はその時に決まると言っても過言ではないと思います。
 そして、人生長生きするに越したことはありませんが、たとえ短命だったとしても、どう生きたかが最も大事なことではないかと思います。
 私には、人生は劇のように思えます。結末が幸福なら喜劇、結末が不幸なら悲劇です。人生の途中の姿だけを見てうらやましがったり、反対にバカにしたりする。たとえ途中が良いように見えても、最後にはどうなるかわかりません。人生の真の勝敗は最終章にあると思います。
 最後に、若輩者が長々と偉そうに幸福論を語りましたが、最終章を「幸福」という2文字で飾るために、日々精進して参りたいと思います。


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