防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   2012年1月1日号
-
1面 2面 3面 5面 8面 9面 10面 12面

新年のご挨拶を申し上げます
リアリティある陸自≠ヨ
陸上幕僚長 君塚栄治陸将
 読者の皆様、そして全国各地及び遠く海外で勤務中の隊員各位、新年あけましておめでとうございます。ご家族共々佳き新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
 改めて、昨年、千年に一度と言われる未曾有の東日本大震災によりお亡くなりになられた皆様に哀悼の意を表しますとともに、被災された多くの方々に対して心よりお見舞いを申し上げます。
 昨年、陸上自衛隊は、多くの犠牲者を出した東日本大震災対処において、これまで積み上げてきた「実力」を最大限に発揮するとともに、ハイチにおける国際平和協力活動等の様々な任務を適確に遂行しました。また、あらゆる任務に即応して適確にこれを遂行し得るための不断の努力をして参りました。その結果、国民の皆様のみならず国外からも高い評価を得ることができたと認識しております。
 さて、大規模自然災害発生が予期される中、我が国を取り巻く安全保障環境はより一層厳しさを増す一方で、陸上自衛隊は複数・同時の国際平和協力活動等への対応が求められ、本年はまさに我々の真価が問われる年になるものと認識しております。
 時代が如何に変化しても、我々陸上自衛隊の本質は、「国家防衛の実力組織」であり、その存在意義は多様な事態において生命の危険を伴う「厳しい任務」を完遂することに何ら変化はありません。
 国防という命を賭した崇高な任務に対する「誇り」と「使命感」を常に堅持し、何事に対しても「謙虚さ」をもって臨み、「何時、如何なる任務にも即応・完遂し、併せ高い評価を得ることができるリアリティある陸上自衛隊」を実現すべく隊務に邁進して参ります。 
 皆様にとって、本年が幸多い素晴らしい年となりますことを祈念申し上げ、私の年頭のご挨拶と致します。
高度な海上防衛力示す
海上幕僚長 杉本正彦海将
 謹んで新年のお慶びを申し上げますとともに、旧年中、海上自衛隊に賜りましたご厚情に対し、厚く御礼申し上げます。
 昨年は、「平成23年度以降に係る防衛計画の大綱」において示された「動的防衛力」という考え方を具現する最初の年でありました。我が国周辺の安全保障環境には、北朝鮮の核開発疑惑や台湾をめぐる問題などが存在し、また、中国は我が国の近海などにおいて活動を拡大・活性化させております。加えて、世界ではテロが後を絶たず、ソマリア沖・アデン湾では依然として海賊行為が頻発するなど、世界の平和と安全に対する脅威は複雑かつ多様化した様相を呈しています。
 こうした情勢下にあって、海上自衛隊は昨年3月に発生した東日本大震災における捜索救助活動などのために部隊を投入しつつ、周辺諸国海軍等の動静把握のため、平素からの警戒監視、情報収集を継続して実施し現在も継続しています。さらに、遠くソマリア沖・アデン湾においては、海賊対処活動のため護衛及び警戒監視活動に引き続き従事しています。
 これらは、まさに「動的防衛力」を具現する活動であり、海上自衛隊が我が国の防衛と国際社会への協力という安全保障上の要求に応じ得る高度な海上防衛力を有することを内外に示すとともに、海上自衛隊に課せられた責務が今後更に重大となることを意味していると考えます。
 東日本大震災において、米軍は「トモダチ」作戦を展開し、捜索・救助活動などを実施しました。海上自衛隊と米海軍との強固な関係は日米同盟の原動力であり、現在、政府全体で取り組んでいる同盟深化のプロセスに沿って、日米同盟を一層強固なものとし、そして、我が国の「動的防衛力」と合わせて、隙のない態勢を構築するよう、海上自衛隊のあらゆるレベルで努力していく所存です。
 最後になりましたが、本年が皆様にとっても幸多き素晴らしい年となることを祈念して新年のご挨拶とさせていただきます。
実効的な対処能力を向上
航空幕僚長 岩崎茂空将
 防衛ホームをご覧の皆様、謹んで新春のご挨拶を申し上げます。そして、先の東日本大震災で被災された皆様には、心からお見舞いを申し上げます。
 昨今の国際情勢を顧みますと、わが国周辺では、北朝鮮の核や弾道ミサイルの問題、中国の軍事力の急速な近代化、ロシアや中国の軍事活動の拡大・活発化など、安全保障環境は厳しさを増しており、引き続き注目していく必要があります。
 昨年、航空自衛隊は、国内では対領空侵犯措置や大規模災害派遣などの任務を着実に遂行しながら、国外でもゴラン高原、ハイチ及びソマリア沖・アデン湾等での活動に伴う任務を完遂しました。そして、国外訓練を含む練成訓練や演習等を通じて、統合運用・日米共同態勢の強化にも努めました。
 甚大な被害をもたらした東日本大震災に際しては、陸海空の3自衛隊が一体となった初の統合任務部隊をもって戦力と能力を結集して災害派遣活動にあたりましたが、これは平素からの教育訓練及び国内外での諸活動の集大成であったと考えています。また、米軍によるトモダチ作戦を通じては、これまで築き上げてきた日米同盟の強い絆を改めて確認することができました。
 本年も、わが国の平和と安全及び国民の安心・安全を確保するため、引き続き所要の教育訓練に邁進するとともに、動的防衛力の構築に向けた防衛力整備を推進して、各種事態の抑止と実効的な対処能力の向上に努めてまいります。
 絶え間なく変化する国際情勢と厳しさを増す財政状況のもと、多くの課題が待ちかまえておりますが、航空自衛隊は隊員が一丸となって、国民に信頼される、より健全で精強な組織を目指して努力してまいりますので、本年もよろしくお願い申し上げます。

〈防医大〉医官教育への取り組み
講義・実技でスキルアップ図る
 防衛医科大学校(早川正道学校長)は11月12日に平成23年度専門研修医官の初動対処訓練を実施した。陸海空自衛隊の医官として4年以上の勤務経験があり、内科や眼科など各自の専門診療科での認定医の資格取得のために防医大病院で研修を行っている医官を対象とした、国家的緊急事態が起こった時の初動応急対処能力の向上を目的とした訓練で、すべての専門医の参加を得て講義と実技で災害診療要領を確認した。教官には防医大の東日本大震災派遣従事者を含む教授等、陸幕衛生部企画室長及び陸海空自医官のインストラクターが担当し、講義や各ブースの教育を行った。
 訓練の前半は、東日本大震災への災害派遣時の医療従事者の活動内容を踏まえた「災害医療基礎教育」などの講義を行い、専門研修医官80名とともに、医学科学生や看護師を含む約170名が受講した。続く実技では、研修1年目の医官が各5名の7グループに分かれ、「気道確保(気管挿管・輪状甲状靭帯切開)」「胸腔ドレナージ・胸腔穿刺」「プライマリーサーベイ(救急傷病の初期診療)」「セカンダリーサーベイ(根本的治療の診療)」「トリアージ(START法)」「クラッシュ症候群への救助時現場医療」「トランシーバー情報伝達訓練」の7ブースをそれぞれ体験した。
 また、東日本大震災に伴い、国と地方自治体の要請を受けて防医大の教官、医師、看護師、医学研究科学生及び専門研修医を実際に派遣した経験から、今年度は訓練内容の充実を図った。研修2、3年目の医官が各15名の3グループに分かれ、「感染症」ではケースシミュレーションによる実地疫学調査の進め方、「法医学・検案」では死体検案書の作成要領、「メンタルヘルス」ではワークショップ形式により避難住民への健康情報伝達と遺体収容に出向く隊員の心構えと題する課題のグループ検討・発表・講評を行った。
 防医大では「今後とも専門研修医官に対して、今般の東日本大震災の経験を踏まえた災害、救急・外科、感染症医療及び総合臨床能力の維持・向上のための教育訓練を行っていく」としている。

イベントで装備品展示
特科教導隊

 富士学校特科教導隊は11月12、13の両日、富士スピードウェイレース場で行われたイベント「富士スプリントカップ2011」で、富士学校が支援する装備品展示に参加した。特科教導隊からはFH—70、野外炊具1号、大型トラックをそれぞれ展示・説明し、特に野外炊具は災害派遣で活躍したこともあり、多くの見学者の関心をひいた。また、鉄帽をかぶっての記念撮影も大人気で、子供連れの家族が大はしゃぎをしている姿も多く見られた。


NEXT →
(ヘルプ)
503
通販部
10
Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc