防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2011年12月1日号
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防衛基盤の育成・就職援護等に貢献
陸海空各幕長が感謝状贈呈
 防衛基盤の育成や就職援護などに貢献した功労者・団体に対し、陸海空各幕僚長が感謝状を贈呈した。君塚栄治陸幕長は11月19日に40個人・31団体へ、杉本正彦海幕長は同18日に1個人(五領田良介1佐)へ、岩崎茂空幕長は同18日に18個人・14団体へそれぞれ感謝状を贈り、これまでの労をねぎらうとともに一層の支援協力を要望した。
空幕長から感謝状

 「航空幕僚長感謝状贈呈式」は11月18日、防衛省A棟講堂で行われ、岩崎空幕長から受賞個人・団体代表者にそれぞれ感謝状が手渡された。空幕長は式後の挨拶で、「創設以来、航空自衛隊は充実・成熟してきています。これはここにおられるような方々が私たちの部隊・隊員を色々な形で叱咤激励・指導してきてくれたおかげだと思っています」と感謝を述べた。続いて、受賞者を代表して大竹高雄氏が「感謝で胸がいっぱいです。これからも体の続く限り後援をしたいと思います」と挨拶し、受賞の喜びを表した。


統幕に「責任の鬼」寄贈
備前焼作家
震災対応の自衛隊に感銘受け

 10月10日、東日本大震災で活動する自衛隊の姿に感銘を受けたとして、陶芸家の花房壮一氏が作成した備前焼の像が折木良一統幕長に贈られた。
 作品の名前は「責任の鬼」。高さ42センチ、重さは10キロあり、鬼が地球を担いでいるデザインで、重厚な仕上がりとなっている。花房氏はこの作品について「地球は無数の命と、その未来の象徴。鬼は人の持つ無限の可能性と計り知れない力の象徴とし、人間の知恵と慈愛をもって、鬼のような気迫で重い責任をかつぎ、未来を支えて、立ち上がろうとする瞬間をテーマとしました」と話している。
 隊員を代表して贈呈を受けた折木統幕長は、「立派な作品を贈呈していただいて大変光栄です。これからの統幕の宝として、皆でこの作品を見て責任をかみしめながら任務を行っていきます」と感謝の気持ちを述べた。
 花房氏はテレビ番組で、被災地で活動する自衛隊員を見て感動し、作品の寄贈を申し出たという。岡山地本が窓口となり、統幕長と同期の竹内準一氏を通して今回の寄贈が実現した。


創立記念イベントを支援
海自横須賀音楽隊

 海自横須賀音楽隊(隊長・内堀豊3海佐)は10月9日、神奈川県綾瀬市文化会館で綾瀬市商工会創立50周年記念演奏を行った。
 綾瀬市には厚木基地があり、自衛隊とは馴染みが深い。「おかげさまで50周年、これからも地域とともに」をスローガンに掲げた綾瀬市商工会の記念大会のイベントで、横須賀音楽隊と地元マーチングバンドの綾北マーキュリー・ウィンズが出演した。
 横須賀音楽隊は内堀隊長の指揮で、「うみ〜唱歌によるファンタジー」で華々しく幕を開け、綾瀬市出身の増田3曹によるトロンボーン・ソロで「追憶のテーマ」、三宅士長の歌で「初恋」などを披露し、聴衆を魅了した。
 アンコールに応え、東日本大震災の復興への祈りを込めた「故郷」を演奏すると、聴衆は穏やかに聴き入っていた。行進曲「軍艦」では、会場が割れんばかりの手拍子に包まれ、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。


みちのく語学戦士
恒例の米軍基地研修

第2陸曹教育隊

 第2陸曹教育隊(隊長・荒井秀樹1陸佐=仙台)では10月24日から27日の間、陸曹基礎英語課程学生19名による恒例の米軍三沢基地現地訓練を実施した。
 この訓練は、3ヶ月にわたる基礎英語課程の総仕上げとして、実戦的な英語力と在日米軍に関する知識の修得を目的として行われ、入校学生は皆、3ヶ月間の成果を精一杯発揮しようと訓練に臨んだ。今回は初めて北部方面隊の「第1陸曹教育隊基礎英語課程」と合同訓練として実施し、"みちのく語学戦士″は北海道の戦友と切磋琢磨し、お互いの度胸と英語力を競い合った。訓練は、早朝5時からの体育に始まり、日本文化紹介、リーダーシップについての討議などを行い、様々な米軍下士官との交流を通して会話能力の向上を図った。2日目は「エアマン・リーダーシップ・スクール(空軍下士官養成課程)」、教会、放送局、戦闘機格納庫などを研修。特に「エアマン・リーダーシップ・スクール」では、「ストレスマネージメント」に関する模擬授業に参加し、学生からは「とても新鮮だった。リーダーとして参考になることを英語で学べるなんて本当に最高です」との声が聞かれた。


救急法検定導入前に連隊で普及教育
松本駐屯地

 第13普通科連隊本部管理中隊(中隊長・大澤3佐)は9月30日、平成25年度から制定される救急法検定についての教育を、連隊の隊員に対して実施した。
 新たに導入される検定課目とあって隊員は真剣に耳を傾け、装備資材は自らの手で確かめた。また、実際の検定要領に基づいた検定展示を見ると、かなりの練成時間が必要なことが分かり、その困難さに隊員が戸惑う姿も見られた。救急法検定の内容は、傷病者自ら行う止血帯等による緊縛止血法、一人で実施する心肺蘇生法、状況下における救急処置の3つ。特に状況下における救急処置については、援護射撃のもと傷病者を移動したり、救急処置をしたりといった内容が組み込まれており、他の課目と比べて難易度は高い。
 救急法はいざというときに生死を分けることに繋がり、知識と技術が必要だ。これまで救急法訓練はあったものの検定はなかった。平成23、24年度に試行、25年度から検定は始まる。


ヘリ体験搭乗
秋の倶知安を空中散歩

 倶知安駐屯地(司令・神嵜忍2陸佐)は11月6日、第11飛行隊の支援を得て航空機体験搭乗を実施した。この体験搭乗は、隊区内の隊務協力者や隊員家族らの自衛隊に対する更なる理解と認識を深め、防衛基盤の拡充を図ることを目的としている。
 当日は曇りがちな空模様だったが、比較的穏やかな天候の中で実施された。 参加者のほとんどが、ヘリコプター搭乗は初めてということもあり、搭乗前にはあちこちで頻りにシャッターを切る姿が見られた。また、例年に比べて子供の参加者が多く、日常ではなかなかできない体験に興奮を隠しきれない様子だった。
 30人の参加者は6個の組に分かれ、5組目まではニセコアンヌプリを臨むニセココースを、最終組は京極町を上空から一望出来る京極コースを飛行し、それぞれ約15分の空中散歩を楽しんだ。
 フライトを終え、ヘリから降りた参加者たちからは満面の笑みがこぼれ、満足した表情を浮かべていた。
全てのフライトは滞りなく進行し、体験搭乗は成功のうちに終了した。


雪月花

 47都道府県で一番幸せなのは福井県民だそうだ。法政大大学院の坂本光司教授が『幸福度に関する研究結果』として先日発表した。上位にランクしたのは富山 石川 鳥取 佐賀 熊本となっている。ワースト3は大阪 高知 兵庫。経済力や生産力ではなく出生率や労働時間、平均寿命など40の指標で点数化したものという。出身県の位置付けはだれしも気になるところだ。筆者の出身県はなにかにつけて下から数えた方が早い、しかし県民はそんなに不幸とは受け取ってはいない。酒が飲めて新鮮な魚があれば充分満足、地球の中心が自分の住んでいる所とさえ思っているようだ。下位にランクされた関東の某県知事さんはあなたは不幸ですよとよそさんに言われたくない、ほっといてくれとデーターを示して県の実力を語っていた。トップの福井県民もブービーメーカーの大阪府民もそんな実感はないですけど…とテレビで言っていたのが面白い。そんな時、ブータンの国王ご夫妻が日本に来られた。新婚旅行も兼ねているとのことだが東日本被災地にも見舞っていただいたり国王夫妻のお人柄が日本国民の心をしっかりつかんでいた。俗に言う文明には乗り遅れているようだがこの国では97%の国民が幸せだと言っていると聞いた。先進国ではGNP(GROSS NATIONAL PRODUCT国民総生産)を発展の指標にするがブータンにはそのようなものはなくGNH(GROSS NATIONAL HAPPINESSで国民総幸福量)を指標にしているとか。「不自由を常とおもへば不足なし」家康はこんな言葉も残している。


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