防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   2011年9月15日号
-
1面 15面 16面

空自入間基地で広域医療搬送訓練
 「防災の日」の9月1日、政府の総合防災訓練の一環として空自入間基地で広域医療搬送訓練が実施され、CH-47輸送ヘリとC-1輸送機による患者空輸搬送訓練を行うとともに臨時医療拠点(SCU)の運営要領を確認した。内閣府や消防庁等の省庁をはじめ、埼玉、香川、新潟の各県などの関係機関が集結、自衛隊からは空自隊員など約30名が参加した。
 訓練は同日午前8時、東京湾北部を震源とする震度6強、マグニチュード7・3の首都直下型地震が起きたと想定して行われた。被災地域内の病院からドクターヘリや救急車で運ばれたとする模擬患者を入間基地に開設されたSCUに受け入れ、災害派遣医療チーム(DMAT)が患者をトリアージして搬送順位を決定。その後、自衛隊員と医療機関関係者らが連携を取りながら患者を輸送機に乗せ、被災地域外搬送拠点となる病院へ搬送するまでを訓練した。CH-47では模擬患者の機内搬送まで行われ、C-1については香川DMATらを乗せて高松空港に向けて飛び立った。
 訓練に参加した隊員の一人は、「災害が起こった際の関係機関との連携や行動の流れを確認しておくことは重要」と話している。

「厚木支部」発会1周年祝う
入間基地退職者雇用協議会
 航空自衛隊入間基地退職者雇用協議会(雇用協)は、昭和60年9月に、(1)退職隊員の雇用(2)防衛思想の理解拡充(3)入間基地と会員相互の親睦・団結を3本柱に発会し、昨年11月に創立25周年を迎え、この間、700名を超える退職隊員の雇用を実現した。発会以来、埼玉県を主体に積極的な活動を継続してきたが、昨年6月23日に、第14番目の支部として神奈川県厚木市に新規会員13名により、雇用協の発会以来初めてとなる埼玉県以外での支部を発会し、このほど発会より1年を迎え、1周年記念式典を厚木市内で7月13日に開催した。
 来賓として式典に参加した豊田雇用協会長は、「少子化、高齢化、産業の空洞化という日本社会の大きな変化と航空自衛隊の援護業務の方面隊司令部への業務移管等の変更に的確に対応するとともに、今後の更なる会勢の強化を図るため厚木支部が発会された。厚木支部のこの1年間の積極的な活動を高く評価するとともに、初心を忘れず引き続き、雇用協の会勢強化と活性化のため若い力で頑張ってもらいたい!」とエールを送った。
 式典で山崎理事から、厚木支部の活動成果について、入間基地研修、富士総合火力演習予行研修、業種説明会、入間基地航空祭支援、百里基地研修、佐渡分屯基地研修などの参加成果が報告され、大野支部長は、支援を受けた中部航空方面隊司令部、陸自教導団等への感謝の気持ちと、豊田会長をはじめとする雇用協役員に対する積極的な支援への御礼を述べるとともに、発会2年目にあたっての更なる会勢強化と会員一丸となっての活動の実施を熱く語った。

HOME'S English Class(防衛ホーム英語教室)
We'll play a leadership role in the world
ウィル プレイ ア リーダーシップ ロウル イン ザ ワールド
われわれは、世界でリーダーシップの役割を演じていくのである
 アジサイの花が梅雨にぬれてしっとりと輝いて見えた季節から、涼しい風が吹きぬける季節に移ってきています。空は高く澄みあがり、夏には見られなかった雲がいろいろな形状で楽しませてくれます。自然の中で生かされている生命を意識して、一日一日を大切に生きたいものです。
 今回の表現は、"We'11 play a leadership role in the world."
「われわれは、世界でリーダーシップの役割を演じていくのである。」です。少し大仰な表現になりましたが、9.11米国同時多発テロ追悼式典でオバマ米大統領の行ったスピーチをもとに短いメッセージにしました。原文は、"The United States will continue to play a unique leadership role in the world"『(アメリカ合衆国は、引き続き世界でのユニークなリ一ダーシップの役割を演じていくのである。)です。米大統領の力強いメッセージが全世界に発信されています。ユニークな(独創的な、唯一の)役割とは、平和を希求し、貧困からの救済、食物管理、健康の向上、市民と社会に潜在する力を引き出す政策の策定などがあげられています。明るい社会を想像できるメッセージですね。日本中に、笑顔と希望があふれる社会を実現したいものです。
 涼しくなると夏の疲れが出てきます。くれぐれもご自愛ください。それでは、今週もストレスのない陽気で楽しい生活をお過ごしください。〈スワタケル〉

雪月花
 野田佳彦総理の演説から一躍、相田みつをが注目を集めている。東京千代田区の相田みつを美術館には一日に以前の一・五倍千五百人が訪れているそうだ。「どじょうがさ金魚のまねすることねんだよな」と相田さんが1991年に発表したもので、総理は自分はあくまでもどじょうで、華やかな金魚のまねをすることはないということらしい。地味なお人柄のようでスタート時の支持率も高い、だが外国ではWHO IS HE?のようだ。さらにドジョウは日本以外には生息していないらしくドジョウの説明に外国メディアは苦労しているとか。海の底に棲む獰猛な魚、汚い泥の中に住む茶色い魚などと、野田さんのイメージとは違うようだがちょっと面白い。政治家は歴史上の故事やセリフを引用するのが大変お上手だ。何年前だったか「長岡藩米百俵」が話題になり、今でも何かのときに紹介されている。選挙演説や講演を聴いているとことわざや和歌、漢詩を連発する人をよくみうける、前後の状況にぴったりで教養もうかがわせる。うーん上手いなとは思うが言葉の良し悪しはともかく誰もが聞きたいのは本人の心なのだ。半世紀前の米国のケネディ大統領「国家が何をしてくれるかではなく国家に対して国民が何をできるかだ」世界中が聞き入った、いまの日本人もこんな"檄"を待っている。吃音と闘いながら必死で訴える国王の演説に全国民が団結した「英国王のスピーチ」。こんな感動は映画館でしか味わえないのだろうか。

NEXT →
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc