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自衛隊ニュース   2011年9月1日号
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各駐屯地で夏まつり
隊員と市民が和やかにふれ合う
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盆踊りで広がる市民との輪

下志津駐屯地
 下志津駐屯地(司令・保松秀次郎陸将補)では8月3日、復興に願いを込めて「がんばろう!千葉」「がんばろう!東日本」をスローガンに「下志津駐屯地盆踊り大会」が開催された。
 このイベントには、近隣住民や来賓が多数訪れたほか、東北から避難している人たちも特別招待された。来場者は約2万3000人にのぼり、隊員とともに夏の夜を楽しんだ。
 会場では、午後5時30分からの太鼓演奏と音楽演奏に続き盆踊り大会が行われた。千葉県の旭音頭、福島県の相馬盆唄、下志津音頭などで近隣住民と隊員が幾重の輪を作り、踊る隙間もないほどの盛況な盆踊りとなった。午後8時からはテーマを「復興に願いを込めて!」として花火の打ち上げが始まり、頭上に広がる大輪の花に、会場のあちらこちらから歓声があがった。また、花火開始前には、露天・部外売店及び隊員から事前に集められた義援金が、保松司令から千葉県共同募金会職員へ手渡された。行事が行われている間もボックスを設置して来場者からの義援金を募った。

新発田駐屯地
 新発田駐屯地(司令・谷俊彦1陸佐)は8月10日、駐屯地で「平成23年度駐屯地盆踊り大会」を開催した。
 新発田市長をはじめ、各協力団体、市民、東日本大震災で被災し新発田市内で避難生活を送っている福島県民(6家族18人)、隊員家族など多数が盆踊りに参加した。来場者数は例年を大きく上回る約800人にのぼり、災害派遣で自衛隊への関心が高まっていることを伺わせた。
 盆踊り大会は、隊員やその家族、市民が「新発田甚句」「新発田音頭」に合わせてやぐらを回り踊り、心行くまで楽しんだ。また、新発田よさこい3個チームが華麗な踊りを披露するとともに、大会恒例の各中隊・諸隊、新隊員教育隊が「仮装盆踊り」を行いユーモラスな仮装で歌や踊りを披露し会場を笑いの渦に巻き込んだ。最後は、会場にいる全員で「上を向いて歩こう」を合唱し、各協力団体、市民、隊員家族、隊員が一体となり交流を深め大盛況のうちに終了した。

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花火大会や太鼓演奏も盛況

山口駐屯地
 山口市ふるさとまつりの最後を飾る「音楽フェスティバルと花火の夕べ」が、8月8日、山口駐屯地を会場として開催された。
 今年は、「たちあがれ東北!がんばろう日本!」をテーマにイベントが企画され、今年は宮野自治連合会による協賛寄付も行われ、「山口の元気を東北へ!」と願う多くの市民の気持ちが、この花火大会で形となった。会場には約1万5000人の市民が集まり、自衛隊の装備品展示や第13音楽隊の演奏、石見神楽などを満喫、真上に打ち上がる花火、仕掛け花火や音楽に合わせて打ち上げられる花火など、例年にない工夫があり、会場は大いに盛り上がった。
 イベントを支援した山口地本では、「花火大会を続け地域を活気づけようという地元の方々の気持ちと復興を切に願う気持ちが、広まっていくことを願う」としている。

小倉駐屯地
 小倉駐屯地(司令・中村裕亮1陸佐)は7月30日、曽根訓練場近傍の「下吉田自治会納涼祭」を支援した。支援に参加したのは駐屯地太鼓部4名で、約10分間の演奏を二度行うとともに、子供達に太鼓を体験させ会場を大いに盛り上げた(=写真)。
 演奏終了後には観客から盛大な拍手が沸き起こり、「自衛隊かっこいい」「大きくなったら自衛隊に入りたい」などと話す子供達もおり、地域住民からの絶大な信頼を得ていた。


雪月花

 お盆休みはまいとし誰も住まない四国の生家に帰る。国道からの山道も舗装され昔のでこぼこ道ではない、東京周辺の感じになっている。しかし人口はあの当時の何分の一になったのだろう、人が住まなくなった家が目に付く。日本中同じ現象だ。「住宅・土地統計調査」(08年)によると全国の総住宅数・約5759万戸のうち空き家は約757万戸で空き家率は約13%にのぼる。相続しながら入居しなかったり、若い時に都会に行った人たちが帰郷するタイミングを失ったことも大きい原因ではないか。かく申す筆者もその中の一人ではある。防衛省の友人と話すなかでもよくこの問題が出てくる。こどもたちは東京で結婚し居を構える、都会の生活しかしたことがない者がいまさら田舎に帰っても職には就けない、農業でもと簡単に言うがこの仕事ほど大変なものはない、一朝一夕に溶け込めるほど田舎暮らしは簡単な事ではない。先の友人の場合、昔の構えばかりの大きい家屋敷と山林や田畑をこどもが3人いても引き継いでくれない、いっそ何もかも売り払おうと思うが先祖伝来の物を自分の代で〜と躊躇している間に定年が近づいてくる。筆者の実家の近くには昨年末に退官した元陸自1佐の生家がある、広い庭には雑草が生い茂り真っ赤なさるすべりだけが咲き誇っていた。郷里に家を残してきた人の悩みは政治問題にさえなりそうな感じもする。売る?貸す?壊す?「田舎の家のたたみ方」(メディアファクトリー新書)という本も出版される時代である。(所谷)


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