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自衛隊ニュース   2011年7月1日号
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築城
「隊員食堂カレー」発売
第1弾600食は被災地・松島へ
 「築城基地・隊員食堂のカレー(レトルトパック食品)」が、築上町観光協会を通じて6月をめどに築上町物産館「メタセの杜」と築城基地「厚生センター内」で発売されることが決まった。
 パッケージ・ネーミングも決まり、その名も『隊員おすすめの逸品〜築城基地名物《隊員食堂カレー》』。発売に至るまでは、基地側からレシピなどを無償協力して、観光協会は業者に商品化を委託してその間、「隊員食堂の味に近づけよう」と試食会を繰り返した。その後、業務隊給養小隊・調理長=木本技官が5回目にして味の合格を出し、完成の域に達した。
 4月28日には竹中利幸会長をはじめとする築上町観光協会の会員らが基地を訪れ、基地司令・丸茂吉成空将補に完成品が手渡された。また、カレーが完成するまでの半年間に多くの報道関係者など(テレビ局・新聞社・雑誌社)が取材を行ったが、この日も多数の報道関係者が取材に訪れ、この模様は後日テレビ放送や新聞各紙に掲載された。
 なお、発売前の第1弾の完成品は、東日本大震災の被災者に元気を出してもらおうと、基地所在隊員の醵金により600食を購入。築城基地から出発する災害派遣部隊が松島基地へ運んだ。なお、別に1400食を町観光協会が義援品として陸路、被災地へ向け発送した。

「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
(社)東北建設協会 福島支所 渡邊文夫
 私は、昨今の大変厳しい雇用状況の中、平成20年8月に、第11施設群(福島)を最後に定年退官し、福島地区援護センターの紹介により東北建設協会福島支所に再就職することができました。東北建設協会福島支所は、国土交通行政の推進と建設事業に協力し、公共の各種受託事業を行っています。
 私は現在福島河川国道事務所管内における河川巡視業務に従事しています。業務の概要ですが、福島県を南北に流れる阿武隈川及び県都福島市に向かって吾妻山系から流れる水質日本一の荒川等、河川法に基づき堤防等各種河川管理施設の状態、河川の利用状況、河川環境の状況等を先輩巡視員と共にパトロールして、河川を適正に管理する業務です。パトロールカーの運転に際しては、道路交通法遵守は勿論、一般道以外の箇所を走行するため細心の注意を払いながら安全運転に心掛けています。
 業務に当たっては、先輩巡視員とのチームワーク、問題事項発見時における迅速的確な報告が重要となります。堤防・河川敷は地域住民の憩いの場となっている場所も多く、ランナー・散歩・自転車の通行等には特に注意が必要となります。また、河川の各所において、テレビ・古タイヤ等の不法投棄の多さには悲しさを感じます。
 現在の仕事は自衛隊勤務間に習得した建設土木に関する知識は勿論、任務分析、状況判断、報告・通報、協調性等数多く現職時代に鍛えられたものが役に立っています。
 これから定年退職を迎える方は、自衛官としての公職に自信と誇りを持って最後まで訓練業務に励みつつ、自分の第2ステージの方向性を早めに決心し、先行的な準備が重要だと思います。また、何と言っても健康が一番です。私も生涯現役をモットーに頑張っていきたいと思います。

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