防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2011年6月1日号
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被災地で部隊支援

岩手地本
 岩手地本(本部長・高橋俊哉1陸佐)釜石地域事務所は、5月3日から5日の間、大槌町ふれあい運動公園において「7師団こどもの日ふれあい行事」を支援した。
 これは同地区で生活支援活動を実施中の第7師団が「子供の日」に合わせ、運動公園隣の避難所で生活をしている避難者に少しでも元気になってもらおうと、救援物資の中から来場者が喜びそうな日用品・洋服・おもちゃ等を配列し配布したもの。開始前から長い列ができ、3日間で延べ約400人の避難者が訪れ、お目当ての品を貰っていた。また、5月3日には東北方面音楽隊が慰問演奏会を実施、音楽隊長・田村3陸佐以下45名が仙台から駆け付け、「7師団こどもの日ふれあい行事」に華を添えた。
 釜石地域事務所は広報ブースを設けて、ミニ制服の試着コーナーや広報グッズや写真をプレゼントした。岩手地本は「今後も避難者を激励出来るよう活動していく」としている。

福島地本
 福島地本(本部長・安田孝仁1陸佐)いわき地域事務所(所長・渡辺1陸尉)は4月27日に第8普通科連隊(=米子)がいわき市災害対策本部からの要請に基づき、いわき市立江名小学校において実施した給食支援に参加した。
 当日は、児童及び教諭等あわせて約500名が参加。約千個のおにぎりと豚汁の炊き出しを実施し、また、炊き出しの準備中には自衛隊車両の見学及び自衛隊グッズの配布を実施した。中には、自衛官と初めて間近に触れ合う生徒もおり、隊員に握手を求める場面や、一緒に記念写真を撮る場面が多く見られ「テレビと一緒でかっこいい!」と話している児童達の笑顔が印象的だった。
 最後には児童からの歌のサプライズプレゼントがあり、自衛隊員達はその元気な歌声に顔も心も緩ませ癒しの時を過ごした。
 渡辺所長は「被災された地域の方々に今、なにができるかという思いを常に念頭に置き活動していく」と述べた。


〈震災後初の「防災展」開催〉
郷土部隊の活躍も紹介
高知地本
激励メッセージ多数集まる

 高知地本(本部長・杉本嘉章1陸佐)は5月14日、震災後初となる広報イベント「防災展」を海自呉地方総監部募集支援係と協同して、高知市内の大型商業施設「イオン高知」で行った。
 この「防災展」は、東日本大震災での自衛隊の災害派遣活動や特に郷土部隊(第50普通科連隊、第14施設中隊)の活躍の状況を広く県民に周知させるとともに、30年以内に60%の確率で起きるといわれている南海地震への啓発を兼ねて行われた。
 今回のイベントはコート内をパネル展示、映像放映、激励メッセージ及び募集広報ブースに区分して行われ、パネル展(画像85点)では、現在も続いている行方不明者の捜索や生活支援等の写真を中心に展示した。
 福島県から高知県に避難している人からは、「自衛隊の活動には本当に救われます」など、感謝の言葉も聞かれ、激励メッセージコーナーでの寄せ書きについても、多くの激励が寄せられた。寄せ書きは、14旅団を通じて災害派遣部隊に届けられる。また、呉地方総監部移動募集広報班による制服試着体験コーナーでの写真撮影や海自クイズ問題では普段では体験できないイベントにたくさんの人々の関心を集めた。
 この商業施設は、来店者が約3万人にものぼり、数多くの人がこのイベントを訪れた。また新聞社の取材も受け、地域版にも掲載されるなど、自衛隊の活動への理解と協力機運の醸成に大いに寄与した。


宣伝部鳥ピコット大活躍!
福岡地本

 福岡地本(本部長・山中洋二1陸佐)は、ゴールデンウィーク期間中の5月3、4の両日、福岡市内において開催された国内最大級の祭り「第50回福岡市民の祭り 博多どんたく港まつり」に福岡地本宣伝部鳥"ピコット"と部員を派遣し、被災地復興の旗印の下、2日間で延べ約230万人の観客に対して自衛官募集のPRを繰り広げた。
 このイベントへの参加は、福岡地本として昨年に引き続き2回目。陸自第4音楽隊と共同出演し、例年以上に熱のこもった音楽隊員の演奏にあわせて、宣伝部鳥ピコットがパレードコースを所狭しに飛び回ってPRするとともに、制服姿の自衛官が横断幕を持って練り歩き、沿道を埋め尽くした観客に対して自衛官募集をアピールした。
 宣伝部鳥ピコットを見た観客からは、「ピコットかわいい〜!」「自衛隊ありがとう!」などと声援が飛び交い、同時にカメラのフラッシュで歓迎を受けた。パレード中も子供達が沿道から飛び出して来て宣伝部鳥"ピコット"を取り囲み、身動きが取れなくなるハプニングもあったりと、昨年に増して人気を集めていた。
 福岡地本部員が「日本の元気は九州から」との気概で臨んだこのイベントでは、九州新幹線鹿児島ルート全線開通効果と相まって昨年より5万人増の観客動員があり、福岡地本広報は「効果的な募集広報ができた」と話している。
 福岡地本では、今後県内で行われる様々なイベントに宣伝部鳥ピコットを派遣し、更なる自衛隊の認知度向上を図りながら、自衛官募集を積極的にPRして部隊のため優秀な人材の確保に努めていくとしている。


就職援護フェア
東京地本

 東京地本(本部長・小川清史陸将補)は3月2日に東立川駐屯地で、同10日には、立川駐屯地でそれぞれ就職援護フェアを実施した。
 このフェアは、全駐屯地所属隊員を対象として、自衛隊が実施している定年制及び任期制退職隊員に対する就職援護施策、援護の流れを中心にパネルを用いて説明するとともに、OB情報、求人情報の掲示や警察署の採用担当者などの人事担当者を招いて隊員の就職面談を実施した。さらに、同本部募集課及び予備自衛官課からもブースを出し、募集(縁故募集)に関する説明や予備自衛官制度に関する説明等を併せて実施した。
 東立川駐屯地では、252名の隊員が、立川駐屯地では、300名の隊員が参加し、各部隊長も来場して熱心に就職援護に関するパネルや求人情報を確認するとともに、募集課や予備自衛官課のブースにも足を運んでいた。
 東京地本では、「今後も様々な機会を捉え、就職援護に関する教育・広報を実施していく」としている。


部内外PR活動で優秀出張所を表彰
兵庫地本

 兵庫地本(本部長・西川公康1陸佐)は5月10日、本部員合同訓練で優秀出張所等に対する表彰を実施した。これは、兵庫地本の新たな取り組みとして本部員1名1件を部内広報紙等へ記事を投稿するという企画を実施したことに対するもので、この結果、前年度に比べ投稿件数を21件から152件、広報紙等への掲載件数を17件から39件に増大させ、部外関係者の理解の獲得、部内への周知及び士気の高揚に寄与した。
 この表彰は1人当たりの投稿件数が多かった各課・室、出張所等を対象に、優秀な成績を収めた3出張所等(加古川地域事務所・豊岡出張所・淡路島駐在員事務所)に対し表彰に合わせ副賞として広報グッズを手渡した。
 最優秀賞を獲得した加古川地域事務所長は「賞を狙って取り組んでいないが、表彰されると事務所の士気も上がることから、一生懸命やって、結果が出た事はうれしい」と語った。
 兵庫地本としては平成23年度も更に投稿件数を上げるため「本部員1名2件の投稿」をスローガンに推進し、更に掲載件数を増やすための取り組みをしていくとしている。


高校生が募集ポスター作成
大分地本
優秀者に感謝状贈呈

 大分地本(本部長・末安雅之1陸佐)は、平成23年度自衛官募集ポスターを、大分県立鶴崎工業高等学校産業デザイン科に依頼し、3年生と2年生合わせて81人の学生から提供を受けた。ポスターはパソコンを駆使して作成したものなど丁寧に仕上げた作品が多く、「守ってほしいあなたの手で」や「みんなを笑顔にする仕事」など学生から見た自衛隊のイメージが多く描かれた。
 4月21日に大分地本部員全員で投票した結果、最優秀賞に産業デザイン科の3年生・足立愛美さん、優秀賞に下田美沙さん、秦野瑞季さんの作品がそれぞれ選ばれた。そして、同25日、優秀者3名に対する感謝状と記念品の贈呈が行われた。今回の優秀ポスターの3作品については、大分地本における平成23年度自衛官募集のポスターとして活用され、今後の募集活動に役立てられる。


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