防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   2011年3月1日号
-
1面 2面 3面 4面 5面 6-7面(PDF) 10面 12面

寄せ書き
 

自慢の一品料理
松本駐屯地業務隊 技官 石井 幸絵

 松本駐屯地業務隊糧食班から「野菜オムライス」をご紹介します。
 このオムライスの特徴は、一般的なケチャップ味のご飯ではなく、カレーピラフを卵で包んでいることです。横には野菜を添えてマヨネーズソースをかけます。
 カレーピラフには挽き肉を使用して満足感のある味にし、添える野菜には、赤色のものを加えて卵の黄色と葉野菜の緑色と彩りがよくなるようにしています。ソースも手作りで、チーズ・にんにくを効かせてマヨネーズをベースにした白いソースです。
 一皿で、不足しがちな野菜も一緒に食べられるオムライスになっています。
 まだ食堂に出した回数は少ないですが、喫食アンケートの結果は好評で、これから人気料理になってほしい一品です。
 また、この他に、槍ヶ岳丼や山賊焼カレーをはじめ、県内B級グルメなど長野県を象徴する料理も駐屯地隊員に提供しています。

女子駅伝を支援して
第7普通科連隊(福知山) 3陸曹 前田 隼人

 平成23年1月16日に行われた皇后盃第29回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会支援に参加しました。2回目の参加でしたが初めて総務車(大会全般の管理・運営)の操縦手としての任務となりました。京都市内の地理・地形や交通事情に自信がなく不安でしたが、予行において大会当日に乗車する役員の丁寧な説明に不安はなくなりました。予行の準備間、競技場で都道府県の代表選手がひたむきに練習しているのを目の当たりにして、凄いと思うと同時に、自分の任務の重要性を再認識しました。
 大会当日は雪がちらついていましたが、常に安全運転に心がけ、最後まで任務を完遂することができました。大会を成功させるためにはそれぞれの支援組織が任務・役割を遂行するにあたり、目に見えない脇役が支えていることを再認識できたので、今後はこの経験を活かし中隊勤務や訓練に役立てたいと思います。

音楽まつりで得た成長と仲間との絆
第8特科連隊(北熊本) 陸士長 中川 裕珠

 私は自衛隊音楽まつりに自衛太鼓の熊本八特太鼓の一員として参加しました。約1ヵ月間全国の太鼓チームが集まり訓練しました。
 チーム曲では一番前で竹を叩かせてもらいました。曲が私のリズムから始まる為最初はプレッシャーを感じ失敗の繰り返しで自己嫌悪に陥りましたが「お前が失敗しても皆でフォローするから大丈夫」と言われ心が軽くなり、気持ちを落ちつけて叩く事が出来る様になりました。落ち込んでいる時、沢山の人が声をかけてくれたりアドバイスをくれました。その度に自分のことで頭がいっぱいになっていた事を反省し、一人で叩いているんじゃないと再確認し、もっといいものにしたいという気持ちがどんどん強くなり頑張ろうと思えました。1日1日が過ぎていき時間がないと感じ本番に近づくともっとみんなといたいと思うようになりました。時が止まればいいのにとまで思いました。
 公演初日、想像以上の満員の観客を見た時、興奮は緊張に変わり、不安が積もりました。計6回の各公演が終わるたび今まで感じたことのない大きな感動と反省と、もっと気持ちを一つにするにはどうすればいいのか考えました。その気持ちはみんな同じだったので、今までの練習とみんなを信じ1回1回を大事に演奏していくことが出来たと思います。全公演が終わった後は自然と涙が出てきました。
 音楽まつりでは自分の弱さに直面し沢山悩みました。しかし、それ以上に人の温かさに触れ学ぶ事が沢山あり、色々な面で少しは成長出来たと思います。今回参加したメンバーで演奏することは2度とないですが、今回築いた強い絆は色々な形でこれからも続いていくと思います。

観閲式での出会い
第32普通科連隊(大宮)1陸士 柿崎 真輝

 背の高い私は観閲式に中隊で唯一の狙撃手としての参加となりました。全く扱ったことのない火器で不安だらけで本当にどうしていいのか分からず、正直泣きそうになりましたが、狙撃銃列の分隊長が、休憩時間に新隊員だった頃の思い出話をして下さったり、装具の是正など多くの指導をして頂いたお陰で何とか無事に観閲式当日を迎えることが出来ました。観客の多さに最初は非常に緊張しましたが、始まると緊張は解けリラックスして練成の成果を発揮することができました。
 式典が終わった後に分隊長が「次に会う時は、また観閲式か陸曹教育隊に来た時だな」と言って下さったので「陸曹教育隊で会いましょう」と答えました。3年後の観閲式には陸曹として参加できるよう日々精進していきたいと思います。

三自衛隊統一就職援護広報参加所感
会社役員 田中 大介(京都地本投稿)

 10月28〜29日に京都地方協力本部からの案内により、三自衛隊統一就職援護広報(近畿ブロック)へ参加することが出来ました。
 1日目は、海上自衛隊横須賀基地を研修しました。基地の概要説明の後、護衛艦の研修に向かいました。試験艦「あすか」では最初に試験艦の任務などの説明があり2班に分かれて艦内を見学して回りましたが懇切丁寧な説明でよく理解出来ました。先導していただく自衛官は、きびきびとして、とても気持ちのよいものでしたが、後からついていく私たちは、お世辞にもスマートと言えず、日ごろの生活を反省した次第です。艦内は急な階段を昇ったり降りたりと迷路のようで、迷子にならない様についていくことで精一杯でした。
 2日目は、陸上自衛隊木更津駐屯地において第1ヘリコプター団によるヘリコプターの搭乗を体験しました。台風接近による暗い空を見上げながら、本当に飛ぶのかと不安になりましたが、さすがに即応集団所属の部隊、安定した飛行に先日までパキスタン洪水にも派遣されていた実戦部隊だけのことはあると思いました。その後、特別輸送ヘリコプター隊を研修して常に国民のことを第一に考えられておられる天皇、皇后両陛下が災害の度に被災地を慰問されることができるのは、この部隊に支えられていることがわかりました。
 両基地等共、緊張感に包まれ、士気の高いことが感じとれました。PKOなどで国際貢献に国の威信を背負って活躍している自衛隊に、今更ながら頭が下がります。最後にお世話いただいた各部隊関係者に厚く御礼を申し上げます。

成人式の貴重な体験
第8施設大隊(川内)陸士長 上三垣 鎮

 私は今年20歳の成人となり、薩摩川内市の成人式の実行委員に選ばれました。初めはあまり興味がなく乗り気ではありませんでしたが実行委員会全員で集まった時、自分達の成人式を成功させよう、人生で一度しかないイベントを一生忘れられない式にしたいという熱意を感じ、このメンバーだったら楽しく、絶対に上手くいく気がして役員に対する気持ちが一変しました。
 私はその頃、レンジャー教育を受けており、実行委員会の話の結果はメールで教えて貰い、大変申し訳ない気持ちでした。教育中に怪我をして原隊復帰となり、川内に帰ってきましたが、その後も怪我の治療に専念するため熊本病院に入院することになり、約3ヵ月の間、役員の皆さん、市の関係者の方々に迷惑をかけてしまいました。退院すると式に向けての準備はほぼ完成していて、あとは本番に向けてのリハーサルだけという状況でした。
 当日は自衛隊の制服を着て開式の言葉を担当しました。800人以上の新成人の前で緊張しましたが噛まずに上手く言えてとてもホッとしました。式も無事に終わって良かったです。
 翌日、川内駐屯地の成人式では、新成人2名中1名が都合により欠席したため、1名での参加となりました。嬉しいような悲しいような複雑な気分でしたが、私1人のために500人を超える皆さんが集まって下さり、とても驚きました。川内駐屯地では1名での成人式は初めてということで、有り難さを感じました。
 今回、2度の成人式に出席でき、とても貴重な体験ができたと思っています。周りの人が支え、助けて下さった結果、素晴らしい成人式に繋がりました。今度は私が支え、助てやれる大人となれるよう、積極的前向きの心、感謝する心、思いやりの心を忘れず、努力していきたいと思います。

レンジャー教育が教えてくれたこと
第1飛行隊(立川)3陸曹 諸岡 秀平

 私は、34普連レンジャー課程教育に参加して数々のことを学び、心身ともに成長することができました。特に、自分の弱さを知るとともに、同じ目的のために苦楽を共にする仲間の大切さを学ぶことができました。自分の弱さについては、苦しい時辛い時に周りのことを考えられない、自分の事で精一杯な自分がいることに気付かされました。真の強さとは、どんなに困難な状況にあっても、周囲のこと、特に同僚や部下のことを考え、思いやれることであると認識させられました。
 次に、仲間の大切さですが、同じ目的のために努力し切磋琢磨する仲間、職種も特技も違う者同士が互いに補完し合い任務達成にまい進する仲間、個人の力を組織として何倍もの力にする仲間の存在があったからこそ、私は教育を修了することができ、個人としても成長することができたと思っています。彼らは私にとって今でもかけがえのない存在であり、彼らとの関係は一生の財産になっています。

陸曹としての抱負
第304施設隊(出雲)陸曹候補生 藤岡 拓也

 これまでに多くの上司・先輩のご指導、ご声援や家族・教官・助教・同期の支えなど、沢山の人々に応援してもらえたお陰で念願だった陸曹の世界を掴むことが出来ました。この感謝の気持ちを忘れることなく、日々陸曹としての知識・技能・資質を向上させ、部隊へ恩返ししていきたいです。
 陸曹教育隊で教育を受けていた時は、忙しさのあまり、責任感や重圧というのはあまり感じていませんでした。しかし、部隊に帰り、勤務していく中で少しずつ実感しています。これからは小部隊の指揮官として積極的に取り組み、後輩をしっかり引っ張り、任務達成に寄与出来るよう、日々精進していきたいです。また、常に目標を持ち、その目標に向かってどうあるべきかを考えて行き、自分の信念を持って、我が部隊の伝統の継承者として人一倍努力して、一日一日を大切に歩んで行きたいです。


活躍するOB シリーズ
「頑張っています」新しい職場
ライジングビルメインテナンス 高野 厚 志
高野氏は平成21年1月、第3特科隊を3陸佐で定年退職。56歳

 三井住友銀行の警備を担当するライジングビルメインテナンス株式会社の警備員として、お客様等に対する警備、案内業務をはじめて1年が経ちました。
 再就職にあたって考えたことは、
 一つ 賃金よりも、土日、祝日等趣味の時間が多く持てる事。
 二つ 健康的である事。
 三つ 意識的に身だしなみを整えなければならない仕事である事です。
 以上の3つの視点で現在の仕事を見れば十分合格点だと思います。
 自宅を7時に出発して、通勤電車で約1時間、銀行に出勤して、清掃等の開店準備を実施。9時開店から15時閉店の間にお客様に「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と一日最低1000回以上大きな声で挨拶をしています。
 この間、昼の1時間の休憩を除き、5時間は歩き回り、万歩計は毎日1万6千歩を数えています。足の疲労は大きく太ももとふくらはぎの筋が悲鳴を上げています。この会社の唯一の入社条件に「健康」とありましたが、身をもってその大切さを痛感しています。
 自衛隊とこの会社の大きな差異は、社員の主力が女性であり、男性は極めて少ない事と、平日5時から17時10分以外は全く自由であることです。
 この様な生活の中、趣味である早朝の座禅、通勤電車等での1日約2時間の読書、土日の水泳、妻との旅行等、自由になる時間を有意義に過ごしています。
 この仕事を始めてから握力が5kg増加するとともに、マスターズ水泳の自己ベストを記録することができました。毎日仕事で歩き回っていることも水泳トレーニングの一環になっています。
 贅沢をいえば、もう少し体力的に余裕ができれば、その他の趣味である書・絵・掛軸・陶芸等の趣味も出来る様になると考えています。
 昨年は、趣味の絵と禅語を合わせた「主人公」を文芸社より出版。また、水泳連盟の上級指導員に合格しました。これからも健康第一に、趣味と仕事を楽しんでいきたいと思います。


NEXT →
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc