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自衛隊ニュース   2011年1月15日号
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山陰地方 大雪で災派
集落の孤立や交通に乱れ
陸自が除雪作業など行う
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 年末年始に山陰地方は大雪に見舞われ、陸上自衛隊が鳥取・島根両県で災害派遣活動を行った。記録的な積雪で立ち往生した車や集落が孤立するなどの被害が発生し、陸自では除雪作業や給油支援に尽力した。


車両に給油支援
8普連
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 第8普通科連隊(連隊長・豊留廣志1陸佐=米子)は平井伸治鳥取県知事の要請を受け、国道9号線大山町から琴浦町の間で大雪のため立ち往生した車両に対する燃料給油や除雪及び県職員の輸送支援に伴う災害派遣を行った。
 新しい年を迎えたばかりの元日早朝、前日から日本列島を襲った強い寒気の影響で、鳥取県米子市で気象台観測史上最高となる89センチの積雪を記録する大雪となり、列車や車両の立ち往生、停電など各所で雪害が発生した。中でも鳥取県の東西を結ぶ大動脈である国道9号線の八橋〜御来屋間ではスリップした大型車両が国道を塞いだことがきっかけとなり、24キロ以上の大渋滞が発生し、断続的に降りしきる雪のため約1000台の車が立ち往生となった。
 鳥取県知事から災害派遣の要請を受けた8普連は、1日午前4時に第1中隊・山口2尉以下19名を先発させ、大山町役場付近から燃料切れの車両に対する給油支援を逐次開始した。午前10時過ぎには第1中隊長の門脇3佐を現地指揮官として主力人員71名、車両15両の態勢で駐屯地を出発、午後零時30分から除雪作業を実施した。現地では、夜を車内で過ごした人達から「ありがとうございます。自衛隊に助けてもらって感謝しています」などの声が聞かれ、救援活動を行う隊員たちに力がこもった。
 鳥取県及び関係機関を含め1日夜通しの救援活動により、2日早朝には交通が回復。任務を終えた部隊が午後零時53分に無事駐屯地に戻り、新年早々の災害派遣活動を終了した。


倒木の除去も
出雲駐
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 出雲駐屯地(司令・平松良一2陸佐)では、溝口善兵衛島根県知事からの災害派遣要請を受け、第13偵察隊と第304施設隊が派遣された。大雪の影響により、松江市美保関町で集落が孤立し、除雪作業などを実施した。
 元日の午後5時40分、人員33名、車両11両で編成された部隊が孤立した集落に向け出発、翌2日午前6時過ぎから除雪作業を開始した。午前10時42分には第2次派遣隊を編成(人員19名、車両5両)し、撤収まで懸命な活動が行われた。派遣部隊は美保関町の各地区で倒木の除去作業と除雪作業を行い、孤立した集落に通じる道路の開通を図った。地元民からは「困った時はいつも自衛隊の人が助けてくれる。頼りになり、ありがたい」「お正月でも来てくれるなんて、本当に感謝しています」などの声が聞かれた。
 平松駐屯地司令は2日午後10時18分、島根県知事からの災害派遣撤収要請を受けて活動を終えた。


防衛講演会を開催
NPO神奈川県国民保護協力会三浦支部隊友会三浦支部
重岡1陸佐、小泉議員が講演
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 12月18日、三浦市市民ホールにおいて「平成22年度防衛講演会」が、隊友会三浦支部(小坂忠道支部長)主催で開催された。隊友会三浦支部は、NPO神奈川県国民保護協力会三浦支部も兼ねており、毎回多くの自衛官や警察・消防関係、県市町議員が来賓として会を盛り上げる。

 今年は初めての試みとして市民を対象とし、陸上自衛隊第31普通科連隊長・重岡良昭1陸佐(題・陸上自衛隊の現状と将来)と小泉進次郎衆議院議員(題・日本の平和と日米同盟)の講演を行った。小泉議員の「外交と安保の話を聞きに来てくれる人は少ないのに、今日は沢山の人が来てくれている」との言葉どおり、三浦市近隣の住民や「第31普通科連隊長ってどんな事を話してくれるのだろうと思って」埼玉から来た人など様々。

 重岡連隊長の話に「陸上自衛隊って複雑なんだな」と感嘆し、小泉議員とは高レベルの質疑応答をする。「こんなチャンスは滅多にない」と喜んでいる人々。三浦市も協力している防衛講演会は今回も大成功だった。


雪月花
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 就職氷河期というのは何も新卒学生だけの問題ではない。民間会社も公務員も定年後の再就職は「絶対マイナス温度(マイナス273度)」まで冷え込んでいる。この状況に乗じているわけでもあるまいが、採用する企業もちょっと頭をかしげるような条件を出してくる。一例、重役のポストで処遇するから500万円出資しなさい。こう言われた陸自のOBからどんなものだろうとの相談をうけた。かれは再々就職だったので特に門戸が狭かったし「重役」の魅力もありこの申し入れを真剣に考えていたのだ。出資金には返金の義務はないし「状況に変化が起きた」「勤務態度が悪い」など組合もないのだからどんな理由でもつくり解雇される。なんとか入社するのを思いとどまってもらい3交代のシフトだが安心出来る勤務についている。もう一つ、一般社団法人を設立(予定)し、社員は入会金と会費を払う。事業内容は新技術や新商品の情報交流、危機管理の助言指導だとか抽象的なものばかり並べてまことしやかな設立趣意書や定款を作って入社を募っている。退社するとき、除名されたときにはもちろん返金はない。自衛隊関係者がターゲットのようだ、自衛官はそれ相当の退職金も手にしておりこれを狙っていると思われる。就職するのに持参金がいらないのは当然である、むかしの大名家の嫁入りではない。まだまだいろんな手口を用意している。(所谷)


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