防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年12月1日号
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「南極の氷」贈呈
しらせ飛行士の講話も
《岡山地本》
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 岡山地本(本部長・吉永幸男1陸佐)は9月29日、南極観測支援において海上自衛隊の砕氷艦「しらせ」が持ち帰った南極の氷を新庄村立新庄中学校へ贈呈した。贈呈式には、同中学校の全校生徒28名、近くの保育園児6名、住民40名が集まった。
 はじめに、砕氷艦「しらせ」の飛行士・橋本3海佐により南極の自然環境、観測活動及び生活等に関する講話が行われた。講話終了後、本部長から生徒代表へ南極の氷を贈呈し、生徒会長の山中君が「貴重な南極の氷をありがとうございました。大切に使いたいと思います。講話を聞いて、自衛隊の方が誇りを持って任務を遂行されているのがよくわかりました」とお礼の言葉を述べた。贈呈式に参加した全員が南極の氷に触れたり、南極の氷の入ったコップに耳をよせ、プチプチと気泡のはじける音を楽しんでいた。未知の世界である南極の自然の一端に触れた生徒の一人は、「普通の氷より白いですね。昔の空気を感じることができてうれしい」と話した。
 岡山地本では、今後もこのような活動を通じてより多くの子供達に自衛隊の活動を広報していきたいとしている。


竹本青森地本部長が警察学校で防衛講話
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 青森地本部長の竹本三保1海佐は10月21日、青森県警察学校で「平和を仕事にする〜自衛隊の概要〜」と題して防衛講話を実施した。これは、青森県警から「青森県には自衛隊の部隊が数多く所在しており、我々警察官との接点も多い。今後の仕事に役立てるため、自衛隊組織の概要について理解を深める機会を得たい」との要望により行ったもので、青森県警での講話は昨年に引き続き2度目。講話には警務部長をはじめ将来刑事になるため入校している刑事任用科生及び生活安全任用科生など約50名が聴講した。
 講話会では、「防衛省・自衛隊の組織」「防衛力の役割」「災害派遣活動」「国際平和協力活動の役割と意義」のほか、現在行われている「ソマリア沖における海賊対処にかかる陸・空・海三自衛隊の統合運用」について、スライドやDVDを交え説明した。最後に「我々自衛隊は、国土防衛はもとより国際平和協力活動を日本国のために引き続き実施して参りますので、活動に対し更なる理解と協力を賜りたい」と述べ、約1時間30分にわたる講話を終えた。
 講演の最後に、主催者側が「ここに集まった警察官が、竹本本部長の講演を大切にして、今後も警察職務の更なる向上に繋がることを期待します」と述べた。

掃海艇体験航海を支援
《山口地本》
自衛隊をより身近なものに
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 山口地本(本部長・澄川浩1空佐)は10月31日、第1掃海隊(隊司令・大谷祐隆3海佐)所属の掃海艇「いずしま」「みやじま」の支援を受け、岩国港において体験航海を実施した。
 行程は約1時間の岩国沖の周遊で、小雨の降る生憎の天気ではあったが、山口県内外から約210名の応募があり、甲板上は賑わいをみせた。
 掃海艇は米軍岩国基地を右手に見ながら進み、途中甲島の手前で2隻の順番が入れ替わる際には、みやじまに乗船していた下松市の為久仁恵さん(12歳)が第1掃海隊司令に任命され、いずしまからの敬礼を受け答礼を行った。
 また20ミリ機関砲の操作展示や、モールス信号、手旗信号の展示があり、乗船者らは雨で視界が悪い中ではあったものの目を凝らして興味深そうに見学していた。海上自衛官を目指す岩国市内の高校生は、「隊員のきびきびした動作がかっこいいと思いました。来年の試験に向けて頑張ります」と決意を新たにしていた。
 今回の体験航海は、海上自衛官の日々の仕事内容を理解することのできる貴重な場であり、身近に自衛隊を感じてもらえる良い機会となった。
 山口地本では、各種イベントを通して自衛官募集に繋げる活動をしていきたいとしている。

国民保護訓練に参加
《栃木地本》
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 栃木地本(本部長・新田栄二1佐)は10月28日、栃木県庁危機管理センターにおいて実施された平成22年度栃木県国民保護図上訓練に本部長以下3名の隊員が参加した。
 今回の訓練は、栃木県佐野市内でテロが発生し多数の死傷者が出たとの想定で、栃木県、佐野市、栃木地本、第12特科隊、県警等約100名が参加し、自衛隊派遣や被害者救援等の手続き要領を訓練した。
 栃木地本は「今回の訓練に参加して各関係機関及び第12特科隊との連携要領の再確認ができ、事案発生時の連携強化が図れた。本訓練での成果を生かし今後の国民保護業務の資としていく」と話している。

看護学生1次試験
《札幌地本》
271名が受験
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 札幌地本(本部長・阿部知己1陸佐)は10月23日、陸自看護学生採用第1次試験を創研学園看予備(札幌市北区)、真駒内駐屯地及び北星ビル(苫小牧市)の3会場において実施した。本試験では部内者3名を含む271名(男性58名、女性213名)が自衛隊看護学生を目指して狭き門に挑んだ。
 今年度、札幌地本では北部方面衛生隊、自衛隊札幌病院から看護学生出身の看護師の支援を得て自衛隊ガイダンスや学校説明会を開催した他、高等学校の職場体験学習の一環として札幌病院で看護体験学習を実施する等、看護学生の魅力を様々な場でアピールした結果、例年以上の受験者が集まったものと思われる。試験会場では、最後まで集中して問題に取り組む受験者の姿に合格への強い意気込みが感じられた。

中方音楽隊演奏会
鯖江市民を魅了
《福井地本》
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 福井地本(本部長・田川和幸1海佐)は10月31日、福井県鯖江市の鯖江文化センターで開催された「鯖江市制55周年記念コンサート」における陸自中部方面音楽隊(隊長・酒井伊知郎3陸佐=福井県鯖江市出身)コンサート及び鯖江市内の小中学生に対する演奏指導を支援した。
 中部方面音楽隊は、30日午後に小学生に対して、また31日午前に中学生に対して演奏指導を行い、生徒たちの演奏技量の向上に寄与するとともに、31日の午後には、鯖江市文化センターで超満員の鯖江市民を前に、祝賀行進曲やアニメメドレー等を演奏し、市民に好評を博した。特に、音楽隊長の酒井3佐は、地元鯖江市の出身で、当日は酒井音楽隊長を知る多くの音楽関係者も訪れ、酒井音楽隊長の「凱旋演奏会」となった。

中・高校生が職場体験
《旭川地本》
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 旭川地本(本部長・豊田和男1陸佐)は10月13日から10月15日の3日間で中・高校合わせて8校101名の生徒に対し職場体験学習を支援した。午前中は、自衛隊の概要説明、基本教練、ロープワーク等の体験。体験喫食をはさみ午後からは装備品、北鎮記念館等の見学を実施した。
 参加者にとって自衛隊は初めての体験であり、概要説明で「自衛隊ってこんなに階級があるんだ」とびっくりした様子。基本教練・ロープワークでは第2施設大隊の隊員の指導のもと試行錯誤しながらも全員が出来るようになった。体験喫食ではご飯をおかわりするほどの好評ぶり!休憩をはさみ、午後からの第2高射特科大隊所有の87式自走高射機関砲の見学では、「でけえ、すげえ」と生徒達の声!広報幹部が質問攻めに合うくらいの好評ぶりだった。
 最後に北鎮記念館を見学。旭川の歴史、屯田兵、第7師団のあゆみ等の説明を受けた生徒達は「知らなかった事がいっぱいあった、勉強になった」と旭川の歴史等について大きな学習成果を得ていた様子であった。体験学習の終了時には「また来たい」との生徒の声も多く聞かれた。
 旭川地本は、「今後も中・高校生に対し体験学習を積極的に支援し、自衛隊に対する認識と理解の向上に努めていきたい」としている。


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