防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年7月15日号
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3町村新人職員が体験入隊
《大和駐・6戦大》
基本教練、体力練成など実施
「貴重な体験活かす」
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 大和駐屯地(司令・阿部2佐)は6月16日から18日までの間、大和町、大衡村、色麻町の新規採用職員11人に生活体験入隊を実施した。
 初日は広報班による受入れと開講式の後に全般説明などを受けたあと、昼食をはさみ、装備品展示、戦車体験搭乗を実施した。
 その後、助教の2中隊・渡辺3曹が鬼教官となり体力練成(いきなり1時間の持続走)を実施して終礼となった。じ後、助教達による営内生活指導でベットメイク、靴の手入れ、入浴、清掃と営内生活を体験、初日を終了した。
 2日目は早朝から非常呼集をかけ、そのまま駐屯地周辺10qの徒歩行進を実施、各職員は始めこそ元気だったが、駐屯地に戻る頃には当日の暑さも手伝って汗だくでの帰隊となった。この日は野外衛生、基本教練、持続走?(ウオーキング)を実施し訓練を終了した。
 3日目の最終日は、朝から基本教練を実施したのち、2日間の体力練成(持続走)の成果を体力検定で発揮した。各人腕立て伏せなど、各種目を苦しみながらも懸命に実施、最後の3000m走では大衡村の野球部出身の丹野氏が力走を見せ大きな歓声を沸かせて体力検定を終了、3日間の訓練を無事終了した。午後からの懇談ではこの3日間を振返り「最初は怖かったけど皆さん気さくな隊員さん達ばかりで大変お世話になりました」「貴重な体験を今後も活かしていきたいです」という意見が寄せられた。最後は全員で「3日間お世話になり、ありがとうございました」と挨拶をして教官、助教らに見送られ、駐屯地を後にした。

勝田駐でも体験入隊
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 勝田駐屯地(司令・小川陸将補)は、5月24日から26日にかけて叶V日鐵住友金属ステンレス鹿嶋製鉄所社員13人、26日から28日にかけて茨城県信用組合職員46人の隊内生活体験を受け入れた。
 生活体験は企業、大学生ら一般の人々を対象に訓練、起居動作など、自衛隊生活の体験を通じて、自衛隊・駐屯地に対する理解を深め信頼の獲得を図ることを目的として実施している。
 24日から行われた生活体験は、器材中隊の菊地幹部候補生以下3名が、続く26日から行われた生活体験は、架橋中隊の斉藤曹長以下9名が担任し、基本基礎動作、施設基礎作業、体力検定及び非常呼集訓練などを実施した。
 当初、生活体験者は、教官、助教、班付の溌剌とした態度に終始圧倒されていたが、自衛隊の生活、基本基礎動作を体験していく中、日々刻々と声や態度に変化が見られるようになり、食事や移動中の掛け声など現職隊員が思わず振り向くほど大きな声が出るようになった。また、ベットメイキング時にはバディだけでなく全員で協力し合う場面や、辛い訓練の時には、一人の体験者が声を出し全体を盛り上げるなど、体験者の団結も強化されていった。
 体験者達は、「辛い3日間でしたが、貴重な体験が出来ました」とコメントを残し笑顔で駐屯地を後にした。

第60回実業団柔道団体対抗大会
体校女子チーム、見事準優勝!
強豪を次々破る
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 6月5日、東京都武道館(東京都綾瀬)で第60回全日本実業団柔道団体対抗大会が開催された。この大会には世界選手権代表7人を抱えるコマツ、北京銅メダルの中村美里、上野良恵両世界王者ら女子柔道王国と称される三井住友海上火災保険チームなどが参加、さながら女子柔道オールスター戦といった豪華な大会となり、多くの報道陣が取材に殺到する中で開催された。熱戦の末、自衛隊体育学校柔道班女子チームが三井住友を押さえ準優勝に輝いた。特に國原頼子がコマツ戦で岡明日香に反則勝ち、三井住友の阿部香菜戦では寝技に行く瞬間に送り襟締めで相手を失神させ会場を氷づかせるなど強さを発揮し優秀選手賞を獲得。まさに自衛隊柔道が、長らく安定均衡していた日本女子柔道の一角を崩し、歴史に名乗りを上げた瞬間だった。
 この大会には柔道愛好家でもある火箱陸上幕僚長も応援に訪れ、熱心に観戦し熱い声援を送っていた。
 また、試合後報道陣に囲まれた國原は「(3位に終わった)グランドスラム・リオデジャネイロ大会では反省する点が多く、今回はそれが生きていた。今後は長身の左組の外国人選手対策を研究し世界選手権に向けて万全の態勢を作りたい」と語るとおり、金メダルしか許されない日本柔道の宿命を背負う者の生き様をその厳しい柔道で見せた。

ジャパンオープン2010
高桑3海尉V
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 6月4〜6日の間、東京辰巳国際水泳場で開催されたジャパンオープン2010(長水路)において自衛隊体育学校所属高桑健3海尉が200b・個人メドレーで優勝、記録が伸び悩んだ今大会のなかでもキラリと光る結果で日本の第一人者としての地力を示した。
 自由形では100mで、原田蘭丸2海曹が3位銅メダル獲得、山元啓照2海曹が7位入賞。50bでは、川内勇輝2海曹が4位、短距離スプリンターの意地を見せ、原田も5位、山元も7位で、それぞれ入賞。平泳ぎでは岡崎晃一郎1海士が100m6位、50m7位入賞を果たした。
 今回のジャパンオープンは国外大会への選考もかかっておらず、ナショナルチーム代表選手もこの大会前も試合に備えるために練習量を落とすことなく、言わば、きつい練習メニューの一つとして疲れのピークで参加させ、現在の実力を自覚させ、問題点を把握させるものという位置づけにあり、実際多くの選手が苦しみながら気力で泳いでいて、タイムも低調であった大会といえる。その中で高桑を始め体校水泳チームは、存在感を示した。
 〈個人メドレー〉
 200m・個人メドレーでは高桑3海尉が、今大会では400mにエントリーせず、この種目にすべてをぶつけた。予選では日本選手権予選とほぼ同じペースで2分1秒63、決勝もバタフライからトップ。平泳ぎからは完全な一人旅で危なげなく1分59秒27、1位でゴール。全くレースのための練習をせずにインターを切るタイムはさすがの声も関係者から聞こえた。試合後「パンパシフィックは初めて出た国際大会だったので、思い入れもあり頑張りたい」と語り、順調な仕上がりをアピールした。(以上、体校広報)

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