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自衛隊ニュース   2010年6月1日号
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「青年よ、大空に大志を抱け」
航空学生85名が入隊
《小月》
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 小月教育航空群(群司令・伊東健一1海佐)では4月4日、第62期航空学生(85名うち女性5)入隊式を挙行した。
 式典は、午前10時から同基地体育館で、海上幕僚長代理で海上幕僚副長の河村克則海将ほか、多数の部内外の来賓をはじめ新入隊員の家族ら約600人が見守るなか厳粛に実施された。
 国歌斉唱に続き、入隊者一人ひとりの名前が読み上げられ、自衛官任命を受けた後、入隊者代表として緒方駿介2士(鹿児島県出身)が力強く宣誓を行った。その後、航空学生任命、課程学生の任命が行われ、伊東群司令は、「決してあきらめない」「将来は幹部たる職責を担うことを念頭においておく」の2点を要望するとともに「ここにいる総員がそろって勇躍大空へ飛び立つことを切に願うものである。Boys and Girls, be ambitious in the great sky(青年よ、大空に大志を抱け)」と式辞を述べた。
 引き続き、河村海幕副長は海幕長訓示として、この栄ある門出に際し、「初心忘れず全力を尽くせ」、「同期の絆を育め」と述べるとともに、「これからの学生生活を通じて、切磋琢磨し、友情を培い、将来にわたって互いに尊敬し、信頼しあえる強い絆を育ててもらいたい」と訓示した。
 続いて、西村山口県副知事、中尾下関市長及び白井山陽小野田市長が式辞を述べた後、参列した隊員が佐世保音楽隊の演奏で海上自衛隊隊歌「海を行く」を合唱し、第62期航空学生の入隊式は晴れやかに締めくくられた。
 引き続き基地エプロンにおいて、佐世保音楽隊を先頭に小月教育航空隊の幹部学生及び先輩期の航空学生による観閲式が行われ、堂々たる行進に全員が見入っていた。基地上空を、UH―60Jを先頭に航空学生出身者が操縦する8機種による祝賀飛行が行われるとともに、第61期航空学生によるファンシードリルの展示が行われ、一糸乱れぬ華麗なる演技を披露し、観衆から盛大な拍手を浴びていた。
 報道関係者からインタビューを受けた第62期航空学生は「自衛官として、また、航空学生として、何事にも果敢に挑戦し、立派な搭乗員になれるように一生懸命頑張ります」と決意を述べていた。
 第62期航空学生は、小月教育航空隊で2年間、地上教育を受けた後、第201教育航空隊で憧れの航空機に搭乗し、約1年間の飛行訓練を受ける。そして、念願のウイングマークを取得することになる。


盛大に歓迎セレモニー開催
練習艦隊、沖縄に寄港
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 沖縄基地隊(司令・迫幸一郎1海佐)は、4月2日から5日にかけて練習艦隊(司令官・徳丸伸一海将補)の寄港支援を実施した。
 練習艦隊は、実習幹部約190名に対する平成22年度近海練習航海の途上、沖縄に寄港した。今回の寄港も昨年と同様に那覇新港及び中城湾港に分散する形をとり、那覇新港には「ひえい」「さわゆき」、中城湾港には「しまゆき」「やまぎり」「あさぎり」が寄港した。
 中城湾港では、沖縄商工会議所主催により入港歓迎行事が実施され、沖縄商工会議所会頭(新垣直彦氏)、沖縄市観光協会会長(仲村冨吉氏)、沖縄基地隊協力会「沖縄四樹の会」会長(中村正吉氏)から歓迎のあいさつ、引き続き、第1練習隊司令、やまぎり艦長、実習幹部代表、乗員代表に対し花束の贈呈、琉球舞踊(四つ竹)の演舞が行われた。
 同日夕刻からは、場所を沖縄市一番街商店街アーケードに移し、沖縄市商業活性化推進協議会主催による壮行会が行われた。地元沖縄市出身のアーティストによるライブイベントでは、最初は控えめであった実習幹部も、沖縄料理と泡盛に舌鼓を打つうちに地元協力会の方々とも打ち解け、壮行会は大盛況のうちに終了した。3日夕刻からは、那覇市内のホテルで、「沖縄海友会」「沖縄二火会」「沖縄四樹の会」主催による、「練習艦隊歓迎の宴」が催され、4日には、練習艦隊司令官主催の艦上レセプションも行われた。
 沖縄寄港中、天気には若干恵まれなかったが、実習幹部の部隊研修、史跡研修を予定通り終了し、次の寄港地に向け沖縄を後にした。


「北洋館」オープン
《大湊地方隊》
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 大湊地方隊(総監・泉三省海将)は4月2日、大湊地方総監部内にある資料館「北洋館」のリニューアルオープンを泉総監、宮下順一郎むつ市長、地元商工・観光関係者らがテープカットをして祝った。
 北洋館は、1916年(大正5年)に帝国海軍の社交場として地元・釜臥山の石を使った洋風造りで建築され、1979年には日本建築学会から「大正・昭和初期の名建築」に指定されている。そして1981年には資料館となり、明治から現在に至るまでの「北方の海上防衛」をテーマに、日露戦争や太平洋戦争などの基地の変遷をたどる写真や山本五十六元帥の書などの貴重な書類、また、大湊にかつて所属していた艦船の武器や兵士の遺品などを含む約800点の資料を紹介している。
 雄大にそびえる釜臥山に見守られながらのセレモニーに、参列者の表情も清々しさに満ち溢れていた。
 〈開館時間〉平日は午前9時から午後4時、土日祝日は午前9時から午後3時で不定休
 〈問い合わせ〉大湊地方総監部広報係へ


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