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自衛隊ニュース   2010年3月15日号
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対馬警備隊2連覇!!
全九州銃剣道大会
防衛省7チームの頂点に輝く
全日本大会でも9年ぶり優勝目指す
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 2月14日、第48回全九州銃剣道大会が宮崎県都城市早水公園体育文化センターで行われ、対馬警備隊(隊長・安藤1佐)から木下1曹(監督)以下6名が出場した。
 九州各県・各部隊から39チームが参加し熱戦を繰り広げ、対馬警備隊は防衛省第2部に参加、7コグループに分けた予選リーグをグループ1位で通過し決勝トーナメントへ進出後、準々決勝第5地対艦ミサイル連隊を4勝1敗、準決勝西方特科隊を3勝2敗で降し、決勝戦は第4施設大隊に3勝2敗で勝利し、大会2連覇を達成した。
 現在、4月18日(日)に実施される第54回全日本銃剣道優勝大会に向け、9年ぶりの優勝を目指し訓練に励んでいる。

横須賀音楽隊が定期演奏会開催
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 横須賀地方隊(総監・松岡貞義海将)は2月5日、午後7時から、定例となっている横須賀音楽隊(隊長・河邊一彦2海佐)による「第44回定期演奏会」を横浜みなとみらいホールで開催した。
 演奏会第1部は、?野賢一副隊長の指揮で、ジェイムズ・バーンズ作曲の「ゴールデン・フェスティバル序曲」を演奏、続いて平城京遷都1300周年を記念し、櫛田朕之扶作曲の「飛鳥」、ガリレオの木星観測400周年を記念して、ロジャー・シシー作曲の「ガリレオの月」を演奏した。「ガリレオの月」では、8人の打楽器演奏が多数の打楽器を操り、迫力ある演奏を行った。
 第2部は河邊隊長の指揮で、サン=サーンス作品から交響詩「死の舞踏」と、交響曲第三番ハ短調「オルガン付き」を演奏した。
 通称「オルガン・シンフォニー」と呼ばれるこの作品のオルガンとは、パイプオルガンのことであり、みなとみらい大ホールに備え付けられた、高さ12m幅12mの巨大なパイプオルガンを、オルガン奏者の荻野由美子さんと共演した。滅多に生で聴くことの出来ないパイプオルガンの壮大な音と、ウィンドオーケストラの迫力ある演奏に会場は酔いしれた。
 大喝采の中、「この拍手は共に頑張っている4万5000人の海上自衛官への励ましです」と司令の石川亜美さんが語り、それに続きアンコールは、大海原の航海に発つ護衛艦を描写した河邊隊長作曲の「遥かな海へ」を演奏し、最後は行進曲「軍艦」で演奏会をしめくくった。

第4回航空気象研究会開く
奥田1空尉が成果発表
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 2月10日、気象庁講堂で「第4回航空気象研究会」が開催された。
 航空気象研究会は、日本気象学会の分科会として毎年2月頃に開催され、気象庁、防衛省、宇宙航空研究開発機構(JAXA)や大学等の研究機関、民間航空会社等を主とする約100名の規模で毎年開催されている。
 防衛省からの発表も毎年実施しており、今回は航空気象群気象業務隊研究班の奥田智洋1空尉(理学博士)が航空自衛隊において活用可能な最新の乱気流及び着氷の飛行障害現象予測指数に関する検証結果の発表を行った。
 そのほか、研究会においては、次世代運航システムの研究開発状況、観測技術、事例解析などが報告され、活発な意見交換や質問が行われた。

山澤司令が講演
《大宮駐屯地》
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 2月18日、さいたま市内で行われた大宮自衛隊協力会、大宮自衛隊婦人協力会「大宮会」、自衛隊協力会「彩衛会」の3協力会合同新春後援会で、大宮駐屯地司令の山澤將人陸将補が「我が国を取り巻く安全保障環境」と題して講演を行った。
 山澤司令は、はじめにインドの防衛駐在官として勤務した経験から、インドについての基礎知識や高い数学能力など国民性についてエピソードを語り、次いで日本周辺の軍事力、特に中国にスポットを当てて、我が国近海における中国海軍の活発な動き、毎年2桁を超える国防費の伸びと急速な装備の近代化が進んでいる状況などについて説明、大陸側から見た日本国土と領海などの位置関係を視覚的映像により示しながら熱弁を振るった。
 最後に世界の核軍縮の流れやオバマ大統領の「核なき世界」への課題について述べ、講演は盛況のうちに終了した。

建国記念日行事に参加
《竹松駐屯地》
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 長崎県大村市日の丸会から竹松駐屯地に対し、2月11日の建国記念の日奉祝行事への参加募集の依頼があり、参加人員を募ったところ、隊員11名より申し出があり参加した。この日は、朝からあいにくの雨ではあったが、予定通り午前10時30分から奉祝式典が執り行われ、式典後、アーケードなどを行進し、約1時間30分の行事は終了した。

ロンドン五輪
期待の星
レスリング・フリー66kg級
米満 達弘 2陸曹 (山梨県出身、1986年8月生まれ)
《体育学校》
〈シリーズ2〉
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 2009年はオリンピックイヤーの次年度。次のオリンピックを担う新星が現れるのを誰もが待っていた。そんな中、日本のお家芸と呼ばれるレスリングでは一人のヒーローが生まれようとしていた。それは09年世界選手権、日本男子で唯一のメダル(銅メダル)を獲得した米満達弘2曹だ。彼のレスリングの持ち味は信じられないほどの体の柔らかさにあり、どんな不利な体勢からでも体を入れかえることができ、相手の攻撃を自分の攻撃にすりかえてしまう今までにないスタイルの選手だ。米満こそレスリング日本男子の中で世界に一番近い男といえるかもしれない。
 米満がレスリングをはじめたのは高校時代だが、3年時にはインターハイ2位、国体優勝(グレコ55kg)。そして拓殖大学に進学し、学生チャンピオンに輝き、世界学生選手権でも優勝した。さらに4年時にはシニアの全日本選手権で優勝し一躍トップ選手になった。
 そして昨年4月、自衛隊体育学校へ入隊。大学までは米満にとってレスリングは趣味だった。それが体育学校特体生になった途端に、レスリングでオリンピックをめざすことが任務になった。この時から米満にとってレスリングは自分の命、自分の全てとなった。
 世界選手権選考がかかる6月の明治乳業杯選抜選手権でも圧倒的な強さで優勝し、フリースタイル部門で優秀選手賞を受賞するなど、自衛隊体育学校でのレスリング生活は極めて順調であった。だが、世界選手権前の全日本合宿中に左肩を負傷してしまう。周りはもう世界選手権は無理だと思ったが、怪我に耐え見事銅メダルを獲得した。
 世界選手権後、米満は負傷を完治すべく、全日本選手権も欠場し、リハビリに専念した。リハビリの中で、米満は体幹を鍛えることに取組んだ。これはどんな態勢でも重心を保ち、体を安定させることを企図したもので、米満の中では形になりつつあるのを実感している。また、世界選手権の4回戦で負けた時は気持ち的に勝負にいくスイッチが入らなかったために、いつもの米満ではなく、相手に合わせるレスリングに陥ってしまった。米満はメンタルトレーニングも始めた。怪我で普通のトレーニングができない分、今までやらなかったことを積極的に取組んだ。米満は24時間レスリングをしている。トレーニングの時間中はもちろん、トレーニングをしていない時間も自分のレスリングのためになることだけをしたいと考え、全ての行動をレスリングに直結させている。米満は格好よさやスマートさよりもレスリング一筋に生きることを選んだ。レスリング一代米満達弘、近頃こんな凄い奴を見たことがない。
 (体校渉外広報室・佐野伸寿3陸佐)

防衛省発令
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北部方面総監部付(27普連隊長兼釧路駐司令)
   一陸佐 福永 正之
釧路駐屯地司令代理(27普副連隊長)
   二陸佐 谷野 正雄
(2月18日)
統合幕僚監部総務部総務課勤務(海幹校付)
   一海佐 佐藤 恭弘
統合幕僚監部指揮通信システム部指揮通信システム運用課情報保証班長(空幹校付)
二空佐 佐藤 信一
統合幕僚学校教育課第1教官室学校教官(海幹校付)
   一海佐 森田 哲哉
海上幕僚監部総務部経理課勤務(海幹校付)
   一海佐 福田 慶藏
海上幕僚監部人事教育部人事計画課勤務(海幹校付)
   一海佐 ?田  充
海上幕僚監部人事教育部教育課勤務(海幹校付)
   一海佐 川村 利明
海上幕僚監部技術部技術課指揮通信技術班長(海幹校付)
一海佐 森脇  仁
海上幕僚監部首席衛生官付衛生官=歯科担当の兼補を解く(海幕首席衛生官付衛生官=医務担当兼歯科担当)
一海佐 村上 健彦
海上幕僚監部首席衛生官付衛生官=歯科担当(海自東業隊付)
   二海佐 飯塚 浩道
自衛艦隊司令部幕僚(統幕指通シス部指通シス運用課情保班長)
   一海佐 小峯 雅登
第4護衛隊群司令部勤務(海幹校付)
   一海佐 小沢 輝男
はたかぜ艦長(海幕副監察官)
二海佐 宮?  守
第21航空隊副長(自艦隊幕僚)
一海佐 大井 一史
舞鶴地方総監部防衛部勤務(海幹校付)
   一海佐 小澤  豊
海自補給本部勤務(海幹校付)
一海佐 村上 明弘
(3月8日)
舞鶴造修補給所副所長兼ねて工作部長(海幕装備部艦船課機関班長)
   二海佐 寺地 宣明
(3月14日)


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