防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年3月15日号
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寄せ書き

互いに支え合って
第36普通科連隊(伊丹) 陸士長 忠政英希
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 私たちは昨年5月に結婚し、初めて新年を二人で迎えることができました。
 妻がニュージーランド人ということもあり、よく周りから「文化が違うから大変じゃない?」等とよく言われますが、そのようなことはありません。美味しい味噌汁や天ぷらも作れますし、共働きで大変なのに家事などを私以上にして支えてくれます。これが勤務で帰りが遅くなった時や、疲れて帰ってきた時は本当に助かります。そして何といっても「お帰り」と満面の笑みで迎えてくれることで心が癒されます。
 私は「女だから共働きでも料理や家事をすることが当たり前」とは思っていません。だから自分ができる時は妻をサポートしようと思っていますし、自分ができない時は常に感謝の気持ちを忘れないように心掛けています。
 このように二人のコミュニケーションを大切にし、これからもずっと互いに支え合っていきたいと思います。
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栄光のらっぱ競技会
第35普通科連隊(守山) 3陸曹 佐藤 吏
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 私は、昨年12月21日に実施された連隊らっぱ競技会(中隊対抗の部)に選手として参加しました。夏に行われた個人戦では1回戦敗退という不甲斐ない成績に終わってしまったので、今回の競技会は前回の雪辱を晴らすために一生懸命練習しました。また教官の熱い指導と中隊のバックアップのお陰で選手一同「絶対に優勝するぞ!」という信念を持って競技会に臨みました。
 競技会では中隊の選手全員が日頃の練成成果を存分に発揮することができ、見事に優勝の栄光を掴むことができました。必死に練成してきたことが、最高の形で報われた充実感と、教官をはじめ、ご支援や応援して頂いた中隊の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
 らっぱ手の心構えの中に、らっぱ手は部隊等を感動させる気概をもって吹奏しなければならないとあります。吹奏の技術だけでなく、人を感動させる力をもった、らっぱ手になれるように今後も頑張ります。
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年男、3つの目標
第15普通科連隊(善通寺) 2陸曹 佐藤武俊
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 私は、入隊して約17年が経ちました。36歳と言えば、「おじさん」のイメージがずっとありました。私がその年齢になってみて素直に思うことは、今が一番脂がのって旬の時期だと思えます。そんな私の今年の干支は「寅」。十二支の中で3番目に当たります。そこで干支に因んで3つの目標を立てたいと思います。
(1)「若者には負けない」
 中堅陸曹として今が一番若者の先陣に立つ時だと思います。だからこそ、中隊の牽引力となるべき立場であることを自覚し、実戦的行動において常に目標になりたいです。特に日頃の体力面では全力を尽くすこと。
(2)「サポートする」
 私が今までに少なからず得た知識や技能については、これから中隊を担う若手陸曹に伝え、それを手助けしていきたい。その役割は、今の私に与えられた使命と感じています。
(3)「仕事と家庭の両立」
 私には愛する妻と可愛い娘が3人います。いつも笑顔が絶えず温かい家庭を築くためには、時には本気で怒り、一緒に泣き、おおいに笑うこと。円満な家庭は仕事にも集中でき、懸命に職務遂行に立ち向かうことができると思っています。しっかりと両立させてこそ「一人前」であり、その姿が若者の目標になると信じています。
 干支の「寅」のように凛々しく、勇ましく、力強く、これからも中隊に貢献していきたいと思います。
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家族支援行事「家族の日」
感じる両親の思い
家族との絆 見つめ直す
第6施設群(豊川) 陸士長 梅崎佑真
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 今回、第6施設群家族支援行事「家族の日」の訓練展示として、衛生の第一線救護の展示要員として参加した。内容は、戦闘行動中に負傷した隊員を、衛生科隊員4名が安全な位置まで移動させて止血等の応急処置を実施した後に担架搬送するというものである。
 私の両親は、これを見るために前日から地元奈良県から来てくれたのだ。
 今まで家族には、普段私が部隊でどのような生活を送っているのか、どのような勤務・訓練をしているのか等について話したことがなかったので、両親は「いい機会だ」と楽しみにしていてくれた。
 当日、初めて駐屯地に入り、息子の勤務・生活環境を見学し、訓練展示を堪能した両親はとても満足そうな顔をしてくれていた。
 その後、久しぶりに両親との食事を隊員食堂で摂った後、駐屯地内を歩きながらゆっくりした時間が過ごせた。普段あまり話さない仕事のことや、実家の様子。訓練のことについても話すことはいくらでも出てきた。
 「話を聞くだけやとよく分からんだろうけど、こうやって直接見たりできたら分かり易いし、安心できるわ。また機会があったら、もっと大きな行事の時にも来てみたいわ」と、母は嬉しそうに言ってくれた。
 その時この言葉で、私は今まで両親を不安にさせていたことに気付かされた。私は親不孝者だ。
 思えば仕事について理解してもらう機会は数少ない。それに加えて、私は今まで家族に自分の事をあまりにも話さなすぎた。
 部隊と隊員家族の絆を深める前に、まずは自衛官いう私と、私の家族との絆を深めなければならない。この日の経験を無駄にすることなく、今後の勤務に精励し、そして孝行息子で在れるよう努力していきたい。

「頑張っています」新しい職場
活躍するOB シリーズ
“今の仕事を大切にする"
東京海上日動火災保険(株)  城田 純一
城田氏は平成15年6月、空自第11飛行教育団を1空佐で定年退職。61歳
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 私は平成15年6月に航空自衛隊静浜基地を退職、静浜基地援護室の紹介で東京海上日動火災保険株式会社に再就職いたしました。東京海上日動火災保険株式会社は1879年(明治12年)創立、昨年創立130年を迎えました。主要業務は損害保険事業で自動車保険、火災保険および企業を取り巻くさまざまなリスクに応える商品・サービスを提供しています。従業員は約1万6000人、国内外に広がる広範なネットワークを通じて事業を行っています。現在、金融市場の悪化や少子高齢化等、厳しい事業環境ではありますが、「お客様に品質で選ばれ、成長しつづける会社」を目指し、社員全員で取り組んでいます。また、東南アジア諸国等へのマングローブ植林事業を通じて地球環境保護にも取り組んでいます。
 現在、私は損害サービス部門で仕事をしています。入社当時、自衛隊を定年退職した先輩方が大勢入社していて先輩方に教えられる毎日でした。今ではお陰様でようやくあまりみんなに迷惑をかけないで仕事ができるようになりました。研修も入社時、ステップアップ、完成段階と段階的に組まれており、はじめて携わる者に対しても会社として業務知識の習得に十分に配慮していると感じています。
 この仕事にはチームワークが欠かせません。第一線で対応するのは私個人ですが、その後には大勢のバックアップがあり、そのお陰で私の仕事がスムーズにいっていることを強く感じます。それも航空自衛隊在職中、常に組織(チームワーク)で仕事をするということを学び、それを大切にしてきたお陰だと思っています。第二の定年も近づいているこの頃、感ずることは「今の仕事を大切にする」。この一言です。それが現在の仕事を成就させ、将来どんな仕事に就こうともやりぬく源になるものと思っています。


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