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自衛隊ニュース   2010年2月1日号
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次期輸送機XC-2
社内初飛行に成功
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 1月26日午前10時20分航空自衛隊岐阜基地において、川崎重工業は次期輸送機XC―2(C―X)の社内初飛行を行った。T−4・4機にエスコートされおよそ1時間、全長約44m白地に赤の機体はゆっくりと青空の中でのXC―2初飛行となった。
 C―1輸送機は耐用飛行時間を迎え、平成23年から減数することとなっている。その後継機としてXC―2は平成13年から準備が進められて来た国産の輸送機。長距離航続・大搭載・高速巡航が特徴で、国際平和協力業務や国際緊急援助活動にも運用される予定。

《第5音楽隊》
スケート大会を支援
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 第5音楽隊(隊長・松田1尉)は1月16日、17日の2日間にわたり世界スプリントスピードスケート選手権大会を支援し、両日ともにオープニングセレモニーに先立って行なわれた地元チアリーディング、バトン演舞の後に音楽演奏を実施した。
 この大会は、9日、10日に行われた世界オールラウンド選手権大会アジア地区予選会に続く国際大会で、日本での開催は2004年の長野大会以来4度目の開催で18カ国が出場した。
 全世界規模の大会を新設された明治北海道十勝オーバル(帯広の森屋内スピードスケート場)で行われるのは初めて。五輪日本代表選手や世界トップ選手の滑りを一目見ようと、約2000人の観客で会場は満席になり、その中で第5音楽隊の演奏は、各国選手の注目を浴びるとともにスケートファンで溢れる会場に華を添えた。

雪月花
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 「一流と三流の差は我慢の差だ」。日本弓道連盟機関誌「弓道」に範士7段の方が書いておられた。弓道にあてはめれば「会」から「離れ」までの我慢になる。矢を離すという動作をおこなわず自然に離れるまで辛抱することが出来るようになれば素晴らしい「離れ」が生まれる。離したいという誘惑に打ち勝つことが出来るかどうかが一流と三流の「離れ」の境目になる。自分の限界を作ってしまえばそれ以上の努力をしなくなり、進歩がとまるという趣旨だった。同じ意味の話を先日の自衛隊高級幹部会同の講話で野村克也前楽天監督が紹介していた。岩隈投手は頭から自分の限界は70球だときめていた。だから6回、7回まで投げると代えてくれと言ってくる。初めのころはコーチも進言するので代えていたが監督の目ではまだ投げられる、我慢して投げろと投げさせてみると完投した。これをきっかけに岩隈はエースになり楽天の進撃が始まった。打たれても投げさせる監督の我慢、自分の極限に挑戦する我慢。私達の周囲には我慢をしなければならない場面がいっぱいある、我慢するという事は努力するという事でもあろう。野村さんは最後に付け加えた。「努力には即効性はないが必ず報われる。不器用な者がすべて器用な者に負けるとは決っていない」。黙々と素振りを続ける選手、誰もいないブルペンで一人投げ込む選手を想像する。

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