防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年2月1日号
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寄せ書き

勤続25周年記念日を迎えて
第7普通科連隊(福知山) 1陸曹  吉森忠司
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 この度、勤続25周年を迎え、防衛大臣から表彰状と記念品を授与されました。年の瀬の迫る非常に忙しい中、駐屯地朝礼での紹介や駐屯地創立記念観閲式・祝賀会食・年末家族演奏会・会食への招待をはじめ、連隊長からの妻に対する感謝状まで頂きまして感謝の気持ちでいっぱいであります。
 入隊から25年といえば、自衛隊人生のほぼ3分の2にあたり、それぞれ役職に違いがあるものの、重要ポストで勤務しているものと思います。自衛隊という組織に対して忠誠を誓い貢献するという身でありながら「25年間お世話になりました」という表現は不適切かもしれませんが、今の自分があるのは上司や同僚のご指導・ご鞭撻の賜物であり、残り3分の1の自衛隊人生は恩返しの気持ちで組織に尽くす所存であります。平成18年以降、逐次新たな服務態勢に移行しているところでありますが、輝号計画以前に入隊した我々にとっては、今目指している「あるべき姿」に近い状態での営内生活を経験しており、この経験を今後の指導等に活かしていきたいと考えています。
 先日、中隊で行われた営内班長の勉強会に参加しましたが、即応態勢の基盤・人間形成の場・家族の温かみを感じる場としての営内班の充実を目指して中隊挙げて努力しており、改めて人材育成の重要性を認識しました。この節目に当たる時期を迎えるにあたり目指すことは「初心に帰る」であります。自分の置かれている立場・地位・役割を任務分析して、係陸曹としての任務の完遂と小隊陸曹として先ずは自分自身を律し、厳正な規律を保持し後継者を育成することであります。
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中部方面総監賞を受賞
第304施設隊(出雲) 陸曹候補生陸士長  佐藤晃治
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 昨年10月6日から同年12月24日の間、大津駐屯地において第4陸曹教育隊が担任する第116期陸曹候補生課程教育に入隊した。
 教育当初は、緊張と不安で一杯であったが、最後まであきらめない努力と気力で最後まで頑張ることができ、見事中部方面総監賞を受賞できた。
 これも、ひとえに教育前の上司、先輩並びに同僚の指導、励ましのお陰と感謝しております。
 次は今年1月7日から同年3月30日までの間、勝田駐屯地において施設学校が担任する第191期初級施設課程に入校しますが、中部方面総監賞の名を汚すことがないように一生懸命に頑張りたいと思います。
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旅団炊事競技会に参加
第15普通科連隊(善通寺) 1陸尉  平川幸彦
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 第15普通科連隊は12月1日、善通寺駐屯地グラウンドにおいて旅団の炊事競技会に参加するとともに、連隊炊事競技会を併せて実施した。
 本競技会において、各中隊の野外炊事能力の向上を図り、部隊の士気の高揚及び団結の強化を図った。
 開会式で、連隊長は「炊事競技会は戦闘力の源である。体力を維持・増進するために必要な野外炊事能力の向上を目的とする」と訓示した。また、競技会実施に当たり、「分隊長の命令・号令による指揮と各隊員の復命・復唱の確行」「安全管理」の2点を要望された。
 炊事競技会当日早朝7時、生鮮食料品受領及び料理品名の発表後、「12時までに示された料理を完成させよ」との命令のもと、4時間以内に完成できるよう料理を開始した。
 料理の調理手順については、各中隊とも料理長の的確な指揮・命令に従い、材料の切り込み・味付け及び盛りつけを丁寧・迅速することにより、制限時間内に完成させた。
 この際、審査員の中の地域住民の皆様を焦点に、味付けを自衛隊員に比して薄くするなど着意し、衛生・安全事項で減点されることが無く、真心をもって料理を作った。
 競技会結果については、総合4位と残念な結果となった。日頃の訓練の成果を十分発揮できなかったことが原因であると思うが、より練成し、次回の競技会で雪辱を図りたいと思う。中隊競技会においては、第1中隊が平均67・7点で優勝した。
 連隊長は、日頃の訓練・演習において兵站業務は縁の下の力持ちのような目立たない業務であるが「部下の戦闘力の源は食事にある」と訓示されたとおり、過酷な状況下において任務を達成するためには兵站業務は極めて重要であると各中隊は認識して、更なる練度向上を図り、後継者の育成に努め、次回の競技会で雪辱を果たしたい。
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駐屯地年末年忘れ行事に参加して
第13施設中隊(海田市) 陸士長  山崎麗正
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 今回で3回目となり、一年を締めくくる駐屯地年末年忘れ行事演芸大会がやってきました。今回は、スペシャルゲストとして、「旅団長・駐屯地司令及び駐屯地各部隊長合同のコーラス」と「司令職務室長による歌劇コント」の2個チームが参加(採点対象外)し、旅団創設10周年及び駐屯地創設59周年を飾る最高の大会となりました。
 我が第13施設中隊ボンボクラーダンサーズDXは、大会前になると訓練や勤務多忙の中、課業時間外や休日のわずかな時間を使って練習に励んできました。時には意見がかみ合わず、衝突しすぎて涙することもありましたが、昨年の準優勝を思い出し、11人皆が「目標を下げることはできない」と口にし、必死に取り組んできました。
 本番当日、出演開始直前まで私達は、反復演練を繰り返し、調整を緩めませんでした。昨年を上回る拍手を受けながら演技をスタートさせ、自分たちの力を精一杯出し切り、終了時には更に大きな拍手をもらいました。そして結果発表、緊張と期待の中「優勝、第13施設中隊」のアナウンスが流れるとチーム全員と応援してくれた隊員で歓喜しあいました。
 念願の優勝を得ることができ、年の終わりに最高の思い出ができました。
 私たち第13施設中隊、恒例のアイドルダンスは感動を伝えることのできる最高のパフォーマンスチームだと思います。当然、来年も挑戦するつもりです。

「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
「私は1年生」を常に心掛ける
医療法人 晴顕会 大谷病院 福場一敏
福場氏は平成21年3月、日本原駐屯地業務隊を2陸尉で定年退職。54歳
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 私は、平成21年3月、日本原駐屯地業務隊を最後に定年退職致しました。
 幸いにも地方協力本部援護課の方々の努力により付配置までに再就職も決まり安心しておりました。(1月から定年まで研修に参加)
 現在、岡山県津山市にあります「医療法人 晴顕会 大谷病院」で勤務しております。病院はベット数50床、職員約40名とこじんまりとした職場ですが開院後80年を迎える歴史があります。診療科目は、内科と泌尿器科です。入院患者さんは現在約40名でその殆どが80歳以上の方です。百歳以上の方も3人おられ、最高齢は106歳の方で、そのため介護の方も大変です。外来も昔からの馴染みの患者さんや慢性疾患の患者さんが多く診療中も雑談がはずむアットホームな病院です。
 私の業務内容ですが、採用時は事務長補佐としての業務予定でしたが准看護師の資格を有するとの事で外来勤務や入院患者さんのリハビリ(リハビリのため他の病院に2週間研修に参加)や介護の手伝い、また往診の際のドライバー及び院長先生の補助、施設の維持管理等諸々で忙しい毎日を過ごしています。
 自衛隊生活と違うところは、職員の殆どが女性職員で接し方や言葉遣いに気を遣いますが、自衛隊OBも私を含め3人おり時々昔話をしております。勤務する上で常に心掛けていることは、「私は1年生、全ての職員の方が仕事上の先輩であり素直に従う」と「ハイ」と言う返事です。
 最後に再就職に際しご苦労をお掛けした援護担当者の方に感謝申し上げます。これからも自衛隊出身者の名を汚すことのないよう精進、努力して頑張りたいと思っています。これから定年を迎えられ再就職をされます方々は、給与、休み、処遇等にあまり注文せずに不景気な時代を乗り切って下さい。

「北鎮師団」冬季戦技競技会
13個部隊が激戦繰り広げる
《第2師団》
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 第2師団(師団長・渡部陸将)は1月14日、雄大な十勝岳連峰を仰ぎ見る上富良野演習場で「平成21年度師団冬季戦技競技会」を実施した。競技会は積雪寒冷地部隊として冬季の作戦行動に必要な戦技能力の向上を図り、隊員の士気高揚、団結力の強化を図ることを目的として部隊対抗方式で実施された。13個部隊が参加し、激しい競技が繰り広げられた結果、連隊クラスのAグループで第25普通科連隊、大隊クラスのBグループで第2高射特科大隊、隊クラスのCグループで第2師団司令部付隊がそれぞれ栄冠を勝ち取った。

第2師団 当日は天候に恵まれ、選手・統裁部約2800名と旭川市、名寄市、留萌市、遠軽市、上富良野町から各首長をはじめ約200名の自衛隊協力者等の応援に訪れた。開会式で統裁官は、「勝利のために全力を尽くせ」「安全管理」の2点を要望するとともに、訓練成果を正々堂々と存分に発揮するよう訓示した。(写真=部隊の名誉と誇りをかけて競技会に臨んだ選手たち)
 競技種目は部隊機動の部、アキオ曳行の部の2部門で行われ、高低差の激しいコースを克服し選手たちは激走した。
 今回の競技会は、統裁官が会議出張のため陸上幕僚監部(市ヶ谷)において競技会を統裁する前例のないものになったが、C4I2部隊実験実施部隊(先進師団)として、これまでの成果などを統裁に反映・進化させるべく市ヶ谷と上富良野演習場の間にネットワークシステムを構成、テレビ会議(音声・カメラ映像の伝送)により選手の滑走映像・自己位置情報、競技会成績をリアルタイムに統裁官に報告し、統裁を容易にするなど、北鎮(防衛任務)と先進(部隊実験任務)が融合した進化し続ける強靭な第2師団として整斉円滑に競技会を終了することができた。
 また、統裁の状況は市ヶ谷において北部方面総監をはじめ陸上幕僚監部の各部課員等に広く紹介された。


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