防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年1月15日号
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ミュージックフェスタ支援
《富山地本》
海自舞鶴音楽隊 圧巻のステージを披露
地元高校生らと共演
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 富山地本(本部長・鵜居正行1陸佐)は12月20日、富山市のオーバードホールで第16回自衛隊演奏会ミュージックフェスタ2009inTOYAMA「愛と友情のしらべ」を支援した。
 この演奏会は、毎年この時期に行われており今回で16回目となる。陸海空の音楽隊が順に出演し、今回は海上自衛隊舞鶴音楽隊が華麗な演奏を披露、約3000人の聴衆を魅了した。ゲストには富山県立富山中部高等学校吹奏楽部、和太鼓の「石崎豊年太鼓響友会」、プロバンド「友井賢太郎ビッグバンド」が参加した。
 公演は2部構成で、第1部はゲストが出演。富山中部高校吹奏楽部は、海自舞鶴音楽隊と「美女と野獣」を合同演奏し、同校吹奏楽部生徒は「自衛隊の皆さんとは前日に音合わせをしただけだが、巧みなリードで音に厚みが出た」と音楽隊のレベルの高さに驚いていた。
 第2部は、海自舞鶴音楽隊のステージ。音楽隊員34名がNHK大河ドラマ「天地人」のテーマ曲で迫力ある音楽を奏で、季節を彩る歌「いつかのメリークリスマス」などを披露したほか、「ブラスマシーン」など約10曲を演奏した。「富山県民の歌」では、会場全体が一体となり、ホールに響き渡る大合唱となった。
 演奏の合間には、富山地本の隊員によって「自衛官の1日」と題し、自衛隊の起床や食事、国旗掲揚等、音楽隊のらっぱ吹奏による寸劇を実施、小道具などは隊員の手作りで、コミカルな寸劇に会場が笑いで包まれた。
 富山地本では、「この演奏会で県民と自衛隊との交流の輪が更に広がり、自衛隊をより身近に感じて頂ければ」と話している。

入隊意欲高揚に一役
《三重地本》
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 三重地本(本部長・藤田穣1陸佐)では12月23日、久居駐屯地体育館で入隊予定者を対象としたイベントを開催した(写真)。
 このイベントは、入隊予定者、陸自高等工科学校生徒及び次年度の各種試験受験希望者とそれぞれの家族等が参加する「つなぎ」と来年度を見据えた広報を目的として企画されたもので、会場内に陸海空自衛隊入隊後の教育体系や職種等を紹介するブース等を設けたほか、今年度サンケイ新聞主催「国民の自衛官」に選ばれた陸自第10飛行隊の清村1尉をはじめとする陸海空自衛隊で活躍する現職自衛官が壇上で自らの体験談を語る講演を実施した。
 当日は、入隊予定者等・家族・高校教諭等、111人が来場し、各ブースにおいて地本勤務者や講演を行った現職自衛官に対し、入隊後の教育訓練や部内での選抜試験等について真剣に質問し、先輩隊員は、それぞれの質問に真摯に答えていた。

AED使用要領学ぶ
自衛官としての基礎的能力の向上へ
《新潟地本》
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 新潟地本(本部長・佐藤末明1陸佐)は12月21日、本部講堂でAED(自動体外式除細動器)の仕様要領等の教育を平成21年度BASE点検の一環として実施した。
 これは地本に所属する陸上自衛官の「全隊員に共通する基礎的戦闘能力(BASE)」の救急法の一環として実施し、また、海上・航空自衛官及び事務官については、陸上自衛官と併せて、各人の基礎的能力の向上を目的に行われた。
 教育は、衛生科職種で、一昨年に人命救助の実績がある新潟募集案内所の広報官・來田繁樹1陸曹が教官となり、傷病者発生から協力者の要請、心肺蘇生法(人工呼吸・心臓マッサージ)、AED器材使用方法等を一連の流れとして同所員2名とともに展示・説明した。來田広報官は、教育の導入に関して「心肺停止状態となった際、AED使用による救命措置で1ヶ月後の生存率が約42%(07年消防庁調べ)となることで注目され、近年その設置場所が増えていることから、その使用法と心肺蘇生法を自衛官として『いついかなる事態』に遭遇しても対処できるよう着意を持つことが必要」と話している。
 教育後は、各人が実際に一連の流れを実技として行い、手順の確認を行った。実技終了後には、被教育者から「一連の処置終了後、もし蘇生しなかったら?」など国民の生命を守る自衛官としての一歩踏み込んだ積極的な質問がされる一幕もあった。
 新潟地本では、「自衛官」として「いついかなる不測事態」にも対処できるようこれを普及させたいとしている。

《兵庫地本》
部員合同訓練
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 兵庫地本(本部長・秋山淳1陸佐)は12月22日、伊丹駐屯地で平成21年度第3回部員合同訓練を実施した。この訓練の目的は、「部員の識能向上と部員相互の意志の疎通及び融和団結を図る」ことで、県内に分散勤務するほぼ全部員あたる132名が参加した。
 訓練は2段構成で、前段において生涯設計セミナーの受講、各出張所長等からの成果報告、各課長及び渉外広報室長による業務教育、総務課長による服務教育及び本部長訓示が行われ、部員各人が生涯設計の資を得るとともに、兵庫地本の現状を総合的に確認することで、今後の目標及び方針を明確にし、各人の為すべき事を再認識した。後段は、厚生活動を行い、日頃接触機会の少ない部員同士が大いにうちとけ団結の強化に繋がることとなった。
 兵庫地本では、「本訓練において、所期の目的を達成し多大の成果を得た」としている。

日露戦争 一兵士の記録
山梨地本に寄贈
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 山梨地本(本部長・池原伸浩1陸佐)は12月1日、山梨県北杜市在住の清水競さん(89)から、同氏が自費出版した「日露戦争出戦記」の寄贈を受けた。
 本書は、競氏の父である清水喜和氏が、日露戦争に輜重兵として召集され、郷里山梨から出征、朝鮮半島中西部の鎮南浦に上陸し、奉天までの前進、戦闘、休戦、帰国そして山梨帰郷という2年間を克明に記した日記や当時の書簡などを整理したもの。明治38年(1905)2月の奉天攻撃の様子として「手は凍え飯は凍りて食す能はず」と極寒の中国大陸での厳しい従軍やバルチック艦隊全滅の情報を告げられ、「其の報たちまち全員に伝わり歓喜一方ならず。本当に狂わんばかりに謳歌乱舞せり」などと当時の状況が兵士の目線から描かれている貴重な史料となっている。
 山梨地本では、今回寄贈された同書を防衛研究所、陸自幹部学校及び陸自輸送学校に競氏に代わって贈呈した。競氏は「この一庶民の記録をほかの日露戦争記録等と読み合わせて下されば幸いで、歴史的事実の立証として意義あるものと考えます」と話している。

角南中部方面総監が山口地本を初度視察
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 山口地本(本部長・澄川浩1空佐)は12月14日、 角南中部方面総監の初度視察を受けた。
 主要幹部の挨拶後、12月7日付で着任した澄川本部長が部務運営の方針、山口地本の特性、募集援護等について状況報告を行った。澄川本部長は、山口県には23団体の協力組織があり、いずれも良好な関係を保ちながら自衛隊を正しく理解してもらい、地域との結び付きを深めるための諸活動を行なっていることを報告。また、県内には8カ所の陸上・海上及び航空自衛隊の駐屯地・基地等があり、各基地等の積極的な協力・支援を得ながら募集・援護業務を行なっている旨を述べた。
 視察の締めくくりとなる角南総監の訓示では、地方協力本部の部務運営の方針として「額に汗する方面隊」を支える基盤としての地方協力本部の重責を強調し、隊員対しては汗を流すことを厭わない積極的な職務への取り組みと地域の第一線で勤務する者としての厳正な規律を維持するよう要望した。
 中方総監の力強い激励と指導を受け、山口地本では今後とも一丸となって任務完遂に邁進していく決意を新たにした。

〈訂正〉前号(778号)9面の山形地本の記事中に誤りがありましたので、訂正するとともにお詫びいたします。山形地本部長は日向和敏1陸佐です。

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