防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2009年9月1日号
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災害情報を部隊へ
《山口地本》
集中豪雨で速やかに初動対処
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被害状況を視察する隊員ら
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 山口地本(本部長・出口潔1空佐)は7月21日に発生した「山口豪雨災害」(平成21年7月中国・九州北部豪雨災害)において災害発生初期における災害状況に関する情報の収集及び災害派遣部隊等への情報提供を行った。
 当日、県内各地は活発化した梅雨前線の影響により記録的な豪雨が発生した。県内各地では大雨洪水警報が発令され、非常に強い雨により河川の増水や道路の冠水が伝えられていた。山口地本では非常勤務態勢を発令し、本部に指揮所を開設するとともに、山口県内8ヶ所の市町災害対策本部等に情報員を派遣、被害状況を速やかに把握し部隊等に情報提供するよう指示、初動対処に努めた。
 21日朝、市民をはじめ各方面から県や市町などに災害情報がもたらされる中、防府市は特に大きな被害を受けており、山口募集案内所(所長・重弘基宣一陸尉)に直ちに防府市災害対策本部における情報を収集するよう指示した。災害により交通状況が麻痺している中、速やかに防府市役所に到着。国道262号線の佐波山トンネル南側の勝坂付近で、土石流により消防隊員数人が行方不明(その後無事が確認)との情報を得て、直ちに第17普通科連隊に情報提供した。
 地本は一時期、非常勤務態勢のレベルを上げ緊迫した勤務が続いたが、夕刻雨が弱まったため一旦非常勤務態勢のレベルを下げて2次災害の対応に備えて、情報収集活動を継続し、常に災害派遣部隊等へ的確な情報提供が出来るよう態勢を維持した。7月30日には災害派遣が終了し、部隊が撤退するのにあわせて通常の勤務態勢に復帰した。
 山口地本では、「本災害対応を通じて、初動における地本の役割の重要性について認識を新たにするとともに、今回得た教訓を地本の勤務態勢に十分に反映していきたい」としている。


「しらゆき」体験航海
2100人がクルージング満喫
《埼玉地本》
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 埼玉地本(川崎昌彦1空佐)は8月1、2の両日、晴海埠頭で護衛艦「しらゆき」(艦長・池内出2海佐)の支援を受け体験航海を行なった。
 日曜日午後の一時的な雨以外は快晴で、一般公募当選者を含め、約2100人が参加し盛況なイベントとなった。
 隊員による「らっぱ」吹奏展示最後の「突撃らっぱ」を合図に乗艦を開始し、一日艦長に任命された宝塚歌劇団出身の女優・樹里咲穂さん(1日)、星奈優里さん(2日)の「出港よ~い」の号令で出港した。艦上では、搭載された速射砲、短SAM、機関砲等の俊敏なデモンストレーションに感嘆の声が上がるとともに、乗組員によるロープワーク教室では大きな拍手が起こっていた。参加者からは、「護衛艦の大きさにはびっくりしました」「夏休みのよい思い出になりました」などの声が聞かれ、約2時間のベイエリアクルージングを満喫していた。
 また、この体験航海の他にも、埠頭公社施設内において、陸上自衛隊第32普通科連隊による指揮通信車、高機動車及び小銃や無反動砲等の装備品展示を実施し、来場者の興味をひいていた。
 また、募集広報上の施策として、晴海埠頭ターミナル内では、約50人の募集対象者等に対して募集説明会を実施し、自衛隊に対する理解増進を図った。
 埼玉地本では、「この体験航海を通じ、自衛隊について少しでも多く県民に理解してもらうと同時に、募集広報一大イベントとして活用し、21年度自衛官募集の目標達成に寄与させたい」としている。


JR仙台駅に巨大看板
《宮城地本》
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 宮城地本(本部長・熊本義宏1陸佐)は8月2日から9月26日までの間、自衛官募集をPRするため、JR仙台駅東西自由通路に高さ約2m・幅約9mの巨大な看板を設置した。
 JR仙台駅は、宮城県内はもとより全国からも大勢の方が訪れる交通の窓口であり、募集案内所へも徒歩3分と立地面においても申し分ない場所。看板のデザインは募集課長を長とした十数名のプロジェクトチームを結成し、数ヶ月に及ぶ検討の結果、写真を一切使用せず、「自衛官という選択もある。」とのキャッチコピーのみで斬新なものとなった。通行人の中には、立ち止まって看板を見る者や看板を見てかっこいいと話す高校生もいて、早くも仙台駅の新名所としての片鱗をみせている。


南極の氷を子供たちに
《山梨地本》
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 山梨地本(本部長・池原伸浩1陸佐)は7月31日、南極観測支援において、海上自衛隊の初代砕氷艦「しらせ」(昨年7月30日除籍)が持ち帰った南極の氷を都留市立東桂中学校に贈呈した。
 同校体育館で行われた贈呈式には、夏休みにもかかわらず、1年生70人が参加し、募集課長から南極の氷と記念パネル等を生徒代表に手渡し、広報室長から「しらせ」の南極までの航海の様子や南極の自然について詳しい説明がなされた。その後、生徒たちは「氷に触れる」「氷の音を聞く」「南極の石」の3グループに分かれて、「何万年も前の空気の音が聞けるなんてすごい」「手でもパチパチ空気がはじけるのがわかるよ」などと氷に触れてみたり、氷が発する気泡の音を聞いたり大好評だった。最後に生徒代表が「南極や環境保護のことがわかりやすく勉強ができた」「今後は地球温暖化について冷房を使い過ぎないなど意識して節電したりしていきたい」などとそれぞれ感想を述べた。
 山梨地本では「今後もこのような機会を通じて自衛隊の活動への理解を図っていきたい」としている。

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《宮崎地本》
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 宮崎地本(本部長・鎌田修一1空佐)は7月20日、宮崎市科学技術館に南極の氷を贈呈した。夏休みに入る時期、科学技術館に訪れる多くの子供たちに南極の氷を通して地球に対する優しい心を育んでもらいたいとの思いから行われた。
 初めに本部長が「南極の氷は非常に珍しい氷なので、皆さんの活動に役立てて下さい」と挨拶。南極の氷を贈呈すると、科学技術館館長が「この南極の氷を科学技術館で有意義に使わせていただきます」とお礼を述べた。その後、展示してある普通の氷と南極の氷を比較しながら説明した後、サイエンスショーとして、氷を小さく砕き、ビーカーに南極の氷を入れて音を聞くなどの観察を行なった。午前中の早い時間にもかかわらず、多くの親子連れで賑わった。南極の氷に触れて2万から3万年前の太古にロマンを感じたのか、楽しそうに笑っている子供たちの姿が会場にあふれていた。


地元祭りで広報活動
《東京地本》
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7月25日、第17回きたまち阿波踊りの会場の一角を借りて、東京地本練馬地域事務所(所長・高根弘子3陸佐)が広報活動を行った。「お天気もつといいね」という曇り空の朝だったが、気温はぐんぐん上昇。7万人が熱く真夏のひと時を過ごした。
 DVDを流した広報ブースでは、子供用の制服を着る親子やアンケートに記入する若者で賑わいを見せた。前の週に第1師団で行われた盆踊りの際に、この日の事もPRしていたため「先週も自衛隊さんに行ったよ」などという該当年齢者も数多く訪れていた。
 「迷彩シャツの上にハッピを着用しての広報活動でした。阿波踊り会場の雰囲気にとけこみつつも自衛隊色を出してのPRは皆さんに受け入れられ、また成果もあがりました。自衛官に対する期待や思いを身近に聞く事もでき、とてもよかったです」と練馬地域事務所の広報官は語っている。


ラジオ番組10周年迎え本部長が出演
《茨城地本》
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 茨城地本部長・杉本正明事務官は、7月23日にFMぱるるん「自衛隊きままにトーク」(FMコミュニティーラジオ)に出演した。
 今回は、同番組が今年で10周年を迎えたことに対し、同番組のパーソナリティーを務める広報室・倉持1海曹と宇田川2陸曹を激励するとともに、杉本本部長の茨城地本勤務2周年を記念し、同番組のPRをするために出演した。
 2年間の勤務の感想を聞かれた杉本本部長は、「部隊勤務は茨城地本が初めて。大変貴重な経験ができました。また、余暇の時間を利用し、家族で茨城の史跡、名所も訪ねました。茨城にはいいところが沢山あります」と話した。そして、同番組について、「多くの方にご支援を頂き、当番組も10年を迎えることができました。これからもいろいろな情報を伝えていきます。当番組へのご声援をよろしくお願いいたします」とリスナーにメッセージを送った。


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