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自衛隊ニュース   2009年9月1日号
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コロンビア海軍練習帆船横浜港寄港を支援
《横監》
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 横須賀地方総監部(総監・松岡貞義海将)は、7月4日(土)から7日(火)までの4日間、コロンビア海軍の練習帆船「グロリア」(艦長・ルイス・ホルヘ・トバル・ネイラ海軍大佐)の横浜港寄港を支援した。また、護衛艦「しらゆき」(艦長・池内出2海佐)が両国の親善を図る架け橋としてホストシップを務めた。
 4日午前10時過ぎ、薄雲が広がる空の下「グロリア」が「開国博Y150」で盛り上がる横浜の港に黄・青・赤の3本ラインの巨大なコロンビア国旗をはためかせ、登檣礼(とうしょうれい:帆船で最高の礼式で乗員が帆桁に並んで立つ)で現れた。乗員が礼の姿勢をとったまま歌声を響かせながら入港すると、出迎えに集まった多くの関係者や観客の歓声で迎えられた。
 入港歓迎行事には、横浜市やコロンビアの関係者とともに海上自衛隊からも横須賀地方総監部幕僚長(山?郁夫海将補)、第11護衛艦隊司令(伊藤誠1海佐)及び両艦の艦長以下乗組員等が参列した。同行事では、横浜市副市長、横浜開港150周年協会代表者の挨拶に続いて、山?幕僚長が「約30年前に練習艦に乗り、コロンビアを訪問した際に、歓迎を受けたことを覚えています。是非この機会に美しい風景と文化に触れて、日本そして日本人を理解していただきたいと思います。最後に『グロリア』の安全航行とコロンビアのご発展を願っています」と歓迎の挨拶を述べた。
 引き続き、駐日コロンビア共和国大使の挨拶の後、グロリア艦長に記念の盾、Y150の観覧券、並びに花束が贈呈された。グロリア艦長は「コロンビアの船乗りは、わが国の親善大使と呼ばれています。彼らにとって今回の交流は、忘れられない思い出となるでしょう。また、コロンビアの文化に触れていただくことでコロンビアの必要性と豊かさにきっと興味をもっていただけることと確信しております」と謝辞を述べた。
 入港歓迎行事が終了した後、一般公開が行われ、「グロリア」の後甲板では本場の珈琲が振る舞われ、見学者を喜ばせていた。一方、「しらゆき」は一足早く3日から横浜新港に入港し、一般公開を行い、制服試着コーナーの設置、ピクルス・パセリの着ぐるみの登場及び広報用のビデオ放映などで見学者を楽しませ、4日間で約1万5千人の見学者を集めた。寄港中は両艦とも昼は満艦飾、夜は電灯艦飾を実施し、横浜の景観に彩りを添えた。

“海の安全"を祈願
《厚木基地水泳部》
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 海上自衛隊厚木基地水泳部(部長・塩入英明2海佐)の有志が7月20日の海の日に、鎌倉市にある石上神社の例祭に参加し海の安全を祈願した。
 石上神社は江ノ電「長谷駅」からほど近い御霊(ごりょう)神社の境内に祀られている。その昔、御霊神社の前浜(現在の由比ヶ浜)沖の岩礁に巨石があり、幾度となく船が座礁して多くの人命が奪われたことから、巨石の上部を海中から引き上げ、それを祀って石上神社と称したといわれ、今では海上安全、豊漁の守護神として崇敬されている。
 この例祭は、「御供(ごく)流し神事」とも呼ばれ、海神の霊を鎮め、海難事故で亡くなった人々の霊を慰めるもので、御輿を船に載せ巨石のあった岩礁まで海上渡御が行われる。水泳部員たちは、地域の住民らと共に総勢約30名で海に入り、交替で御供(神前に供えた赤飯)を片手に持ちながら御輿のある約1?先の沖まで泳ぎ、そこで御供を海中に流して安全を祈願した。浜辺に戻る際は、普段培った水泳能力を競ってレースさながらの白熱した泳ぎを繰り広げ、若手水泳部員が1・2・3フィニッシュでゴール。多くの観客が見守る中、場の雰囲気を盛り上げていた。
 同水泳部が競技以外の部外行事に参加するのは、5月に行われたスペシャル・オリンピックでのボランティア活動(於 米軍横田基地)に次いで今年度2度目。これらの行事に参加した水泳部員からは、これからも泳力を披露できるイベントがあれば精力的に参加し、部内外を問わず活動の場を広げていきたい、と力強い声が上がっていた。


新型インフルエンザ
徳教群で衛生講話
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 徳島教育航空群(群司令・山本克彦1佐)は7月16、17の両日、衛生講和(新型インフルエンザ)を実施した。
 新型インフルエンザは、現在、南半球の国などで感染者数が増加し、世界的な流行が心配されており、今後、日本でも新型インフルエンザが流行する可能性は高く、長期的な対応が必要となると考えられている。
 感染症の予防に関する正しい知識が自分自身はもちろん家族や同僚、延いては精強な部隊を守ることにつながることから、徳島教育航空群では隊員に対して、手洗い、うがい及び咳エチケットの励行等の感染予防策について、常日頃から呼びかけている。
 今回の衛生講話では、感染予防策を実際にどのように行うかについて、映像と実演を交えながら懇切丁寧な指導を行った。マスクの正しい着用方法、公共交通機関内での接触感染防止策、職場内での電話や机及び身の回りの消毒方法並びに咳やくしゃみの飛散距離の映像等、参加者は真剣に聞き入っていた。また、マスク、手袋やガウンなどの個人防護衣の着脱要領については、ウイルスに汚染された外側の面に極力触らないように着脱する要領の実演も行った。参加した隊員は、「マスクのつけ方が良く分かりました。他の人に感染させないためにはマスクが有効ですね。帰って、家族にも教えたいと思います」などの感想を述べていた。衛生隊の瀧3尉は「今後とも、最新の情報を収集し、予防法についての啓発活動を通じて、新型インフルエンザの基地内への流行防止を図りたい」と語っている。


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