防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2009年7月1日号
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退職予定隊員に就職補導
《香川》
援護施策の一環で教育行う
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 香川地本(本部長・吉岡聖二1陸佐)は5月20、21の両日、善通寺駐屯地及び県内各企業において、平成22年度任期満了退職予定隊員等25人に対して就職補導教育を実施した。
 この教育は、9月上旬実施予定の香川地区合同企業説明会でのマッチング率向上を焦点においた就職援護施策の一環として、参加隊員に対して「職業選択に必要な知識」及び「再就職の心構え」の付与を狙いとして行われた。
 1日目、座学により職業安定所による雇用情勢、昨年度の就職援護状況とOBの就職体験談などについて教育し、参加隊員は終始真剣な面持ちで熱心に受講し、低迷する雇用環境を認識するとともに「将来やってみたい仕事」のイメージを膨らませた。2日目は先輩の就職している企業研修を行い、参加隊員は企業担当者の説明を熱心に聞き入り、「入社するまでに準備することはありますか?」「入社してからも溶接等の資格は取れますか?」など積極的に質問をして企業の業務について理解する姿勢を見せた。また、先輩隊員との談話で生の声を聞く機会も設けられ、企業の実態を聞きながら研修することで再就職に向けての大きな一歩を踏み出した。
 香川地本では、「本教育において退職予定隊員がイメージした『将来やってみたい仕事』に適合する優良企業を合同企業説明会に全力を挙げて開拓・招へいし、本年度任期満了退職隊員等の早期採用決定に努めていきたい」と話している。

高校に「南極の氷」贈呈
《長崎地本》
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 長崎地本(本部長・下薗輝昭1海佐)は5月26日、県立長崎南高校に砕氷艦「しらせ」(平成20年7月30日除籍)が昨年持ち帰った“南極の氷"を贈呈した。
 地本では自衛隊活動の広報などを目的に学校などに対して“南極の氷"を提供している。今回、地球温暖化など環境問題を取り上げる授業の教材として使用するため、同校からの要望を受けて提供が行われた。贈呈式には、教師のほか生徒代表として科学部部長、新聞部員など合わせて26人が参加、長崎募集案内所長・坂本3陸佐が生徒代表に氷塊を手渡した。その後、広報室長・上木本3海佐が南極観測隊や砕氷艦「しらせ」について、DVDを使用したりクイズを織り交ぜるなどして分かりやすく説明した。南極観測に自衛隊が支援している実態を生徒たちはメモをとるなど真剣に話を聞いていた。特に“南極の氷"には数千年から数万年前の空気が入っていて、溶けると中の空気が「パチパチ」と音をたてることを話すと、生徒からは驚きの声が上がった。
 長崎地本では、「今回の贈呈式で、南極観測船の活動を通して自衛隊をより良く理解してもらうことが出来たという手ごたえを感じる。今後一人でも多くの学生が自衛隊を受験することを願う」としている。

一般曹候補生1次試験
大学生の受験者数、大幅増に
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 鳥取地本(本部長・荒関和人1陸佐)は5月23日、一般曹候補生の1次試験を県内3会場で実施した。
 一般曹候補生採用試験が春にも実施されることとなり、その第1回目となる今回の試験。新型インフルエンザ対策として8普連から衛生科隊員の支援を受け、万全の態勢で試験を開始した。大学生の受験者数は35人、昨年秋の大学生受験者の2倍強が受験した。試験会場では衛生科隊員による問診や検温を実施、受験者を含め全員がマスクを装着する中での試験となったが、受験者は最後まで力を尽くして問題に取り組んでいた。

須崎港で艦艇広報
《高知地本》
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 高知地本(本部長・竹田隆康1陸佐)は5月16、17の両日、須崎港に入港した海自掃海母艦「ぶんご」の協力を得て艦艇広報を実施した。
 前日の入港歓迎行事では、須崎市長をはじめ各自衛隊協力団体、須崎商工会議所の来賓も訪れるなか盛大に行われた。両日ともあいにくの空模様だったが、須崎港には3年ぶりに自衛艦が入港したということで一般公開開始前から入り口付近には長蛇の列ができた。待ち時間の間も艦を背景に写真を撮ったり、掃海母艦「ぶんご」のパンフレットを見ながら近くにいる乗員に質問していた。
 艦上に上がった来場者は艦内を珍しそうに見学、乗員の装備等の説明を熱心に聞いたり、映画「男たちの大和」の撮影が行われたという場所では記念写真を撮ったりと楽しんでいた。この2日間で、延べ1610人が来場し、須崎港は大いに賑わいを見せた。

イージス艦一般公開
《和歌山地本》
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 和歌山地本(本部長・荒井喜之事務官)は5月30、31の両日、海自第6護衛隊「ちょうかい」(艦長・岩澤努1海佐)の支援を得て和歌山港で艦艇広報を実施した。
 入港歓迎行事では、第6護衛隊司令・小野寺功1海佐が「このイベントを通じて海上自衛隊に対する認識を深めていただきたい」と挨拶した。
 一般公開は行列の交通整理が必要なほど大盛況で、両日合わせて約3500人が来場、艦上では隊員から装備の説明を受けたり写真を撮ったりする老若男女で賑わっていた。
 その他、来場者に向けて様々なイベントが開かれた。大学生以下を対象にした「くじ引きコーナー」では、目当てのグッズを当てた子供たちの歓声が響き渡り、「ミニ制服試着コーナー」には本部長も驚くほどの長蛇の列ができた。また、岸壁に展示された陸自37普連と第304水際障害中隊の車両コーナーでは、高機動車の運転席に座ったり、荷台に座ったりと普段は目にすることのない自衛隊車両に直接触れていた。
 31日夕、イベントを終えた「ちょうかい」の出港時には、大勢の人々が地本部員とともに「帽振れ」をして名残惜しく見送っていた。

P-3C体験搭乗で自衛隊への理解深める
《函館地本》
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 函館地本(本部長・東井勇治1空佐)は6月7日、函館空港で海自第2航空群P-3Cの支援を受け、体験搭乗を実施した。
 はじめに、第2航空群広報室長による安全教育と機長によるフライト時の注意事項が説明された。「本日は雲の下を飛びますので多少揺れます」という機長からの説明にも、搭乗者はめったに体験できない貴重な経験に期待を膨らませ、機体に乗り込んだ。フライト中に機長自らのP-3C機内の説明を受ける中、搭乗者たちは眼下に広がる景色や民航機では見ることが出来ない操縦席の様子を熱心に見学するなど、約20分間の体験搭乗を楽しんでいた。
 フライトを終えた搭乗者からは、「貴重な経験が出来て大変良かった」「普段では見ることが出来ない景色を見られて感動した」などのほか、女子高生からは「女性のクルーの方がいて格好良かった」という感想が寄せられた。
 函館地本では、今後の自衛隊への好感度の醸成に多大な効果があったとしている。


創立20周年を祝う
全国防衛協会連合会
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 全国防衛協会連合会の創立20周年行事が6月18日、ホテルグランドヒル市ヶ谷で開催された。
 記念式典に先立ち講演会が開かれ、講師に迎えられた(財)平和・安全保障研究所・渡邉昭夫副会長が「『大転換期』をどう乗り越えるか?」を演題に講演した。引き続き、浜田防衛大臣をはじめ防衛省・自衛隊の高級幹部、協力団体の長ら関係者多数が出席する中、記念式典が行われた。
 はじめに山口信夫会長の挨拶で始まり、続いて来賓の祝辞が披露された。松本官房副長官が麻生首相の祝辞を代読し、創立20周年を祝う言葉を述べたほか、浜田防衛大臣からは「会員の皆様のご理解とご支援は、大きな支えであります」と日頃の支援に対して感謝するとともに更なる支援を要望した。
 記念行事では、20周年を記念して作られたロゴマークが披露され、また、協力団体等に対する感謝状などの贈呈が行われるなど創立20周年を盛大に祝った。

児童の田植え体験
神奈川地本が支援
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 神奈川地本相模原地域事務所(所長・平原幸男1尉)は6月2日、晴天の中、相模原市田名の児童養護施設「中心子どもの家」の幼児ら約20人の手植えによる田植え体験を支援した。
 この体験は、相模原市、厚木市、綾瀬市などの中小企業約20社で作る交流団体「ダイヤモンドクラブ」(理事長は相模原地域募集相談員でもある大滝光弥氏)が企画実行したもの。
 水田は同クラブ会員の中里州克氏が提供し、JA津久井郡串川支所長・榎田美治氏の指導のもと、同クラブ会員の橋本和弘氏(ライオン理容グループ社長)らが、幼児とともに泥だらけになりながら、もち米の苗を手植えした。
 泥の感触を体験した幼児らは、最初は気持ち悪い印象を持ったものの、徐々に慣れ真剣に取り組んでいた。また、約330平方メートルの田んぼへの田植えが終了すると、「米になったら早く食べたい」と待ち遠しい様子で話していた。

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