防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2009年7月1日号
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火箱陸幕長が初度視察
《北部方面隊》
「強靱性」向上目指す
酒井総監以下幹部と意見交換
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札幌病院で新型インフルエンザの対応に追われる職員を労う火箱陸幕長(右から2人目)
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 6月8、9の両日、火箱芳文陸幕長が北部方面隊(総監・酒井健陸将)を初度視察した。
 8日午後、藻岩山の深緑が映える中、札幌駐屯地に到着した火箱陸幕長は、酒井北方総監の出迎えを受けた後、第18普通科連隊及び北部方面音楽隊で編成する儀仗隊(隊長・第18普通科連隊本部管理中隊 鈴木3佐)の栄誉礼、儀仗を受けた。
 幹部挨拶の後、酒井総監から国境を接する北部方面隊の環境、「強靱性」を向上させる取り組みなどについて状況報告を受けた後、主要な幹部との懇談を行い北部方面隊の現況を把握した。
 9日には豊平駐屯地で自衛隊札幌病院の視察を行った。
 札幌病院では新型インフルエンザ対策のための発熱外来及びメンタルヘルスセンターの視察を行い、病院関係者を激励した。
 火箱陸幕長は総監部を去るにあたり「酒井総監以下、各師団長、旅団長、団長以下よく頑張っている。今後とも隊務に邁進してもらいたい」との言葉を残し、帰路についた。

西日本柔道大会
初の入賞果たす
《国分駐屯地》
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 第12普通科連隊(連隊長・前田忠男1陸佐)柔道部は5月10日、尼崎市記念公園総合体育館で実施された「内閣総理大臣杯第49回西日本実業柔道団体対抗大会」に参加した。
 この大会は、西日本の実業団50チーム約400人が1部、2部、3部に分かれて参加し、熱戦を繰り広げた。
 国分柔道部からは、A、B、Cの3チームが参加した。その中で、Bチームが準々決勝に進出。先鋒が引き分け、続いて中堅の本部管理中隊、國分士長の得意の足技が決まり一本勝ち、大将が自分より約40キロ重い相手に引き分けて、1対0で競り勝った。この大会では、自衛隊として初の3位入賞を果たした。
 キャプテン中島3曹は、「今後も心、技、体を鍛え、優勝を目指したい」と入賞の喜びを語った。

法令遵守の組織風土確立に向けて
防衛監察本部、中国四国防衛局共催
コンプライアンス講習会開く
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 6月16日、防衛監察本部及び中国四国防衛局の共催による「第1回地方コンプライアンス講習会」が広島市の合同庁舎で開催され、「コンプライアンスの浸透による組織風土の改善」をテーマに、講師として招かれた国広総合法律事務所の芝昭彦弁護士及び公正取引委員会事務総局近畿中国四国事務所の飯塚広光総務課長が、それぞれ会場に集まった中国四国防衛局職員及び広島地方協力本部の職員約200人に対し講演を行った。
 開会に当たり上瀧守防衛副監察監から「防衛監察本部は、法令遵守の観点から防衛省・自衛隊における職務執行が適正に行われているかチェックしているが、法令遵守に向けた組織風土を確立するためには、個々の職員に対して意識を喚起する自主的かつ継続的な取り組みが不可欠だ」と、この講習会を企画した趣旨について説明した後、芝昭彦弁護士からは、「コンプライアンスの理解と実践」と題する講演において、「コンプライアンスに積極的・能動的に取り組むことは、自分自身にとっても必要なことであり、このことが組織を守ることにも繋がる。また、実践する上では、トップのリーダーシップが必要不可欠」とした上で、最近の事例や自身の実体験から法令遵守意識の大切さや実践することの重要性について要図を用いながら分かりやすく語った。また、公正取引委員会の飯塚広光総務課長からは、「入札談合の防止に向けて」と題する講演において、最近の独占禁止法の改正状況及び談合事案などについて分かりやすい説明が行われた。
 講演終了後、中村範明中国四国防衛局長がコンプライアンスの保持について職員に呼び掛け、講習会は盛会のうちに終了した。
 今回の講習を企画した担当者は、「防衛省・自衛隊の職員に対する啓発活動の一環として、今後も部外の有識者や関係省庁の担当者による講話を主体に、4半期に1回の割合で開催したい」と抱負を語った。

68名、親睦深める
《1高群》
講話やアトラクションも
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 5月24日、航空自衛隊第1高射群(司令・池川昭司1空佐)は、習志野分屯基地において「1高群内3高友会交流会」を開催した。
 これは、第1高射群隷下の分屯基地(習志野・武山・霞ヶ浦)に所在する各高射隊の協力団体である各々の高友会が年に1度集い、会員相互間並びに部隊との親睦を深め結束を強めるためのものであり、今年は、習志野高友会が主催した。
 この日は、総勢68名が参加して池川群司令の講話と、第1高射隊長加藤2佐による習志野の歴史と部隊の歩みの説明により、PAC-3部隊の任務の重要性について理解を深めた。次いで、陸自第1空挺団、空挺教育隊の協力により落下傘の降下展示や装着を体験し、空挺部隊の任務の厳しさも体感した。
 その後、昼食会を行い各高友会の活動報告の後、会員による三味線等の演奏や1高隊員による「よさこい」演舞など、終始和やかなムードの中、会を締めくくった。

見学ツアー開催
《島松駐屯地》
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 島松駐屯地(司令・佐藤暢彦陸将補)は5月31日、公募による一般市民を対象とした駐屯地の見学ツアーを行った。
 駐屯地司令の「多くの皆様に駐屯地を知ってもらい、忌憚のない意見をいただいて、地域の方々と密接な関係の持てる駐屯地にしたい」との挨拶に始まった見学ツアーには、恵庭市内外から小・中学生10人を含む55人が参加した。
 車両の整備工場や被服工場などの見学、大型トラックの試乗、隊員食堂での昼食喫食などを体験した参加者からは、「自衛隊や駐屯地の役割が理解できました」「機会があれば、また参加したい」「大きくなったら自衛隊に入隊したい」などの声が聞かれた。
 今年度は4半期に1回の開催を予定しており、第2回駐屯地見学ツアーは7月29日開催する予定。

1特団音楽隊が定期演奏会開催
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 北千歳駐屯地(司令・日高政宏陸将補)は6月13日、千歳市民文化センターで、第1特科団音楽隊(隊長・茗作1曹)による定期演奏会「ユーカラコンサート2009」を行った。
 このコンサートは創隊50周年を記念して始まったもので、今年で8回目を迎え、当日は第7音楽隊の支援を受け総勢38名で演奏を行った。
 今年のテーマ「市民の皆様とともに」を合言葉に、3部構成からなり、第1部では吹奏楽の醍醐味が味わえる「Bravissimo!」「主よ人の望みの喜びを」「Shinfonia Nobilissuma for Band」などの名曲を、第2部ではゲストの千歳高校吹奏楽部による演奏、第3部は幅広いジャンルで楽しめる「海雪」「As Time Goes By」など親しみのある曲を演奏した。
 そして、第3部後段では千歳高校吹奏楽部とラテンナンバーの代表曲である「エル・クンバンチェロ」を合同演奏し、エンディングでは学生とともに「風になりたい」を歌い、会場からの手拍子で最高潮の盛り上がりをみせ、約1時間半のステージを終えた。
 この日は約700人の観客が訪れ、吹奏楽の響きに魅了された様子だった。
 コンサート終了後、駐屯地司令は「会場と一体感があり、とても素晴らしいコンサートだった」と訓示した。

中津司令が部外講話
《滝ヶ原駐屯地》
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 静岡県内ではこの時期、各自衛隊協力会の総会が集中して行われている。今回、三島市と富士市(富岳自衛隊交流会)の2団体から駐屯地司令(中津1佐)のもとに講話依頼があり、5月23日(三島市)、28日(富士市)の両日、協力者に対し講話を実施した。
 中津1佐は、「こんなに差がある日本人と欧米人の考え方」と題して、スライドや小道具を使い分かりやすく、海外勤務時の様々なエピソードをユーモア交えて披露した。参加者からは、「中津司令のお話は一般の方でも分かりやすく、とても面白い内容でした。もっと色々なお話を聞きたいです」と語っていた。

山本3佐に感謝状
青少年の健全育成に尽力
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 中央情報隊情報処理隊の山本章夫3陸佐は5月17日、キャッチバレーボール指導員として区民スポーツ振興・青少年の健全育成に尽力したことにより練馬区長から感謝状を贈られた。
 キャッチバレーボールは、練馬区で生まれた競技で9人制のバレーボールとよく似たスポーツ。バレーボールと違うのはボールを「投げる、つかむ」ことができ、小学生から一般まで幅広く楽しめるのが特徴。
 山本3佐は、平成10年から平成20年の10年間、小学生の指導員としての功績が認められ、このたびの受賞となった。

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