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自衛隊ニュース   2009年4月15日号
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ゴラン高原派遣輸送隊
第26次要員出迎え行事
《神町》
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 第6師団を中心に編成された、ゴラン高原派遣輸送隊第26次要員の帰国出迎え行事が3月13日、神町駐屯地で行われた。
 イスラエルとシリアの停戦状況を監視する国連兵力引き離し監視隊(UNDOF)の後方支援業務を行った隊員が、昨年8月から約半年間の任務を終了し帰国、神町駐屯地では隊員ら約500人が盛大に出迎えた。行事では派遣隊長の藤田宗徳3佐が角南師団長に帰国報告、師団長は「厳しい状況の中、任務を果たした事は師団の誇り」とねぎらいの言葉を述べた。
 また、翌14日には東北方面総監・宗像陸将や来賓を迎えて帰国報告式を行った後、隊員食堂で派遣隊員家族と帰国歓迎会食を盛大に行った。
 第5旅団を主力とする第27次要員は、3月4日に業務引継等が完了、同7日に第2陣をジウアニ宿営地で迎え、活動を本格的に開始した。

創隊53周年を祝う
《第8特科連隊(北熊本)》
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 第8特科連隊(連隊長・高橋俊哉1陸佐)は3月15日、北熊本駐屯地において国会議員や市町村長、歴代連隊長、隊員家族をはじめ、約1000人の参加を得て連隊創隊53周年を盛大に祝った。
 式典に先立ち、郷土砲兵及び第8特科連隊殉職者の追悼式を行った後、日頃から連隊に支援・協力している関係者に対して感謝状が、即応予備自衛官4名に対しては褒賞状がそれぞれ連隊長から贈呈された。式辞で高橋連隊長は、連隊創隊以来、今日にいたるまでの輝かしい業績を紹介するとともに、「これまで諸先輩が築きあげた名誉と栄光を守り新たな気持ちでこの美しい日本を、九州を、守る決意であります」と述べ決意を新たにした。引き続き、警備隊区のひとつである芦北町を代表する葦北鉄砲隊の一糸乱れぬ演武により、会場内の来賓の感動を誘うとともに、新入隊員によるリペリング降下に引き続くFH70(155mmりゅう弾砲)による陣地進入、空包射撃までの一連の流れを展示した。


雪月花
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 ことしも自衛隊に大勢の若者が入隊・入校してきた。いずれも10倍近い志願者の中から選ばれているようだから楽しみな粒ぞろいにちがいない。民間が不況だから隊員募集も楽なのでは、とよく言われる。決してそうではない。地本の募集広報官に話を聞いた事がある、かれらは若い人に入隊・入校を奨めるとき一番に考えるのは本人の人生をここで決めることになるということだそうだ。赤の他人が両親以上の影響を与えるのだから責任は重い。そして反対にこの子で日本を守れるか、組織の一員としてつづけられるかをみるのだという。数字で追われる広報官も譲れない一線を引いている、誰でもいいという訳にはいかない。こうして難しい試験や検査を経て入ってきた青年たちだから実質競争率はとんでもない高倍率になり、民間不況とは関係のない超エリートなのだ。本紙には各地の入隊・入校予定者激励会の記事が出ている。防衛大臣や地元知事らのメッセージがよせられ先輩自衛官から熱烈歓迎のシーンもあり入隊・入校の決意を新たにしている。会場の片隅でこの光景を見ながらかれら以上に喜んでいるのはマンツーマンで1年または2年、3年伴走してきた募集広報官だろう。受験は約束したが会場にきてくれるまで安心できなかった、合格したがぎりぎりに民間に行った子もいた、そんなことを思い出しているのかもしれない。そして一番心配しているのも広報官だ「無事に着任して仲間とうまくやってくれるか、何年か先に親御さんに喜んでもらえるだろうか」4月、みんなが新たなスタートを切った。(所谷)


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