防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2009年2月1日号
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イベント広報を実施
《札幌地本》
演奏会、装備品展示など行う
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 札幌地本小樽地域事務所(所長・白田陽宣1海尉)は12月20日、第11音楽隊と第11特科隊の支援を受け、「自衛隊クリスマスフェアinウィングベイ小樽」を開催した。
 このイベントは、自衛隊の駐屯地・基地等のない小樽市で広報イベントを行うことにより、自衛隊のイメージアップと職業としての自衛隊を広く周知し、各種種目への募集につなげることを目的として実施された。
 イベント会場のあるウィングベイ小樽は交通のアクセスが良く、市民や観光客を対象とした大きな集客能力をもつ施設で、当日は数多くの市民が来場した。
 会場となった5番街1階イベント広場には、陸海空自衛隊のそれぞれの装備品や活動を紹介する写真パネルの展示とともに第11特科隊のスノーモービル、荷物の運搬用ソリ「アキオ」などの装備品展示やスキーの試着体験などが実施された。また、会場中央に設置された大型スクリーンには、富士総合火力演習や冬季戦技教育隊によるバイアスロンの訓練風景を映したDVDが上映され、モニターの前には多くの観衆が集まった。
 午後からは、サンタクロースの衣装を身にまとった第11音楽隊が2回にわたり演奏会を実施。映画で話題になった「崖の上のポニョ」のテーマソングなど10曲以上を演奏した。管楽器による躍動感のある伸びやかな旋律に1000人近い聴衆が魅了され、演奏終了後には割れんばかりの大きな拍手が送られた。
 来場者からは「自衛隊を身近に感じられて良かった」「来年もぜひ開催して欲しい」といった声が聞かれ大盛況のうちにイベントは終了した。


スウェーデン大使 青森地本を訪問
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 1月8日、駐日スウェーデン王国特命全権大使のステファン・ノレーン氏が青森地本(本部長・竹本三保1等海佐)を訪問した。
 ノレーン大使は、男女共同参画などを推奨する同国の大使として、女性で初の地方協力本部長となった竹本本部長に祝意を述べたいと、原子力関連施設の視察のため青森県を訪れた際に地本に立ち寄った。
 本部長室で行われた懇談では、大使から着任祝いの言葉が述べられたほか、スウェーデンの様子やスキーが盛んな事などが話された。
 また、竹本本部長からは「大使の訪問を受け大変光栄なことです」とお礼を述べ、自衛隊でもスウェーデン製の装備品等を使用している事や、青森のねぶた祭りの様子などを話し、懇談は終始和やかな雰囲気で進められた。懇談の終わりには、大使からスウェーデン製のクリスタルキャンドルが贈られ、本部長からは全国的に知られる青森ねぶた祭に飾る金魚ねぶたとねぶた絵を贈り、お互い記念写真を撮るなどして、大使一行は満足した様子で地本を後にした。

自衛隊の魅力PR
《福岡地本》
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 福岡地本(本部長・山澤將人1陸佐)は12月19、20の両日、福岡市で開催された「マイナビ就職EXPO」(合同企業説明会)にブースを設け、来場者に対し職業としての自衛隊の魅力を力強くアピールした。
 この催しは、平成22年春に卒業予定の大学3年生らを対象にして行われたもので、一般大学出身である陸海空自衛隊の協力の下、カレッジリクルーターが「先輩」という立場で、自己の入隊動機や職業としての価値、職務の内容など自らの経験に基づき分かりやすく説明を実施した。
 30席を準備したブースは「立見」が出る程の状態で、職業としての自衛隊への関心の高さが伺えた。また、個別コーナーでは募集課長・堀江祐一1陸佐自ら学生に対し丁寧な説明を行った。
 学生からは「自分の学部が生かせる仕事は?」「福利厚生は?」「転勤の回数は?」など具体的な質問が多く、雇用状況が悪化している中での大学生の切実さも垣間見せていた。ある学生は「7月の海防人まつりでイージス艦に乗り、自衛隊への関心が高まりました」と自ら笑顔で話しかけてくるなど、地本の地道な募集広報活動が確実に実を結んでいることも実感するできた説明会となった。

艦艇を一般公開
《熊本地本》
5000人集まり賑わう
隊員がロープ結索実演も
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 熊本地本(本部長・川瀬昌俊1陸佐)八代出張所管内において、「2008みなと八代フェスティバル」が開かれ、約1万人が訪れて賑わった。
 熊本地本では、海上自衛隊第3ミサイル艇隊「おおたか」「しらたか」及び多用途支援艦「あまくさ」の協力を得て艦艇広報、陸上自衛隊第42普通科連隊及び第8特科連隊の協力による装備品展示広報及び地本による一般広報を実施した。
 今回は燃料高騰により体験航海は実施されなかったが、艦艇の一般公開には「あまくさ」、ミサイル艇合わせて約5000人もの見学者が訪れ、会場には一般公開に並ぶ見学者が長蛇の列となり、海上自衛隊に対する関心の高さを物語っていた。
 また、特設ステージでは、艦艇乗員によるらっぱ演奏やロープ結索の実演が行われ、好評を博した。会場に訪れた人からは「体験航海が無いのはとても残念だったが、艦艇をゆっくり見学できて良かった」との声も聞かれた。
 また、陸上自衛隊第8師団による「155mmりゅう弾砲FH70」「偵察用オートバイ」等の装備品展示も人気を博し、地本の広報コーナーの制服試着等も大勢の人で賑わい、家族や恋人達の満面の笑みの中、大盛況のうちに終了した。

“教えて自衛隊"コーナー大人気
《沖縄地本》
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 沖縄地本(本部長・末永典良陸将補)は12月14日、空自那覇基地で開催された「エアーフェスタ2008」広報ブースにおいて、「教えて自衛隊」のコーナーを開設した。
 自衛隊の受験を考えている学生や自衛隊に興味を持った子供達からの「自衛隊って何してるの?」「どうやったらなれるの?」といった質問に答え、多くの来場者と直にふれあい、自衛隊をPRした。他にも、ブース内に高機動車や偵察バイクを展示。ミニ制服を着ての記念撮影は行列が出来る大人気で、「年賀状の写真に」と家族写真を撮る姿も多く見られ、家族の思い出に残る自衛隊イベントになったようだ。
 この日実施したアンケートでは、このイベントを何で知ったかという質問に、「ポスターやチラシで」という答えが多く、艦艇広報や音楽コンサートなどイベント会場での近く開催されるイベントのチラシを配布するなどが成果となっていた。
 沖縄地本では、「これからも先行的な広報を計画的に実施し、イベントを通して多くの皆さんに自衛隊を知ってもらえるよう努力する」としている。

YS-55に参加して
《茨城地本》
予備2陸曹(看護師) 青木正志
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 今回のYS訓練に際し、地本の担当者からの勧めもあり、志願したものの正直、訓練出頭命令書を手にした時はまだ「何をしたら良いのか、何ができるのか」と不安であった。YS訓練に衛生職種の公募予備自衛官が支援に当たるのは初の試みとのことであり、模倣する資料も無い曖昧模糊の状態であったからである。
 さて、今回のYS―55における私の役割は、看護師という専門職能により駐屯地業務隊医務室において隊員の病気や怪我に対する診療活動以外に健康診断なども行い、部隊の活動を医療という側面から支援する任務であった。ただ本格的に予備自としての活動は初めてであり、配属者が私のみの孤独感、そこに教練や作法の知識不足も加わり不安は多かった。
 白衣に更衣し所内の配置や概要の説明を受けた後、通常の外来診療を駐屯地内であるという環境を除けば、一般の医療施設と変わらない環境の中で、物品の位置や独自のシステム、介助方法などにどのように介入するか戸惑いながらも除々に慣熟していった。また一緒に組んだ陸曹の適切な指導もあり、普段の医療行為を行えばよいのだと思う頃には課業前の不安はだいぶ払拭された。それに加え自衛隊経験のない私に対し、業務を対等に割り振っていただき、業務隊の一員として組織に加えてもらえた事が円滑な活動の要因になったと感じている。仮に客員として特別扱いされた場合には、不満足な活動成果に終わったことだろう。
 今回の訓練で、初めて自衛官として職務を果たしたことが大きな自信となった。この経験は自衛隊員としての体験という単純なものではなく、有事もしくは災害時に公募予備自衛官が専門職として、常備自衛官と協働するということが求められる実働形態の縮小であったと思う。これは通常の招集訓練では実感できない事項であり、またそれ以上に大きな成果としてこの訓練を通し、予備を含め多くの自衛官との交流を持ち、意見を交換し見聞を拡げることができたことである。人との繋がりは財産であり、知識の源である。今後の訓練、実働に限らず一般生活の中でも自分の糧となることは間違いないと感じているし、この経験と成果は予備自衛官として国防に携わる自負になったことは言うまでもない。


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