防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2008年12月1日号
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さいたま市と意見交換
《大宮駐屯地》
司令と市長が固く握手
防災訓練など自衛隊、市の関係強化図る
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 大宮駐屯地(司令・岩城征昭陸将補)は10月6日、さいたま市長らと意見交換した。「地元に所在する大宮駐屯地並びに駐屯各部隊長とより一層の関係強化を図りたい」との意向により、さいたま市側から打診があったもので、意見交換会に先立ち相川さいたま市長は「自衛隊には各種防災訓練、市主催行事等でいつもお世話になっており、今後とも市と自衛隊との関係を緊密にするため一層の協力を願いたい」と挨拶を述べた。
 これに対し、岩城駐屯地司令は「大宮駐屯地も昨年50周年の節目を迎え、新たな50年に向けて各種施策を検討、推進しており、特に首都圏における武装工作員対処あるいはNBCテロ対処に任ずる即応性の高い部隊を有する重要な駐屯地として変貌を遂げている。このため、国民保護計画に基づくNBC攻撃を想定したテロ対処訓練など『今、そこにある危機』に対応すべく日夜訓練に励んでいる。また、駐屯地司令として『地域とともに』をスローガンに市民の信頼を獲得し、『いかなる事態にも即応できる部隊、駐屯地』づくりを目指して努力しているところであり、さいたま市と大宮駐屯地の関係を更に強化する」と挨拶した。
 意見交換会には、駐屯司令の他に第32普通科連隊長、中央特殊武器防護隊長、埼玉地方協力本部長らが、市長の他に副市長、審議官、総務局長、消防局長らが同席した。


キャンプ富士司令官、陸自化学学校を訪問
《大宮》
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 10月8日、在日米海兵隊キャンプ富士司令官ロバート・G・ゴールデン大佐が化学学校(学校長・岩城征昭陸将補)を訪れた。
 この日、大佐はキャンプ富士からヘリコプターで大宮駐屯地に着陸。学校長、副校長との懇談後、会食、化学教導隊の訓練展示を見学した。訓練展示は、有毒化学剤の除染及び負傷者の救護が行われ、大佐は隊員の緊迫感のある展示に感銘を受けていた。その後、学校長自ら史料館を案内し、豊富な化学関係の資料に認識を深めていた。
 帰る際には、学校長と大佐はお互いに記念品を交換するとともに堅い握手を交わし、大佐はヘリコプターで化学学校をあとにした。

「観月会」開催
《沖縄基地隊》
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 沖縄基地隊(司令・松原研二1海佐)は10月11日、開隊36周年記念行事の一環として、名月を地元市民と共に愛でる「観月会」を行った。
 グラウンド等に照明、紅白幕、ステージ等の会場を設定し、多くの招待者が来隊する中、当日の日没18時05分に国旗降下後、基地隊司令以下6名の隊員で結成する三線(サンシン)同好会による琉球民謡・かぎやで風の演奏と地元の女性4名の踊りにより、平成20年度「観月会」は幕を開いた。
 主催者である基地隊司令の挨拶に続き、来賓を代表して松野うるま市収入役、中村沖縄四樹の会沖縄基地隊協力会会長2名の方から祝辞を頂き、その後来賓の紹介、鏡割り、乾杯そして余興へと会は進行した。
 暗くなってから東の空に満月に近い月が浮かび、歴代司令や地元市民等、昨年を60名以上も上回る309名の出席者とともに、隊員はこの絶景を大いに満喫した。
 余興第1部においては、平敷屋エイサー保存会(27名)による「エイサー」の演舞、余興第2部においては、2組の隊員(4名)によるバンド演奏と三線クラブ(4名)の隊員による演奏、ラストは、野井第5航空群司令、米海軍艦隊活動基地司令官のビスカラ大佐、杉本第5航空隊司令、沖基司令で結成した「かりゆしブラザーズ」による歌と演奏により、大いに盛り上がった。また会場内では、沖縄そばやおでん等の各種屋台が軒を連ね、終始和やかな雰囲気の中、地元市民や基地隊協力者等と積極的に意見を交換し、大いに交流を深めた。

中学生職場体験を支援
《大村駐屯地》
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 大村駐屯地(司令・高田祐一1陸佐)は11月12日、駐屯地内で部外広報の一環として大村市立西大村中学校生徒6人(1年生)の職場体験を支援した。
 体験学習は当初、駐屯地史料館で概要の説明後、史料館見学、基本教練、ロープ訓練、体験試乗、陸曹候補生履修前教育の見学などについて、史料館長(野口曹長)が教育を実施した。
 史料館見学では、自衛隊の活動状況や展示史料に関する館長からの説明に興味深く聞き入っていた。また、中学生からも的を射た熱心な質問が数多くあがっていた。
 次に、基本教練を体験し反復演練するうちに号令に対し適時反応できるようになった。
 午後からは、ロープ訓練(結び方やリペリングの見学)を実施し、高所からロープ一本でリペリング降下するレンジャー隊員には、生徒達もビックリしていた。引き続き、体験試乗では、初めて自衛隊車両(軽装甲機動車)に乗車し駐屯地内を二周して歓声が上がっていた。
 最後に履修前教育の、陸曹になるための厳しい訓練等を見学し、特に迫撃砲の砲手訓練においては、候補生の予令、号令に対する隊員の「動作の速さ正確さ」に感動していた。
 今回の大村駐屯地の職場体験において「この経験を活かし将来に役立てたい」「自衛隊に入りたい」などの意見も聞かれた。

4グループ、11人受賞
「防衛調達基盤整備協会」
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 平成20年度防衛調達基盤整備協会賞の贈呈式が11月21日、金澤博範装備施設本部長、長岡憲宗経理装備局長をはじめ来賓・関係者多数が出席して、ホテルグランドヒル市ヶ谷で行われた。
 これは、防衛調達基盤整備協会(宇田川新一理事長)が公益事業の一環として同賞を設け、防衛装備品の生産や調達に関連し、民間で自発的に行われた研究開発及び生産技術の向上などで特に優れた成果を挙げたと認められる研究者等を表彰するもので、今回は4グループ11人が受賞した。同協会では昭和54年度に旧恂h衛装備協会賞として贈賞を実施して以来、通算31回目を数える。
 午前11時から始まった贈呈式は、受賞者の功績概要の説明に続き、宇田川理事長が受賞者一人ひとりに表彰状と副賞を贈呈した。(=写真)
 宇田川理事長の式辞、長岡経装局長の祝辞に続いて、各受賞者代表が研究開発の経緯を振り返りながら謝辞を述べた。引き続いて、記念祝賀会も催された。
 今年度受賞概要は次のとおり(順不同、敬称略)
 ▽「近距離監視装置の試作、装備化の開発」=日本電気(飯田潔、遠山茂、小笠原俊広)▽「バルーン標的の開発」=三菱重工業(田中政則、山口耕太郎)▽「統合型自動試験器(新ATE)の開発」=東芝電波プロダクツ(村中宏、増井隆博、仙波真一)▽「F―2用レーダー・セットJ/APG―1における目標追尾技術の開発」=三菱電機(今野充雄、岡崎弘毅、服部健司)

全自美術展が江田島で開催
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 10月26日、海上自衛隊第1術科学校(学校長・長谷川洋海将補)で平成20年度全自衛隊美術展が開催された。広島県では、平成8年に呉市「そごう」で開催されて以来12年ぶりで、11月1日までの間、江田島を訪れた見学者の多くがこの美術展を楽しんだ。
 入選作品の中には、江田島の海自隊員(標的機整備隊・佐藤公徳2海尉)が陸自13旅団の創立記念行事の一コマを撮影した写真もあり、陸海のコラボレーションの好例と注目を集めた。
 歴史と伝統の地江田島で、このような文化・教養活動の支援が出来たことに対して関係者一同は感慨を新たにしていた。


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