相浦駐屯地(司令・宮本修一1陸佐)は10月19日、秋晴れの中、駐屯地創立53周年記念行事を実施した。 観閲式で司令は「国土防衛はもとより平時の多様な役割に迅速かつ的確に対応し得る実力を養成することが強く求められている今日、我々は改めて『武力集団』の原点を今一度見直し、部隊長を核心とした足腰の強い強靭な部隊と活力あふれる相浦駐屯地を創り上げるよう」式辞を述べた。 引き続き、西部方面音楽隊の演奏する行進曲にあわせ、観閲部隊指揮官(第3教育団・久保田芳弘副団長)率いる徒歩部隊による堂々の観閲行進を実施し、部隊の威容を示した。この後、島嶼における増強普通科中隊の陣地攻撃を想定した訓練展示では、戦車、火砲等を使った模擬戦闘訓練が繰り広げられ(=写真)、観客は普段見ることのない迫力ある姿に、大きな拍手を送っていた。 各イベント会場では、西部方面音楽隊の音楽演奏、西部方面普通科連隊の西海島守太鼓演奏、隊員の子供さんによるヒップホップダンス、させぼよさこい「帝」チームによる踊り等を披露し観客を楽しませるとともに、高機動車試乗、させぼコマ回し、ボール投げ、アスレチック等では、子供達が夢中で遊び、ミニ制服コーナーでは、小さい子供さんが制服に着替え、家族で記念写真を撮る姿が見受けられた。 この日は、国会議員、佐世保市長代理副市長等の来賓をはじめ約3000名の市民が訪れ、自衛隊や駐屯地に対する理解と信頼を深めていた。