防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2008年12月1日号
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創立53周年祝う
《相浦》
観閲行進、模擬戦闘訓練、イベントなど実施
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 相浦駐屯地(司令・宮本修一1陸佐)は10月19日、秋晴れの中、駐屯地創立53周年記念行事を実施した。
 観閲式で司令は「国土防衛はもとより平時の多様な役割に迅速かつ的確に対応し得る実力を養成することが強く求められている今日、我々は改めて『武力集団』の原点を今一度見直し、部隊長を核心とした足腰の強い強靭な部隊と活力あふれる相浦駐屯地を創り上げるよう」式辞を述べた。
 引き続き、西部方面音楽隊の演奏する行進曲にあわせ、観閲部隊指揮官(第3教育団・久保田芳弘副団長)率いる徒歩部隊による堂々の観閲行進を実施し、部隊の威容を示した。この後、島嶼における増強普通科中隊の陣地攻撃を想定した訓練展示では、戦車、火砲等を使った模擬戦闘訓練が繰り広げられ(=写真)、観客は普段見ることのない迫力ある姿に、大きな拍手を送っていた。
 各イベント会場では、西部方面音楽隊の音楽演奏、西部方面普通科連隊の西海島守太鼓演奏、隊員の子供さんによるヒップホップダンス、させぼよさこい「帝」チームによる踊り等を披露し観客を楽しませるとともに、高機動車試乗、させぼコマ回し、ボール投げ、アスレチック等では、子供達が夢中で遊び、ミニ制服コーナーでは、小さい子供さんが制服に着替え、家族で記念写真を撮る姿が見受けられた。
 この日は、国会議員、佐世保市長代理副市長等の来賓をはじめ約3000名の市民が訪れ、自衛隊や駐屯地に対する理解と信頼を深めていた。


堂々と市中パレード
《西方普通科連隊》
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 10月18日、西部方面普通科連隊は、迷彩服にブッシュハットそして、89式小銃及び9mm機関拳銃を携行した隊員180名が西部方面音楽隊を先頭に佐世保市商店街(三ヶ町、四ヶ町)のアーケードで威風堂々の行進を実施した。
 西部方面普通科連隊による市中パレードは、陸上自衛隊の真姿を披露するため佐世保自衛隊後援会及び相浦駐屯地の主催で、平成14年佐世保市の市制100周年及び同連隊の新編を記念して実施され、今回で6回目。
 この日、アーケードの観閲台付近では、二重三重の人垣で路上に溢れるほどの多くの市民が集まり、準備中には「パレードを楽しみにしています」「頑張って下さい。応援しています」との言葉が、更にパレードが始まると子供たちも含め旭日手旗を盛んに振って、「頑張れ」などの励ましの声があがった。
 今回の市中パレードを通じて、佐世保市民の自衛隊に対する理解と信頼が更に深まっていた。

分隊の団結強化図る
「みこしパレード」に参加
《横教》
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 横須賀の秋を彩る「みこしパレード」が10月19日、京急線横須賀中央駅前の大通り及び米海軍横須賀基地内で開催され、横須賀教育隊(司令・永沼延廣1海佐)の若人の「そいや そいや」の声が街に鳴り響いた。
 この催しは毎年、横須賀市観光協会が観光振興と日米親善を目的に主催し、今年で32回目。74団体から69基の町みこしや山車が繰り出し、米海軍軍人を含む約9000名が参加、市内を練り歩いた。
 海自みこしは横須賀上曹会が主体となり、平成6年以降参加し、今年は横須賀所在各部隊から約200名が参加した。各部隊名や各艦艇名の弓張提灯が並ぶみこしを担いだ溌剌とした隊員に対して沿道をうめた多くの観客からひときわ大きな拍手と声援が送られていた。
 横須賀教育隊からは第109期初任海曹及び第349期・第50期各練習員課程から男女学生92名が参加した。中にはみこしを初めて担ぐ学生も多く、「そいや そいや」の声を高らかに掛け合ううちに分隊の枠を超え、お互いの気心も知れ、積極的にみこしを担ぎ、元気一杯の明るさと若々しさをアピールしていた。
 練習員等は肩に担いだ際の痣を癒しながら「観客からの応援が温かく、分隊の団結力を肌で感じる良い機会を得た事と海上自衛隊官であることの誇りを感じることが出来、参加して本当に良かった」と語っていた。
 横教では毎年7月にも地元、武地区のみこしパレードにも参加、地域交流や広報活動に貢献すると共に分隊の士気高揚を図っている。

南総里見まつり
21空群51隊員も参加
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 10月19日、千葉県館山市で「第27回南総里見まつり」が開催され、海上自衛隊館山航空基地から第21航空群司令・高橋忠義海将補以下51名が参加した。
 このまつりは、館山市の秋の風物詩にもなっており、甲冑を着た戦国武将達が館山市を練り歩くこの時期恒例のイベント。館山市は戦国時代には館山城本拠地として安房里見氏が治めていた一方、江戸時代の戯作者・曲亭馬琴が描いた伝奇小説「南総里見八犬伝」の舞台にもなった。この史実とロマンを現代に再現したおまつりが「南総里見まつり」である。
 パレードでは、高橋群司令が馬に乗り里見義堯公を演じたほか、武者役に50名の隊員が参加し、また、堂本千葉県知事も「伏姫」にふんし登場、まつりを盛り上げた。この武者行列は、里見本陣隊と八幡大明神隊(山車・神輿)に分かれて、それぞれ、館山駅と鶴谷八幡宮を出発し、城山公園(館山城)で合流した後、北条軍の奇襲に対する里見軍の抑撃という演出で、戦国時代さながらの光景が繰り広げられた。
 パレードの後、高橋群司令以下は里見本陣隊と北条軍の合戦シーンを演じ、火縄銃の演舞とあわせて迫力満点の合戦絵巻が演じられた。最後は、勝利した里見軍が勝鬨をあげ、天守閣がそびえる城山公園のふもとで、まるで中世の時代にタイムスリップしたかのような雰囲気の中、大砲の発射と共に幕を閉じた。

開設51周年祝う
盛大に記念行事開催
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 玖珠駐屯地(司令・大塚元幸1陸佐)では、10月26日に駐屯地開設51周年記念行事が行われ、各地から約3000人の見学客が駐屯地を訪れた。
 この日は、秋雨に煙る中、記念式典、観閲行進、騎馬ドリル、模擬戦、装備品展示、戦車・高機動車試乗、模擬売店、曹友イベントなどが実施された。
 式典に先立ち、駐屯地司令感謝状贈呈式が行われ、玖珠駐屯地協力者8人に対して感謝状及び記念品が贈呈された。
 記念式典には、自衛隊協力会会長である玖珠町長や九重町長代理、国会議員、各協力団体の長等多数が陪席する中、駐屯地司令の式辞、玖珠町長の挨拶、国会議員の祝辞などが順次行われた。引き続き、昨年から行っている騎馬ドリルを実施。隊員の乗馬技術も上がり見学者の反響も良く、騎馬クラブの隊員も充実感に満ちあふれていた。
 一方、模擬戦では、実戦さながらの迫力ある行動、特に戦車6両による戦車砲の迫撃音と衝撃に驚きと歓声が上がった。
 模擬戦終了後、体育館で実施された祝賀会食は、終始和やかな雰囲気の中で行われ、玖珠駐屯地に対する地域の理解と信頼が深まっていた。
 駐屯地内は、例年大好評の戦車・高機動車の試乗、装備品展示や模擬売店などで終日盛り上がった。

北部方面施設隊でライフプラン教育
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 北部方面施設隊(隊長・浅見憲司1佐)は10月28日から30日までの間、南恵庭駐屯地などで、平成20年度第1回任期制隊員のライフプラン教育を実施した。
 これは、任期制隊員等20名に対し、個人の自覚による明確な自己分析に基づいたライフプランを確立させることを目的としたもので、28日は、隊1科長による全般教育、即応予備自衛官でリフォームハウス・プラザ株式会社の佐藤淑史氏による講話、日本経営協会の佐橋寿美氏による教育(接遇とマナー、身だしなみ)を、29日は、札幌地本南恵庭地域援護センター室長による教育(自衛隊の援護活動)、キャリアバンク株式会社の豊田勇人氏による教育(自己分析及びライフプランの作成)を実施した。
 最終日には、第13施設隊の隊員については幌別市内で、その他の隷下部隊の隊員については、恵庭市内の日本フクソーガラス株式会社を企業研修した。

徳教群、中学生校外学習を支援
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 徳島教育航空群(群司令・山本克彦1海佐)は10月23日、徳島県阿南市立那賀川中学校3年生110名(男子62名、女子48名)の校外学習を支援した。
 同中学校から、3年生の生徒を対象に校外学習として、望ましい職業観を育てるため、海上自衛隊のパイロットや管制官の仕事の様子などを見学させてほしいとの依頼があった。
 校外学習の内容は、基地概要と職種の説明、ターミナルレーダー管制所の見学、航空路実習装置の体験、シミュレーター体験飛行、TC-90型練習機の見学であった。
 ターミナルレーダー管制所の見学及び航空路実習装置の体験では、航空管制の交話が英語で行われていることや、徳島飛行場は全国で唯一海上自衛隊と民間とが共用し、海上自衛隊が航空管制業務を担当していることなど航空交通管制業務に対する理解を深め、管制現場を直接目にした。
 また、シミュレーター体験飛行、TC-90型練習機の見学では、航空機の構造等の概要を理解するとともに地上にいながら飛行機の操縦訓練ができる装置があることや、操縦席の計器類の多さに驚いていた。
 見学の合間には、生徒同士がお互いに写真を撮り合うなど和やかに過ごした。
 見学終了後、生徒の代表が、「本日はお忙しい中、わざわざ私たちのために時間を割いてくださり、ありがとうございました。いろいろなものを身近に見学できて、いい勉強になりました」とお礼を述べ、徳島航空基地を後にした。

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