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自衛隊ニュース   2008年8月1日号
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富士学校・富士駐屯地で記念行事
開設54周年を祝う
威風堂々の姿に歓声
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 富士学校・富士駐屯地開設54周年の記念行事が7月20日、全地域を一般市民に開放して賑やかに開催された。
 近くのホテルに前泊して毎年この行事を待っている九州・東京など全国各地からきた人たちや地元の人たちで朝早くから「ふれあい広場」をはじめ展示場、資料館など会場はどこも大賑わいになっていた。隊員とゲームする子どもや、お土産の買い物を早々とする家族連れの歓声があがっている。先輩後輩、久し振りに会った仲間たちの輪もあちこちに出来ている。
 総合運動場では国会議員や地元首長、歴代学校長たちを来賓に迎えて記念式典が行われた。
 富士学校長兼富士駐屯地司令の内田益次郎陸将の式辞、来賓祝辞のあと車両200輛、隊員1400人による観閲式が始まった。式場の周りを取り囲んだギャラリーは1万人を超えているだろう。富士教導団本部を先頭に偵察教導隊、普通科教導連隊、特科教導隊、教育支援施設隊、戦車教導隊と続く車両等が地響きを立てて疾走する。その姿を携帯電話のカメラや高価な撮影機材を抱えたアマチュアカメラマンがおいかける。千葉から来たというカップルは「旅行社に2人で1万3000円払ってツアーバスで来ましたが、こんなのが見られるのなら絶対高くはありません」とはしゃいでいた。
自走りゅう弾砲の轟音が会場に響いた
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 続いて日本武道館の音楽まつりにも出場したり地元でも活動を続けている富士学校音楽隊による音楽演奏が行われ、この後人気の模擬戦闘戦が始まった。
 敵の陣地に対して観測ヘリコプターOH―1の偵察から始まり、87式偵察警戒車と偵察バイクによる地上からの偵察。203ミリ自走りゅう弾砲、99式155ミリ自走りゅう弾砲、89式装甲車や74式戦車、90式戦車などが攻撃。敵と見立てた74式戦車も反撃する。映画を見ているような戦闘にギャラリーはびっくり。「砲声には十分ご注意下さい」とアナウンスがあったにも関わらず、想像以上の音と衝撃波に甲高いどよめきがあがる。約30分の戦いが終わるとスタンドや周辺では拍手をしている人たちも見える。しばらくの間興奮が続いていた。
 訪れた子ども連れや、カップル、団体ツアーの人たち総勢1万3000人。間違いなく、夏休み初日の1日を満足したはずだ。


最大84倍の大人気
《富士総火演抽選会》
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 8月24日に東富士演習場で行われる平成20年度富士総合火力演習の一般公募抽選会が7月14日、久納雄二陸幕監理部長、岸川公彦陸幕広報室長らが出席し、防衛省E1棟7階会議室で警務隊員立会のもと厳正に行われた。
 1ヶ月間の募集期間中、はがきによる応募総数は8万5346通で、最高倍率は一般駐車券付きで84倍、全平均では26・3倍に上った。また、インターネットによる応募総数は2万6578通で、昨年度より1万5460通の大幅増となった。

雪月花
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 陸上自衛隊の准尉・陸曹で作る曹友会が創立20周年を迎えた。同時に機関誌「SO YOU」20年の歴史でもある。六本木防衛庁のお膝元檜町駐屯地に曹友会が全国に先駆けてスタートした時のことをよく憶えている。4号館陸幕の1階に立派な木の根っこから作った看板が目を引いていた、陸幕長でもあんな大きい名板は使っていなかった。設立にあたった人たちの意識と意地がそうさせたのだろうがあっという間に全国組織になり、今や会員約9万人で全自衛隊員27万人陸自隊員17万人の中の圧倒的組織に成長している。7月17日、18日グランドヒル市ヶ谷に全国から曹友会長や協力者など約300人が集まって記念行事が行われた。自衛隊の幹部をつくり自衛隊の中心にある(酒井健陸幕副長祝辞)という自負があるので盛り上がりも意気込みも大変なもの。研修会では全員が各曹友会の現状報告をしたが誰からも同じように誇りと責任感が伝わってくる。わが国では地侍(じざむらい)がその時代時代の役割をになってきたが、今日集まった侍たちも大活躍している。災害出勤はもちろん日ごろの地元とスポーツや清掃などを通じての友好関係、何十回何百回ものひたむきな訓練は一番頼りにされる、頼りになる。20周年のテーマは「再出発」だと三浦達也曹友連合会長は開会式の壇上で述べたが、大きな組織になればなるほどこの気持ちは持ち続けなければなるまい。そして曹友会は自分たちだけの組織ではなく、ひいては日本国民・平和のための組織になっていくはずだ、日本海に面する駐屯地の会長も言っていたように国防を一番身近に感じるのが曹友会の諸士だから。(所谷)=1面に関連記事


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