防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2008年7月1日号
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中音演奏会を支援
《鳥取地本》
聴衆1000人集まり交流深める
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 鳥取地本(本部長・堀浩明1陸佐)は6月2日、八頭町立中央中学校で陸自中央音楽隊の演奏会を支援した。この演奏会は、中央中学校の改築記念と、中音の中国地区学校巡回演奏の時期が重なったため実現した。
 当日は平日にもかかわらず、中音の質の高い演奏を鑑賞しようと周辺住民約1000人が集まった。中央中学校吹奏楽部、八頭高校吹奏楽部の演奏に続き登場した音楽隊は、演奏班長・酒井3佐の指揮で4曲を披露した。その後、音楽隊長・武田1佐指揮で2曲を演奏し、詰めかけた聴衆を魅了した。
 アンコール演奏のあとには、お礼の意味を込めて中央中学校生徒全員が校歌を斉唱、それに対して武田隊長の計らいで更に1曲をプレゼントされるなど温かい交流の場面が見られた。聴衆からは、「とても素晴らしかった。感動した」「こんな田舎で自衛隊の演奏を聴けるとは思わなかった」などの声が聞かれた。
 演奏会終了後には、隊員による音楽指導が1時間にわたって行われ、「単純な指導こそ一番大切」「自分の出しやすい音を確実に出せることが基本」などの隊員による指導に生徒たちは熱い眼差しを向けていた。

地元祭りで一般広報
試着コーナーに人気集まる
《帯広地本》
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 帯広地本(本部長・竹末正市1陸佐)は、6月1日に行なわれた「釧路さくら祭り」に参加し今年度1回目となる移動広報を行った。
 「釧路さくら祭り」は、桜に関係する祭りとしては国内で一番遅く開催される。当日は雨模様で、日中でも気温8度と寒い中での広報活動となった。今回は一般の人達に自衛隊のことをもっと知ってもらうため行っている一般広報が実施された。ブースでは活動紹介、各種行事を記載したチラシ、ポケットティッシュなどの配布、広報班員手作りのミニ迷彩服の試着撮影などで精力的に広報した。特にミニ迷彩服の試着撮影コーナーは母親に大人気。何人もの人達から「これは売っていますか?」「ぜひ着させてもらいたい」などの声が聞かれ、自衛隊のイメージアップに大きく貢献した。
 帯広地本では、「7月以降の募集強化期間においても、北見での海自東京音楽隊巡回演奏会、釧路での艦艇広報など広報行事に連動した移動広報を積極的に実施し、自衛隊に対する理解の向上、また自衛官等受験希望者の拡大に貢献するよう活動を続けていく」としている。

体験航海を実施
《京都地本》
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 京都地本(本部長・大内田憲治1陸佐)は5月18日、護衛艦「すずなみ」(艦長・清水信勝2海佐)の支援を受け、若狭湾で自衛隊協力者と府民を対象とした体験航海を行った。
 当日は夏本番のような快晴に恵まれ、受付には予定時間前から大勢の参加者が列を作り、来艦者はほぼ定員ぎりぎりの約590人(最大乗艦人員は600人)にのぼった。
 「すずなみ」は舞鶴岸壁を定刻の午後1時に出航、舞鶴港に進入した。しばらくして若狭湾に入ると、マイク放送で航海中のデモンストレーションが知らされた。「ただ今から速度を上げます。本日は快晴で波も穏やかでありますので、24ノットまで加速します」という放送のあと、エンジン音が突然大きくなり、向かい風の強さが徐々に伝わってきた。あまりの向かい風に案内していた広報官も帽子のあご紐を下ろすなどして必死に対応することとなった。
 その後、装備品の展示があり、乗艦者の多くは日本の護衛艦の優れた能力に関心しながら見学した。続いてのらっぱ演奏では、乗艦者は静かにらっぱの音色に耳を傾けてそのリズムを堪能していた。クライマックスには突然上空に現れた2機のヘリコプターが艦の両サイドを後ろから低高度で通過、前方でホバリングしながら、ソーナーオペレーションを披露した。
 体験航海を終えた来艦者たちは、「厳しい訓練の一部をみせていただき、ありがとうございます」と関係者に感謝しつつ、それぞれ満足げな顔で岐路についた。

広報官として初の体験航海に参加して
京都募集案内所 3曹 東 雅也
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 5月18日、私は大原簿記法律専門学校の生徒たちと護衛艦「すずなみ」の体験航海に参加し、広報官として初めて生徒たちと交流を持つ経験をしました。
 舞鶴に向かうバスの中では私自身も緊張していましたが、「すずなみ」が出港する頃には少しずつ気持ちもほぐれ、話ができるようになりました。自衛官の仕事についての質問を積極的にしてくる生徒たちに、私も精一杯話しましたが、うまく伝えられない部分も多々ありました。それでも自分からどんどん声をかけていくと、生徒たちも自分の趣味や将来の目標について話してくれるようになりました。中には「普段見ることができない自衛官の仕事を見せてもらって、自衛隊に対する興味が出てきました」と言う生徒もいました。一方で、苦手なタイプの生徒には無意識に壁を作ってしまい、それが相手に伝わったのか、うまく打ち解けられなかった生徒もいました。余計な先入観を持たず、相手に対して自分から壁を作らないことが今後の課題だと思いました。
 生徒たちに自衛隊の仕事を将来の目標の一つとして捉えてもらうため、多種多様な広報活動を継続的に行うことが重要であると感じました。

防災展で装備品展示と募集活動行う
《広島地本》
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 広島地本(本部長・舩木洋1海佐)は5月24日、三原市で初めての防災展を実施した。46普連(海田市)の支援を受けて野外炊具1号、高機動車、偵察用オートバイ及び人命救助セットの装備品等や、災害派遣の写真、非常食が展示された。併せて募集コーナーを開設し、採用試験の案内とアンケートを行った。
 三原市は近隣に自衛隊の部隊がなく、市民も普段は接する機会が少ないため、興味深く装備品を見学していた。特に野外炊具1号は人気で、「この車でご飯が作れるの?」と子供たちは興味を持ちながら隊員に質問していた。また、中国で発生した四川大地震の影響を受けて人命救助セットや災害派遣の写真を真剣に見ている人も多く、災害時の自衛隊の活動に大きな関心と期待を寄せていた。
 募集広報コーナーでは、海上自衛隊ミニ制服で記念撮影する場が設けられ、「我が子にも是非試着させたい」と大盛況。アンケートには自衛隊のイベントや募集案内について質問があり、尾張出張所の広報官が丁寧に説明していた。
 広島地本では、「普段自衛隊に接する機会の少ない県東部地区において、今後も様々なイベントを実施して広くアピールしていきたい」としている。

予備自衛官補招き広報官教育を実施
《神奈川地本》
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 神奈川地本(本部長・江之口讓1海佐)は6月5日、定期広報官教育で予備自衛官補制度等についての教育を実施した。教育は募集課と予備自衛官課の共同で行なわれ、広報官にとって馴染みの薄い予備自衛官補制度について、募集・処遇・訓練などあらゆる面で広報官に周知を図った。
 はじめに予備自衛官課から制度全般を説明したあと、予備自衛官出身の斎田予備陸士長を招いて教育訓練等について講話した。斎田陸士長はその中で、「民間企業で働きながらも、将来は防衛出動や災害派遣の際には身を挺して役に立ちたいという思いを叶えられる制度。訓練期間中は世間一般では体験できない貴重で充実した時間と仲間にめぐり合えた」と、その重要性を強調した上で、広報官については予備自衛官補制度の魅力を広く募集対象者らにアピールしてもらいたいと述べた。また、参加した広報官からは「予備自衛官補制度の重要性を再確認できた。何より訓練内容について実際の写真などで分かりやすく理解することができた」など、予備自衛官補の募集目標達成に向けて頼もしい声を次々に聞くことができた。
 神奈川地本では、「今年度も更に厳しい募集環境ではあるが、コンプライアンスに基づき、強固な意志と行動力を各人が発揮することで優秀な隊員を獲得し、募集目標を必達したい」としている。

高校生がヘリ体験
《秋田地本》
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 秋田地本(本部長・三浦博安1空佐)は6月2日に行われた県立増田高校の防災訓練で、陸自第9飛行隊(八戸)の支援を受け、ヘリコプター体験搭乗を実施した。この体験搭乗は、遠藤政司校長の要請を受けて企画され、生徒や地域住民に対し災害時に活躍する自衛隊航空機の紹介を兼ねて行なわれた。学校の敷地での自衛隊機の離発着は東北では初めて。
 同校野球場に集まった生徒475人と地域住民が見守るなか、2機のヘリコプターが着陸すると見学者からは大きな歓声が上がった。生徒たちは着陸したヘリコプターを前に、隊員の丁寧な説明に耳を傾けたり、航空機の後部座席に座ってみるなど高い興味を示していた。生徒の一人は、「映像で見るより迫力があった。いざというときは助けてもらいたい」とやや興奮気味に話した。その後、生徒3人と教師1人が代表して航空機に乗り込み、市内上空で体験飛行が行なわれた。約10分間の短い時間だったが、搭乗した生徒たちは災害時等における自衛隊の役割について理解を深めた。
 秋田地本では、「今後も県内の学校に対して自衛隊への理解を深めるため、広報活動を推進して自衛官募集につなげたい」としている。

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