防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2008年6月15日号
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地域防災総合演習に参加
府民の意識高揚を目的に
《大阪地本》
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 大阪地本(本部長・江口直也陸将補)は5月15日、藤井寺市大和川河川敷で実施された大阪府地域防災総合演習に参加した。
 この訓練は、防災関係機関の有機的な連携、関係者の技術の習熟及び府民の防災意識高揚を目的として、陸自第3師団をはじめ大阪府にある防災関係45機関が参加して行われた。
 訓練は、水防演習と救助演習の2部構成で実施された。開会式で挨拶した橋下徹大阪府知事、平松邦夫大阪市長は、中国四川大地震を踏まえ、大阪においても大地震はいつ起きても不思議ではないとの認識の下、それぞれに日頃の訓練と関係機関の連携の重要性について述べた。大阪地本は展示・体験コーナーを設置し、37普連の協力を得て軽装高機動車や人命救助システムなどの装備品展示、国際平和協力貢献活動や最近の災害派遣活動を紹介したパネル、陸海空装備品の写真パネルを掲示・説明した。展示コーナーには、防災関係機関の参加者をはじめ、避難訓練に参加した柏原・羽曳野・藤井寺の3市婦人防火クラブ、地元柏原小学校の児童、柏原西幼稚園の園児ら多数が訪れた。初めて見る装備品や写真を熱心に見学するとともに、説明隊員を質問攻めにした子供たちは「かっこいい」「大きくなったら自衛隊に入る」などの声を上げていた。
 大阪地本では、今後も自衛隊の活動に対する府民の理解を得るとともに府民の防災意識高揚のための訓練に積極的に参加していくとしている。

出張所内をギャラリー化
《東京地本》
協力団体の支援得て完成へ
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 東京地本城南地区隊大田出張所(所長・引地清隆2陸尉)はこのほど、同出張所のギャラリー化の完成披露行事を実施した。
 このギャラリー化は、出張所が所在する谷口ビルオーナーで募集相談員の谷口信市氏と大田出張所を支援する自衛隊父兄会大田支部・大田出張所協力会・募連協大田支部の協力3団体の全面協力で実現したもので、出張所が所在する3階までの階段壁面を利用して約20枚のA3サイズの写真パネルと自衛隊に関するアンケート結果などを分かりやすく展示している。
 当日は、東京地本本部長・田邊揮司良陸将補をはじめ、協力3団体の役員や城南地区隊長・林孝2陸佐ら22名が出席。塗装を仕直し明るくなった階段に、1階からフロアー毎テーマ別に構成されている写真パネルを説明に耳を傾けながら見入っていた。
 作成に当たった出張所では、「部外の方々に自衛隊に興味を持って頂けるよう、最近のトピックス、災害派遣、国際貢献に区分して展示した。写真は国民との触れ合いを重視して選定した。自衛官の真摯な姿を垣間見てもらえれば…」と話している。

昨年度の募集成果優秀事務所・広報官を表彰
《愛媛地本》
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 愛媛地本(本部長・岡本明彦事務官)は5月26日、平成19年度における募集成果等が優秀であった事務所と広報官を表彰した。
 今回受賞したのは、最優秀事務所として大洲地域事務所、優秀事務所として新居浜出張所、最優秀広報官として松山募集案内所・重松満也2空曹、優秀広報官として新居浜出張所・山田勲1陸曹以下5名の2個事務所と6名の広報官。
 岡本本部長は、受賞者の日頃の労をねぎらうとともに、「今回、残念ながら受賞できなかった事務所または広報官も、今年度こそは最優秀事務所及び最優秀広報官になるという強い目標意識を持って今後の募集等業務に邁進してもらいたい」と訓示し、部員一同、今後の健闘を誓い合った。

募集コーナーを開設
《青森地本》
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 青森地本(本部長・石田隆久1空佐)は6月1日、青森駐屯地で行なわれた陸自第9師団並びに青森駐屯地創立記念日において海上自衛隊大湊地方総監部と連携して自衛官募集コーナーを開設し、パンフレットの配布や各種制度の説明、パネルによる募集広報活動等を行った。
 当日はあいにくの雨模様にもかかわらず、多くの来場者で賑わった。自衛隊に関心を持った若者達が絶え間なくコーナーを訪れ、広報官に自衛隊の制度や活動等について熱心に質問していた。
 コーナーを訪れた親子連れは、「父が自衛官で子供の頃から父と同じ自衛官になることが夢で、絶対に自衛官になりたい。ここに来て、いろいろな職種や試験までの手続きなど、直接募集担当の方から話を聞くことができて本当に良かった」と話しながら、手渡された募集用紙に所要事項を記入していた。
 青森地本では、「近年は少子化や首都圏等景気上向きによる県外企業への就職の増加など、厳しい募集環境であるが、今後も部隊と連携した募集広報活動を継続し、自衛官募集の促進を図っていく」としている。

元駐在官が現地経験談交え防衛講話行う
《岩手地本》
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 岩手地本(本部長・渡邊金三1陸佐)では6月3日、大湊地方総監部陸上連絡官・谷拓弥1佐を招き、岩手県立大学で「国際情勢の見方」と題し防衛講話を実施した。
 谷1佐は学生86人、教授1人に対し自らのアフガニスタン防衛駐在官の経験を活かし、紛争が続く現地の状況を分かりやすく説明した。また講演終了後の質疑応答では「アフガニスタンの教育状況」や「入国前後のギャップ」など時間をオーバーして行われた。受講した学生からは、「普段知ることの出来ない現地の状況を認識できた。今後の論文作成の参考とする」と好評であった。
 岩手地本では、今後も各大学等での講話などを推進し、募集に大きな弾みをつけたいとしている。

銃剣道競技会で上位独占
《地理情報隊》
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 地理情報隊(隊長・長合友造1佐)は5月24日、東京都足立区の東京武道館で行なわれた「第61回都民体育大会春季大会銃剣道競技会に参加、女子の部で第1位から3位まで独占する快挙を成し遂げた。
 優勝した吉野由梨3曹が、「課業外にもかかわらず指導に来てくださった方々、応援してくださった方々のおかげで、このような素晴らしい結果を出すことができました。今後も練成を重ね、技術の練度向上を図り、さらに上を目指して日々精進したいと思います」と話すように、課業外の時間を利用しての練習は必ずしも満足のいく内容とはならなかったが、優勝するという信念と監督をはじめとするサポート役の隊員の力もあり、立派な成果を収めた。
 今回上位に入った3名の隊員は、防衛省唯一の地理情報部隊で勤務し、地図等の作成・補給に携わり、決して練成時間を多く取れるわけではないが、来年の活躍が期待されている。入賞者は以下のとおり。
▽第1位=吉野由梨3陸曹▽第2位=渡辺春菜陸士長▽第3位=仁平裕子陸曹候補生陸士長

気象学会で日頃の研究成果を発表
《気象業務隊》
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 気象業務隊は5月18日から5月21日の間、横浜で開催された気象学会に気象群副司令・道本光一郎2佐をはじめ美保気象隊長・西野逸郎2佐、気象業務隊電子計算器班・古川1尉、そのほか同隊研究班から島山1尉、助川1尉、小野口2尉、山尾2尉が参加した。
 学会は期間中4会場同時進行で開かれ、その内容は気象予報、降水システム、気候システム、大気力学、観測手法、大気境界層、雲物理のほか専門分科会など多岐にわたった。気象業務隊から参加した6名も終日各部会に参加し、最新の気象知識等を習得した。
 18日には、道本2佐が「北関東における夏季雷雲と雷放電の観測」、鈴木3佐が「冬季スプライトを伴う雷雲と雷放電の多地点観測」について、それぞれポスター発表を行なった。2名は気象学の博士号を持ち、研究者としても現役であることを内外へ示した。また、21日には、この春に防大研究科前期課程を卒業したばかりの山尾2尉が「放射霧の成長速度」の題名で発表を行った。質疑応答での質問にも堂々と答え、気象庁や大学関係者らに航空自衛隊の研究部門の活動をアピールした。


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