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自衛隊ニュース   2008年6月15日号
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補統創立10周年・十条駐創立49周年祝う
800人参加、盛大に記念式典
モニター委嘱、感謝状贈呈、祝賀会なども
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 4月20日、前日までの雨が上がった晴天の下、陸上自衛隊補給統制本部(本部長兼十条駐屯地司令・大西正俊陸将)では、陸上自衛隊補給統制本部創立10周年・十条駐屯地創立49周年記念行事が盛大に実施された。
 行事では、記念式典、防衛・駐屯地モニター委嘱行事、感謝状贈呈式、記念祝賀会が行われた。
 「記念式典」では、大西本部長が「補給統制本部創設の理念に立ち返るとともに、この10年の伝統を継承し、陸上自衛隊の兵站中枢に相応しい真の実力を有する組織に補給統制本部を充実発展させていく」と述べ、このためには『兵站の原点は第一線の部隊・隊員にある』ということを常に念頭に置き、要望事項である『業務の完遂及び即応態勢の維持・発揮』を具現実行し、補給統制本部隊員としての誇りを胸に益々業務に励むことが重要である」(要旨)と訓示した。
 「平成20年度防衛・駐屯地モニター委嘱行事」では、防衛モニター1名、駐屯地モニター7名に対し、駐屯地司令から委嘱状が伝達・授与され、これから1年間のモニター活動に対する依頼がなされた。
 「感謝状贈呈式」では、十条駐屯地の充実発展に多大な貢献をした5名の方々に対し、駐屯地司令から感謝状の贈呈と謝辞が述べられた。
 「記念祝賀会」は、十条駐屯地体育館で十条OB会と共催で行われた。来賓は、海上自衛隊補給本部長(河野美登海将)、航空自衛隊補給本部長(浦山長人空将)、陸上幕僚監部装備部長(渡部悦和陸将補)、歴代補給統制本部長、歴代駐屯地司令をはじめ、部内外から約800人に上る多数が参加、補給統制本部及び十条駐屯地の創立記念を、隊員とともに盛大に祝った。


制服最後の入校生迎える
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 少年工科学校(学校長・山形克己陸将補)は4月5日、第54期生徒(244)の入校式(来年度から導入される学生化により、自衛官制服(3等陸士)として最後)を実施した。
 新入生は4月1日、全国各地から期待と不安の入り混じる中、ここ武山の地に集い、5日間で「気を付け」「敬礼」に始まる自衛官として最も基礎的な訓練を終え、この式に臨んだ。
 式には、上田順子横須賀市副市長、杉山実三浦市副市長、陸上幕僚監部教育訓練部長・渡邊隆陸将補をはじめ、部内外から来賓約100名と新入生家族約650名が列席した。同校吹奏楽部の演奏で国歌斉唱から始まり、引き続き任命・申告・宣誓と進み、特に宣誓では、入校生代表の秋森崇宏(あきもり・たかひろ)生徒(兵庫県出身)に続き新入生全員が声高らかに宣誓後、一人一人が名前を発声し、会場には頼もしい声が響き渡った。山形学校長式辞では『生徒としての自信と誇りを持て』『主体的に自ら掴みとれ』『同期の絆を育め』と要望し、新入生の心に深く刻み込まれた様子だった。また、渡邊陸幕教訓部長からは『よく学び、よく遊べ』『身体と心を鍛えよ』『同期生・仲間を大切に』と心温まる激励の言葉が贈られた。入校式の最後には、新入生も覚えたばかりの少年工科学校校歌を声高らかに斉唱し、式は滞りなく終了した。
 引き続きグラウンドでは、生徒会を中心とした2・3年生による歓迎パレード、そして部内外行事で活躍する本校ドリル部によるドリル演技が披露され、統制されたパレードと一糸乱れぬドリル演技には、新入生そして家族に感動を与えた。更に、第4対戦車ヘリコプター隊・東部方面航空隊・航空学校霞ヶ浦分校の少年工科学校出身パイロットによる祝賀飛行が実施され、新入生の入校式に華を添えた。その後、食堂で一時の家族団欒の和やかな雰囲気で午餐会が執り行われ、途中、大久保佳代子(大久保貴央生徒の母告_奈川県)新入生家族代表が合格発表から着校するまでの間、母親としての動揺・寂しさそして不安と期待が込められた言葉をもって挨拶し、周囲の保護者等の共感を誘い、最後に米 正七第9代学校長の万歳三唱により全ての行事を終了した。

初の「BESTロジスティシャン」表彰
佐々木曹長が受賞
《北海道補処》
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 北海道補給処(処長・山越孝雄陸将補)は、平成20年度から処長要望事項のひとつである「専門家たれ」のスローガンのもと、北海道補給処「BESTロジスティシャン」表彰を始めた。
 これは補給整備等において優れた能力・技術を発揮して、顕著な功績をあげた兵站従事者に対して処長より贈られるもので、第1号表彰者となったのは、装備計画部の佐々木曹長(写真)。
 「89式小銃暴発原因の迅速な究明による功績」により授与されたもので、今後も毎月を基準として選抜者が表彰され、更に年間を通じた選抜者も表彰していくとしている。

専門学校生105名、隊内生活を体験
《第1戦車群》
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 第1戦車群(群長・北原秀章1佐)は5月19日から21日までの間、恵庭市内に所在する北海道ハイテクノロジー専門学校救急救命士学科の1年生105名の訓練および隊内生活体験を受け入れた。前、後段2組に分け、それぞれ1泊2日の日程で敬礼等の自衛隊の基本動作、体力検定種目に準じた体力測定、M2コンパスの使用法の研修、90式戦車の見学などを実施した。
 着隊当初は声も小さく、動作もぎこちなかったが、2日目にもなると学生自ら自信をもって分隊を指揮、行進間では「回れ進め」、「足をかえ」などの号令に合わせて正確な動作ができるまでになった。生活体験修了の際、訓練を担当した広報班長の大塚2尉は「今回、自衛隊を体験したことで満足していてはいけない。体験し学んだことを今後の人生に生かしてもらいたい」と述べた。学生たちは班の団結、ベッドバディ同士の協力等、学校生活では学ぶことのできないものを得て、すがすがしい表情で駐屯地を後にした。

「心安らぐ ひとときを」
都城駐屯地で盆栽展
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 都城駐屯地(司令・普家俊哉1佐)は5月14日から16日の間、駐屯地曹友会会長・福元隆文陸曹長)主催による恒例の「平成20年度盆栽・さつき・山野草展」が厚生センターで賑やかに行われた。
 曹友会の前身である都曹会時代の昭和33年から毎年開催されている展覧会は今年で51回目となり年を追う毎に定着し、今回、盆栽はトウカエデ、カリン、レンギョウ、イワマツ等の枝振りの見事な作品が11点、さつきは、白桃、大雪山、鶴扇、紅扇、大幸の8点が出品され、赤白模様の鮮やかな花がこの展覧会に合わせたように開花し会場内を心地良い香りが包んでいた。山野草は、津軽小町、オオバコ、サボテン、ヒダカミセバヤ、フウラン、セッコウ、山もみじ、青龍、紅しだれ、ゲンペイクサギカズラ等50点が軽石にコケを敷き詰めきれいに寄せ植えされていた。
 普家司令は、隊員愛好家からの助言を参考として出品作品を慎重に審査(=写真)し、「訓練演習で忙しい中、よく手入れが行き届いた見事な作品である」と講評を述べていた。
 出品者が余暇を利用し丹精込めて仕上げられた作品は、日頃訓練に追われている隊員達を魅了し一時の心安らぐ展示会であった。


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