防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2008年2月15日号
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横尾2空佐にセイントバーバラ賞
米陸軍Xバンド・レーダー配備(車力基地)に尽力
《防衛省》
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 航空幕僚監部防衛部装備体系課の横尾広(よこお・ひろし)2空佐が1月30日、防衛省で米陸軍第94対空ミサイル防衛コマンド日本部長のタウン大佐からセイントバーバラ賞(The ho-
norable order of Saint Barbara)を伝達された。
 スティーヴンA・タウン大佐によると、米陸軍が世界で初めて配備する弾道ミサイル防衛用移動式レーダー(Xバンド・レーダー)の青森県つがる市車力地区への配備にあたり、横尾2佐が車力分屯基地司令として、その在任中(平成18年4月〜平成19年8月)に様々な業務支援を実施するとともに米軍と地域住民との良好な関係づくりにも尽力するなど、同レーダーの早期配備実現ならびに安定運用への貢献が高く評価され、米陸軍第94対空ミサイル防衛コマンド司令官ロジャーF・マシューズ准将名で同賞が贈られたとのことである。
 横尾2佐は「大変名誉なことであり感謝したい」と日米関係者に対し受賞の喜びを語った。

少工校吹奏楽部が演奏会
聴衆に感動与える
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 少年工科学校(学校長・山形克己陸将補)吹奏楽部は1月27日、横須賀市はまゆう会館(最大収容人員約500名)で第3回定期演奏会を実施した。吹奏楽部は、入校式・開校祭・卒業式・定期パレードをはじめとする学校行事などの演奏に加え、神奈川県高等学校吹奏楽コンクールへの出場等、部内外において活躍している。
 当日は、少年工科学校吹奏楽部(職員8名、生徒3年生9名、2年生10名、1年生12名)をメインに、客演としてベース演奏者・星直孝氏を招き、日頃から交流がある神奈川県立津久井浜高校吹奏楽部(職員1名、生徒29名)の友情出演を得て演奏会は始まった。
 構成等は全て生徒が企画し、第1〜3部で構成され、第1部は「少年工科学校校歌」「アーセナル」「仮面幻想」「呪文と踊り」、第2部は、生徒のナレーションで進行され「ジャパニーズ・グラフィティ」「キャラバンの到着」「蘇州夜曲」「サザエさん」、第3部は「星条旗よ永遠なれ」「スカイハイ」「ミスサイゴン」が演奏され、ほぼ満員となった客席からは割れんばかりの相手が送られた。客席からはアンコールと手拍子がこだまし、ステージ上にスポットが照らされるとアンコール演奏が始まった。アンコール曲は「ベストフレンド」「エルクンバンチェロ」などが演奏され、ステージ上の演奏者たちに再び盛大な拍手が送られた。この演奏会で演奏した生徒の中には、達成感と感謝の念で一杯で熱い涙を流す者も見られた。
 演奏会を鑑賞した観客の一人は、「大変感動しました。自衛官なので少し堅いイメージがありましたが、バラエティー溢れる演奏会で本当に楽しませていただきました。生徒さんに宜しく伝えて下さい」と笑顔で会場を後にした。
 学校が所在する三浦半島では、ここ数日寒さ厳しい日が続いていたが、若さ溢れる吹奏楽部の演奏により心なしか春の足音が聞こえたように感じられた。

HOME's English Class
防衛ホーム英語教室
IT'S ONLY ONCE IN A BLUE MOON!
イッツ オンリ ワンス イン ナ ブルー ムーン
滅多にないことさ!
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 Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。今年は突然の大雪に見まわれた地域もあり、関東も久々に雪が積もりました。本当に寒い冬が到来しましたね。その寒さの中で、桜の木々には小さく芽が膨らみ始めています。自然のすばらしさを見ることが出来ます。今年はきっと例年以上にきれいな桜花を観賞することができそうですね。
 さて、今回の表現は、“It's only once in a blue moon"「滅多にないことさ。」です。青い月のときにあるたった一回のことが直訳ですが、「滅多にない。」「十年に一度あるかないかの珍しい機会」という意味で使います。普段やりたいけれども出来ない、憧れる事柄そういったものを、この表現を使って大げさに表現してみてください。何かいいことがあるかも知れません。自分の普段と違う行動、発言に対して、少々照れ隠しで、言ってもいいのかもしれません。誰かへのプレゼントの後に、付け加えてみてください。会話が盛り上がるかもしれません。
 インフルエンザも流行しているようです。風邪をひいているかたも多く見かけます。さらに、花粉もそろそろ飛しょうし始めると聞いています。体調に気をつけて、寒さを乗り切りましょう。外出から帰ったら手洗い、うがいを励行して風邪の予防に努め、健康に過ごしたいものですね。
 それでは、皆さん。See Ya!
〈スワタケル〉

イラク派遣を終えて
《シリーズ》
隊員の支援に感謝
空自第5航空団 整備補給群車器隊 3空曹 山崎幸太
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 日本を出国する当日、小牧基地では雪がちらつく中、多くの方々に見送られ、クウェートの地へと赴きました。
 クウェートの地に降り立った瞬間、異国の地へ派遣されたことを実感しました。日本とは全く別世界の暑さだったのです。この時期の日中の気温は30度前後もあり、日本の真夏日のような気温です。私は日本との気温差に身も心も驚かされました。しかし、こちらで既に勤務している隊員は涼しい顔をしており、私だけが暑さに苦しんでいるようでした。暑がりで汗かきの私にとっては「とても辛いスタートとなるな」と意気消沈したのですが、同僚達からすぐに慣れると励まされ、この異常な暑さと戦うことを決意しました。
 クウェート勤務が始まった初日、私は日本の日常生活のありがたさに感謝しました。特に感謝したいのは水道施設です。クウェートでは水圧が不安定で、水が断続的にしか出ないのです。シャワーを浴びている時に水が止まり、呆然と裸で水が出始めるのを待つ姿はとても滑稽なものです。気まぐれで調子の良いときは日本のように勢いよく出ることもあり、その時の喜びはひとしおでした。
 クウェートの地での生活にも慣れてきた頃に12期後段要員が着隊しました。私がクウェートに着隊した時、出迎えてくれた隊員から日本の整備服に違和感を感じると言われたことを思い出しました。1ヶ月という短時間ですが砂漠色の整備服に目が慣れ、日本で普段着用しているOD色の整備服に私も違和感を覚えました。慣れというものの怖さを感じると同時に異国での勤務を改めて実感しました。
 私は車両整備員として業務に従事しました。出国までの間に様々な教育を受けたのですが、日本とは大きく異なる環境下での車両運用なので、どのような不具合が発生するかも見当が付かず、当初は緊張していました。しかし、私が派遣されている期間中に大きな不具合もなく、任務を終えました。
 最初は慣れない環境下での生活に緊張していましたが、慣れてくるに従い整備においても今まで養ってきた技術と知識で日々の業務を淡々と行えば大丈夫だと確信を持つことができました。これは同じ特技である先輩方のアドバイスのお陰だと思います。
 一度も異動経験がない上に、海外という慣れない環境での整備業務を円滑に行えたのも先輩方のおかげです。また、日常の雑談においてもお互いの部隊での現状を話し合い、業務に関する様々な情報交換ができました。
 付加職務として庶務係の補佐も務めました。主たる仕事は、日々の命令受領だったのですが、これが思わぬ大仕事でした。庁舎までの道のりが遠いので車両による移動となるわけですが、日中の車内の温度は50度に近く、その上エアコンが効き出す頃にはもう庁舎へと到着してしまいます。車の移動のはずなのに一汗かいてしまう毎日でした。ですが、暑さとの戦いとも言える命令受領のおかげで暑がりの私でも暑さに慣れることができました。
 最後となりましたが、本邦における多くの隊員の方々の御支援のおかげで心置きなく任務に専念することができました。4ヶ月間という長期間に渡り、本当に御支援ありがとうございました。この場を借りてお礼を申し上げます。そして、これから派遣に従事される隊員の方々の御健勝を心より祈念します。

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