防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2008年1月15日号
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第39回全日本官公庁剣道大会
北熊本が27年ぶり、2度目の全国制覇!!
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 第39回全日本官公庁剣道大会が11月17日、東京武道館で開催され、全国の官公庁(政府機関・地方自治体・公社・公団・事業団)から精鋭110チームが参加、トーナメント方式で戦った。
 我が陸自北熊本は、1回戦多摩少年院・4対0、2回戦川越少年刑務所(昨年3回戦で戦って負けたチーム)・4対1、3回戦は宮城刑務所に苦戦し先鋒から副将まで引き分けたものの大将横田が小手を1本取って踏ん張り、辛くも1対0で勝ち進んだ。4回戦の東京入国管理局・4対0、準決勝府中刑務所・2対0と撃破。
 決勝戦の相手は陸自別府を破ってあがった福岡刑務所で一本集中、必勝信念を合い言葉に決勝に臨んだ。本日調子のいい先鋒野中が抜き胴と小手で二本勝ち、勝率(5勝2分け)、次鋒甲斐は相手に小手を先取されたが、得意の面を返して引き分け、勝率(4勝3分け)、中堅椎葉が踏ん張り得意の面を決め一本勝ち、副将川野は尻上がりに調子を取り戻し得意の引き面と抜き胴で二本先取、チームの勝ちが決まった。大将横田は二本取られ負けたが、我が北熊本は、27年ぶりの2度目の頂点に立った。
 今回の優勝の勝因は、個々の必勝執念、団結心、一本に対する集中力が発揮出来た事と職場の皆様のご理解とご支援ご声援のお陰だと深く感謝しています。また2月には、全国自衛隊大会が東京であります。部員一丸となっておごる事なく目標に向かって努力精進していきたいと思っています。(北熊本自衛隊 監督 神之田順秀)

全自柔道大会
神2士が3位入賞
《北千歳》
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 北千歳駐屯地柔道同好会(部長・第101特科直接支援大隊第1中隊 国見1曹)は12月2日、朝霞駐屯地で実施された全国自衛隊柔道大会に出場し、第71戦車連隊本部管理中隊所属の神2士(WAC)が見事第3位に入賞した。
 神2士は、中学1年生の頃、友人に誘われて柔道を始めたのがきっかけで、中学・高校での6年間柔道に没頭し、自衛隊入隊後も、週1回の練習に励んでいる。
 また、毎月1、2回地元(滝川)に帰る時は、必ず母校(高校)に顔を出し練習を行うほど熱心に取り組んでおり、試合後、今回の大会を通じて「くやしい場面がたくさんあり来年はもっといい成績を残したい」と語り、今から来年の大会に向け意気込んでいる。

大運動会を開催
《信太山》
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 第37普通科連隊は、晴天に恵まれた11月23日、信太山駐屯地グラウンドにおいて平成19年度連隊大運動会」を約30名の部外協力者をはじめ、隊員及び隊員家族が参加し終日楽しんだ。
 競技内容は、400m走、風船リレー、増殖リレー、パン食い競争、障害通過走、年齢別リレー、二人三脚、玉入れ、キックターゲット、応援合戦、綱引き、車輪転がし、棒取り合戦及び階級別リレーなど盛り沢山で、各中隊は優勝を目指して競い合った。
 圧巻は応援合戦で、審査員でもある来賓に各中隊こぞって猛アピールを行った。流行のビリーズブートキャンプもどき、お笑い芸人をもじった海パン姿、怪しい仮装や物まね隊員、正統派で攻めた一糸乱れぬ応援団など、隊員の元気溌剌でエンターテイメント性ある姿に会場は大爆笑の渦に包まれた。隊員家族が参加した競技については、子供達がこぞって参加。風船をしっかり抱えて一生懸命走る姿、パン食い競争(吊るしてあったのはお菓子…)では賞品を嬉しそうに持ち、よちよち走りの幼児へはゴールテープが近寄ってくる様子に拍手や声援が沸き起こった。

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
I WAS BORN AND BROUGHT UPIN A METROPOLITAN TOKYO
アイ ワズ ボーン アンド ブロート アップ イナ メトロポリタン トーキョー
生まれも育ちも東京だよ
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 Hi! 皆さん。新年からご多忙のことと思います。大きな目標に向かって、前進している感じがしますね。春に向けて楽しく陽気な日々がやってくるといいですね。
 今回の表現は、I was born and brought up in a metropolitan Tokyo.「生まれも育ちも東京だよ」です。bring upは成長するという意味です。メトロポリタンは首都ですね。inの後に、自分の出身地を入れて言い換えてくだされば結構です。なかなか「生まれも育ちも…」というこなれた日本語に対する英語が出てこないですね。覚えておくと非常に便利な表現です。出身地は、話題にあがることも多く、使う機会も多くあります。
 まだまだ寒い日が続きますが、風邪など召されないようにご自愛ください。年末から年初の寒さで桜の木も春に向け目覚めたようです。少しずつつぼみもふくらんできています。自然のすごさをかいま見るようです。
 それでは、皆さん。See Ya!
〈スワタケル〉

イラク派遣を終えて
《シリーズ》
日本の良さを再認識
空自第4術科学校 業務部施設課 1空尉 岩本英樹
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 私は平成19年3月中旬から同年7月中旬までの間、イラク復興支援派遣輸送航空隊で勤務しました。初めての海外勤務(海外旅行の経験もなし)なので、日本出国までは、クウェート勤務での悪い出来事ばかりを想像し、不安な毎日を過ごしていました。
 施設小隊は、自衛隊が建てた建物及びクウェート軍から借用した建物の維持補修を担当し、電気、設備機械及び土木建築の専門隊員が配置されています。業務を実施する上で苦労したことは、基地内における電気と水の供給が不安定である上に電気器具及び給水器具等が日本製のものと比べて品質が悪いことから、維持補修に多くの時間と労力を要したことです。日本では空気のように当り前の存在である電気及び水が安定供給されないということには、着隊当初、足元をすくわれる思いでした。次第にその状況に慣れましたが、いつ断水や電気器具の故障が起こるのかという不安は、常に付きまとっていました。
 また自然環境にも苦労させられました。4月までは春の陽気でとても快適だったのですが、5月を過ぎると徐々に気温が上昇し軽く40度を超え始め、6月に入ると砂嵐が吹き荒れる毎日でした。5月下旬から6月初旬にかけ、米空軍の支援を受けて道路整備と屋外照明設置作業を実施しました。砂嵐と高温の中での作業は、隊員の体力を消耗させ、日に日に口数が減っていくのがわかりました。それでも炎天下の中、黙々と作業をしている部下の姿は感動的であり、たくましくなったなあと感心させられました。
 個人的に苦労したことも幾つかありました。特に苦労したのは、言葉でした。他国軍の施設関係者との調整では通訳できる隊員に毎回同行してもらい相手と調整するのですが、自分の言葉で話せないもどかしさは、かなりストレスが溜まりました。また暑くなると隊舎の周りに、毒蛇やサソリなどが出没するという話を聞いてからは、夜間に歩く時は、常に地面に注意するようになりました。さらに外出時に食事した何かがあたって、2週間下痢になったこともありました。
 このような苦労がありましたが、それ以上にこの4ヶ月間は刺激的に、かつ楽しく勤務できました。他国軍とのスポーツや会食を通じての交流、リフレッシュ休暇での市内散策など見るもの聞くもの全てが新鮮でした。中でも特に感じたことは、日本の良さを再認識できたことです。山や川が常に身近にあることのすばらしさ、家族への思い、原隊及び上級部隊からの心温まる支援等、どれをとっても日本の環境がいかに恵まれていることか。こういった所感を得たことが、この勤務における一番の収穫だったと思います。

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