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   2007年10月1日号
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全国基地「航空祭」クライマックスへ
好評イベントが目白押し
 今年も航空祭が大詰めとなって来た。全部で年間16回ある航空祭の8回は10月以降に行われる。各基地では、何ヵ月も前からその日のために準備をし何万人もの来場者が安全に楽しめるように配慮する。航空祭前日の準備の終わりが夜中12時を過ぎ、当日は朝4時前には仕事が始まり、終わるのが20時を過ぎる隊員もめずらしくない。疲れを見せない隊員の動きと笑った目の奥の疲れのギャップには本当に頭が下がる。基地ごとに特色のある航空祭。全国の航空祭を追い掛けるマニアたちにとっても熱い季節だ。
《松島基地》
 真夏日となった8月26日、航空自衛隊松島基地(司令・杉山良行空将補)航空祭が行われた。今年も8時の開門予定を待たずにゲートをオープン。あっという間に会場は熱気に包まれた。それもそのはず、松島基地航空祭ではブルーインパルスを午前の訓練飛行と午後の展示飛行の2回見ることができるのだ。「昨日も見れて今日は2回も見られるなんて…」と大興奮の来場者たち。前日13時より開催された東松島夏まつりは、ブルーインパルスの展示飛行で幕開けしたのだ。さすが、ブルーインパルスの母基地がある町、東松島市。
 F-15の航過飛行とU-125とUH-60Jの救難展示に息を飲み、松島基地所属F-2の模擬攻撃に圧倒される。ブルーインパルスの展示飛行はもちろん最大限に盛り上がっている。
 地上も負けてはいない。展示されている陸空海自衛隊の航空機や米軍機の前では、アマ、プロカメラマンらの写真撮影が絶え間なく行われている。EA-6Bの折られた翼にびっくりし、ブルーインパルスのパイロットのサインを貰うために列に並ぶ。新しくなったブルーインパルスJr.の展示走行には拍手喝采。
 朝からぐんぐん気温が上がった今回の航空祭、なんと7万7000人の来場者を真っ黒に日焼けさせた。<写真=真夏の大空を飛行するブルーに来場者の目が釘付けに(松島)>
《三沢基地》
自衛隊と米軍の航空機による展示飛行に9万人が訪れた三沢基地
 9月2日午前9時、江渡聡徳防衛副大臣列席のもとオープニングセレモニーが行われ、航空自衛隊三沢基地(司令・若林秀男空将補)航空祭が始まった。
小雨が降ったり晴れたりとめまぐるしく天候が変化する中、この航空祭に約9万人が来場した。自衛隊と米軍の航空機による様々な飛行展示が行われる中、ときおり民航機が三沢空港から離陸し、また着陸する。自衛隊機と米軍機が共存し、また民航機が運航している三沢基地ならではの光景だ。
 圧巻なのが、地上展示の航空機等の数。航空機だけで24機種、45機、ペトリオットや除雪車両などの各種器材に、警備用車両として新たに装備された軽装甲機動車までもが約2kmに渡ってずらりと並んでいる。
 飛行展示した航空機は9機種25機。戦闘機だけではなく、米空軍の大型輸送機までもが旋回など派手なパフォーマンスを見せた。ブルーインパルスは曲技飛行こそ天候上の理由で一部のみの実施であったが、編隊飛行によるスモークで描く様々な形に「うぉー、うぉー」と来場者は感嘆の声をあげていた。
 「ハンバーガーショップのトイレに入ったらまるで外国」との声があるなど、模擬売店も円とドルが入り乱れ、国際色を感じさせる航空祭だった。
〈10月以降の航空祭〉
▽10月7日・芦屋基地▽10月21日・浜松基地▽10月27日・小牧基地▽10月28日・岐阜基地▽11月3日・入間基地▽11月24日・築城基地(11日から変更になっています)▽12月2日・新田原基地▽12月9日・那覇基地

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