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   2007年9月15日号
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雪月花
 防衛省でわずか2カ月の間に3回の離任式に出会った。まず7月4日には久間章生大臣。久間さんは、なんと言っても防衛省昇格の立役者であり初代防衛大臣として歴史に名前がきざまれることだろう。筆者との対談では非常にオープンで、こんなことを言ってもいいのかなと心配する事がいくつもあった。お会いする時はいつもにこやかで親近感があり人気もあった。だから送別の辞を読む守屋事務次官が感極まった気持ちがよくわかる。8月28日には久間さんの後に就いた小池百合子防衛大臣の離任式、メディア席があふれるほどの注目度の下で行われた。中越沖地震の現場に乗り込んだりアメリカ副大統領と会談したり、東南アジアから帰国した翌日の8月26日には富士総合火力演習にも姿を見せフットワークの凄さに拍手が送られていた。この総火演で小池さんは弊社発行の「防衛ホーム号外」と空自のイラク支援のブルーリングを1日中手にしていてくれてたので関係者はうれしかった。人気のある大臣だったが離任式での小池大臣の挨拶も守屋次官の送別の辞も淡々としていた。9月3日、守屋武昌事務次官の離任式、本人の挨拶も増田好平新事務次官の送別の辞もおそらく自分で書かれたものだろう内容が濃く愛情がこもっていた。守屋さんが官房長のとき防衛庁は市谷に移ってきた、正面のエスカレーターの上り口には落葉やビニールなどのごみがくるくる回っていた。このことを守屋さんに話したところ「あそこは防衛庁の顔ですから」と言って翌日から見事にきれいになった。日米問題からゴミのことまで全力で取り組むのが守屋流だった。防衛省の熱い夏、めまぐるしく人が行き交った。(所谷)

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