防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース 防衛ホーム新聞社 防衛ホーム新聞社
   2007年9月1日号
1面 2面 3面 5面 6面 7面 8面 9面 10面 12面

第1回部隊実験演習
《2師団》
指揮統制システム運用を練成
 第2師団(師団長・師岡英行陸将)は7月7日から7月20日までの間、上富良野演習場で第25戦闘団の練成訓練の場を活用し平成19年度第1回部隊実験演習を実施した。訓練は第25戦闘団のReCS(※注)運用訓練を兼ねて行い、演習師団司令部は指揮幕僚活動能力の向上及び訓練統裁の資を得ることを目的として行った。
 この間、研究本部が実施する師団等指揮システム連接検証、開発実験団が実施するReCS量産確認試験の支援をあわせて行い、総合近代化師団としての一歩を踏み出した。
 16日の訓練開始式において師団長は、「師団等指揮システムを実戦・実行動に結びつけ役立たせるにはどうするべきなのかを常に念頭に置きつつ、各種判断・幕僚活動を効率的に実行する要領を検討すること」「探求心を持って師団等指揮システムを用いた統裁に努力すること」「安全管理」を要望に掲げ訓練が開始された。
 今回の訓練の対抗部隊に第26普通科連隊を基幹として機械化部隊を編成し、また部隊研修中の防衛大学校の学生も対抗部隊に配属して訓練した。
 第25戦闘団は16日夕、情報小隊の徒歩行進に引き続き連隊主力の徒歩行進から行動を開始した。行進間もReCSを運用し、行進部隊は逐次自己位置を送信、部隊の状況を逐次本部が把握して命令指示等端末装置を通じて統制した(=写真)。行進終了後は戦闘団の作戦を優位に進めた。警戒部隊の駆逐後は、部隊交代し敵主陣地へ特科大隊を基幹とする砲迫火力を集中し戦闘団の総合戦闘を投入し敵を撃破して状況を終了した。
 ※注 ReCS=基幹連隊指揮統制システム。普通科連隊及び戦車連(大)隊等の部隊に装備し、師団等と連接した連(大)隊〜中隊〜小隊以下のコンピュータネットワークを構成して状況を把握し、命令等を伝達することにより火力や機動の指揮・統制を迅速正確に行うために使用する。

盆踊りフェスタを開催
《福岡駐屯地》
 福岡駐屯地(司令・田口義則陸将補)では8月8日、「駐屯地盆踊りフェスタ2007」を開催し、約1万1000人が来場する例年にない賑わいを見せた。
 開始一時間後、花火の合図とともに盆おどりフェスタが開始され、福岡駐屯地防人太鼓隊の演舞、続いて近傍の婦人会によるフラダンス、子供達によるポップダンス、第4音楽隊の演奏など楽しい催しものが繰り広げられた。駐屯地司令・田口将補の挨拶、曹友会会長・田中曹長の開会宣言のあと、7時から隊員と地域の婦人会その他一般の飛び入り参加による盆踊りが始まり、グラウンド狭しとばかりに大きな踊りの輪が広がった。フィナーレでは、約500発の花火が次々と打ち上げられ、夜空に大輪の花が咲き、来場者から歓声と拍手が湧き起こった。

雪月花
 食品、マナー、コピー商品。中国からのニュースはあまり喜ぶようなものは入ってこない。オリンピックまで1年をきった北京では大会会場や交通アクセスの建設ピッチを上げている、国家優先で進めるから何をしても早いはやい。しかし環境や個人のマナーになると大変のようだ、昨年10月に筆者が行った北京ではツバは平気、吸殻はポイポイだった。あれから劇的に向上したとも思われないが、さらに気になるのが大気汚染、環境の問題だ。先日の朝日新聞にショッキングな写真が載っていた、防塵マスクをしてアーチェリーをする選手である。オリンピック選手は高地訓練で海外に行くことはよくあるが北京オリンピックでは大気汚染訓練もしなければいけないかも、と余計な心配もする。自衛隊体育学校でも食糧については対応するが大気汚染はまだのようだ。各競技連盟の課題としてのしかかって来るだろう。マスクをして42・195kmを走る姿を想像すると怖くなる。このままでは選手の健康のため不参加を決める国が出てきても不思議ではあるまい。開会式の8月8日は絶対に快晴でなければならないとの方針で人口降雨ではなく人口晴天の実験も行っているが、日本は全て天の配慮に任せ東京オリンピックでは世界中の青空を集めたと言われるほどの快晴だった。人間の侵してはならない領域に手を突っ込む前に地上の安全に眼を向けるのが先だ。(所谷)

Home
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2008 Boueihome Shinbun Inc