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   2007年7月1日号
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寄せ書き
自衛隊に入隊して
33普連 臨時新隊員教育隊=久居駐屯地 2陸士 野仲 治行
 私がなぜ自衛隊に入隊しようと思ったか、そこから述べたいと思います。
 私は知らない世界を見てみたいという理由で、自衛隊に入隊しました。もちろん他にも心身を鍛えたい等のいくつかの理由があります。しかし一番の理由は先の事、すなわち周囲から「自衛隊は辛い」「訓練が厳しくてやっていけない」と言われる所へあえて行ってみようという冒険心の様なものです。そんな私が入隊して日も浅いですが、何を見てきたかをこれから述べたいと思います。
 まず十人単位で行動します。食事、入浴等も班で行動して仲間意識や団結力をつけるためです。訓練はこの班がいくつか集まった「区隊」で行います。訓練は確かに辛いこともありますが、この区隊全員でかかれば案外やっていけるものです。集団効果といいますか、一人よりも十人、更に数十人でかかればいつも以上の力が出せるのです。こうして全員で訓練をこなしていくことで、仲間の大切さを知ることができると思います。
 また私たちには、自衛隊の基礎教育を教えてくださる区隊長や班長・班付がつきます。教育隊と聞くと何か恐ろしげなイメージもあると思いますが、全然そんな事はなく、区隊長も班長もみんな規律正しい方々で私は元気に楽しくやっています。
 最後になりましたが、私が述べてきたことは自衛隊に入隊して始まりの部分です。次は何を発見できるのでしょう。仲間たちと手を取り合って、新世界の旅は続きます。
同期への想い
33普連 臨時新隊員教育隊=久居駐屯地 2陸士 中川 領太
 私がタイトルに同期への想いを選んだ理由は、自衛隊の仕事内容より同期たちの方が気になっていたからです。自衛隊に入る前まではアルバイトをいくつか転々としてきましたが、自衛隊の同期ほど気を使うことはありませんでした。
 初めて自衛隊に来て10人部屋と聞いた時は、正直嫌でした。年も違う、考え方も違う、生活習慣も違う、趣味も違う、色々な人が来ていました。また同じ区隊、同じ部屋の同期の名前を覚えるのも苦労して、新隊員同期総員69名の名前を覚えるのも苦労しました。
 自衛隊で生活を始めた時は、同期たちのルーズさが非常に目立ちました。今ではみんなが声を掛け合って時間を気にするようになってくれたので、決められた時間に対して団結するようになってきました。しかしまだまだ時間ギリギリなので、これから前期教育期間3ヵ月間、同期みんなで協力しあい、常に時間に余裕をもって行動できるようにしていきたいです。
 また個人的に一番重要なのは、同じ部屋の同期のことです。新隊員教育隊は色々な人が集まっているだけあって、気に入る人と気に入らない人が出てきてしまいますが、できるだけ私は同期みんなと仲良くしていきたいです。だけどどうしても些細なことで喧嘩が起こってしまいますが、良くも悪くも一緒にいるのは3ヵ月間のみ、私もまだまだ未熟ですが、残り2ヵ月間、お互い心身ともに成長し笑って同期揃って前期教育期間を終了したいと思っています。
私の趣味
第16普通科連隊第1中隊=大村駐屯地 3陸曹 古川 泰明
 私の趣味はコンピュータを扱い、映像や画像を創作することです。私がコンピュータと出会い、本格的に活用しだして10年以上たちます。当時はまだウインドウズが世に出始めた当初で、ほとんどのパソコンはコマンドと呼ばれる命令文を入力し、媒体もフロッピーディスクが主流で業務を行っていた時代です。当時としてもパソコンは高価な機材であり、金銭的事情で新品の購入は難しく「無いものは自ら作る」の精神でいかにして仕入れるかを思案し、壊れた機材や中古の機材を組み合わせて稼動するパソコンを作った記憶があります。
 高校時代には放送部に入部し、パソコンを利用して映像の編集や音声の編集のノウハウを学び、その時に作成した作品はNHK杯全国放送コンテストで制作奨励賞を頂きました。その後大学進学も考えましたが、自衛隊の広報ビデオに影響を受け、能力を活かせる職場と考え自衛隊に入隊することになりました。
 自衛隊入隊後、各駐屯地に掲示されている事故防止啓発ポスターを描くことになり、本格的にデザインの勉強を独学で学び、師団長に褒賞状を頂き、翌年には私の作品が全国の駐屯地で掲示されていました。その年には平成16年度米国における実動訓練に、企画班のカメラマン兼編集スタッフとして海外に行くことができ、現地での撮影および編集等を手がけました。また日本帰国後に普及教育訓練用の映像資料を制作し、自衛隊の練度向上に寄与できたことは、私にとっての大きな誇りと自信でもあります。
 最近の活動としては、駐屯地広報室に勤務し、部隊内における各種行事での写真および映像の撮影と編集のほか、駐屯地内の記念行事や夏祭りなどのポスターのデザインを行っております。デザインする上での着眼としては「シンプルであること」「わかりやすいこと」「斬新であること」に気をつけながら作成しています。
 今後の目標としては、より質の高いデザインを追及するとともに、時代のニーズと自衛隊の要求に応えられるように、一層の研鑚を積んで行きたいと思います。
お口の「細菌」にご注意!
久居駐屯地業務隊(衛生科長) 2陸佐 吉田 和子
 口の中には誰でも必ず菌が住んでいます。最近、この口の中の菌が体の病気に関係していることが解ってきました。
 口の中の菌は簡単に飲み込めますし、ハグキが腫れていれば血液に入り込み、瞬く間に体中に広がります。身近な例では「インフルエンザウイルス」に感染した場合、そのウイルスの増殖を助ける働きのあることが確認されています。
 一方、常にお口の中を清潔に保ち菌の数を少なく維持している人は、同じウイルスに感染しても菌が増殖しづらいために、症状が軽かったり発病しない場合もあります。
 血液に乗って全身に広がると、血液の沢山通過する臓器(心臓、肝臓、腎臓)などの病気の原因にもなります。口の中の菌をゼロにすることは不可能ですが、菌の数を少なく維持することはできます。皆さんご存知の「歯磨き」です。
 口の中の菌は人間と同じ物を食べて増殖し、毒素を造ります。ですから食事やおやつの後に歯磨きが必要なのです。手が汚れたら洗うのと一緒です。食事(おやつ)から時間が経てば経つほど、体に対する害も大きい悪玉菌が増えていきます。
 健康で楽しい人生を送るためにもぜひ、自己防衛をなさってください!(詳しい病気のことや歯磨きの仕方などを知りたい方は、個別に医務室歯科までお問い合わせください)。

「頑張っています」新しい職場
活躍する0Bシリーズ
周囲の支援を胸に前進
アオキ工業株式会社 鈴木 力
鈴木氏は平成18年3月に第6通信大隊第1中隊(神町)を陸士長で任満退職。
 私は平成18年3月25日に第6通信大隊(神町)を任期満了退職しました。
 退職前は、退職後の生活に対して大きな不安がありました。食生活や金銭面、一人で続けていけるのだろうか、周りの人達に応えられるだろうか、一つ一つの不安がとても大きくなり、退職直前になるとそれまで自分の中にあった自信が消えかけていました。しかし退職直前の自分に対し、中隊長をはじめ先輩方、後輩一同、なにより同期の激励で、熱くそして力強い「頑張れ」の一言。きっとこれから何年何十年と月日が流れてゆく中に、あの第6通信大隊の皆様の「頑張れ」の一言は自分の力を引き出す言葉になると思います。
 就職に際し、山形地方協力本部や福島地方協力本部の皆様のご支援により、私の生まれ故郷である福島県白河市にある「アオキ工業株式会社」に就職することができました。
 会社では社長が母親、取締役営業部長が父親のような温かみがあり、退職前にあった私の不安にも耳を傾けてもらい、会社の先輩社員も仕事が分からない自分に優しく教えてくれます。また私は、予備自衛官にも採用されました。職場のご理解も得られ、今後の訓練出頭にも意欲を燃やしております。
 私は、仕事そして私生活面でも良くして下さるこの会社に就職できたことが、今の自分の誇りです。一日でも早く会社で戦力となれるように頑張りたいと思います。
 今の自分には支えがあります。退職前は第6通信大隊の皆様からの「頑張れ」の一言、退職後は両親がいるような安心できる会社。これからの人生いろいろな壁に突き当たると思いますが、この二つの支えが自分を高めて壁を乗り越える力をくれると信じています。
 私は陸上自衛隊を退職したことに悔いはありません。それは退職の日のみんなの笑顔が胸にあるからです。今自分を支えてくれる皆様の為にも、挑戦・献身・誠実を胸に頑張ります。

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