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   2007年6月15日号
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米海兵隊と交流深める
富士日米友好協会
地元議員も駆けつけ盛況に
手ごたえは? 網を引く米海兵隊たち
 御殿場のアメリカ海兵隊との交流を続けている、富士日米友好協会(中野新一会長)では6月9日、毎年恒例の地引き網を沼津市の千本松原で賑やかに行った。
 朝5時から会員が準備を始めるなか、マークT・ギージー少佐(副司令官)ら約50人の海兵隊員らが到着した。また自衛隊からも直海康寛富士学校長や池川昭司静岡地本部長、富士地区の連隊長ら約100人が参加して一緒に100mを越えるロープを引っ張った。都合3回引き揚げた網には50cm大のヒラメや、たこ、いしもち、真鯛などが飛び跳ねており全員が大はしゃぎ。中でもギージー少佐は「来月に転属になるので最高の思い出ができました。世界各地を回っているがこんなに歓迎される所はありません」と周囲のひとたちにお礼を言っていた。
 獲物は会員の手によりすぐさま料理され、両国の隊員や一般参加者100人、そして斉藤斗志二、細野剛志代議士や大橋俊二裾野市長、地元県会議員らも駆けつけて、本当の獲りたてをさしみや塩やきで乾杯。女性会員手作りのおにぎりやいなり、味噌汁、バーベキューも大好評で昼過ぎまで英語と日本語が飛び交い交流は大成功だった。
 富士日米友好協会は2000年に設立、日米隊員による合同富士登山やバーベキューも行ったり他にないような暖かい交流を続けており、在日米国大使からも直接お礼を言われている。7月9日のキャンプ富士の副司令官交代式にも出席要請をされている。さらに同協会は10月に沖縄米軍キャンプの研修も予定している。
(所谷尚武)

「砂の祭典」で音楽演奏
《国分》
 国分駐屯地(司令・高橋正州1陸佐)音楽部は5月1日、吹上浜砂の祭典音楽演奏支援を実施した。
 この祭典は毎年行われており、砂による造形が大変有名で多くの観客が訪れている。音楽部は、祭典オープニングとメインステージでの演奏を行い、行進曲・民謡・歌謡曲と多彩な演奏で聴衆を魅了した。また、白い演奏衣装に身を包んだ隊員達が演奏行進する姿に訪れた観衆から大きな拍手が上がり、砂の祭典のオープニングを盛り上げた。

隊内生活体験を実施
《滝川駐屯地》
 第10普通科連隊(連隊長・西浩徳1佐)は5月12、13の両日、滝川青年会議所メンバー18名の隊内生活体験を受け入れた。
 12日夕、仕事を終えた青年会議所の18名は、私服から迷彩服に着替えると、全般説明と連隊長の防衛講話を受け、容儀指導と日夕点呼を体験し、短い1日目を終了した。2日目は、基本訓練、救急法を実習した後、背のうを背負っての10キロの徒歩行進を体験、全員が完歩し達成感を笑顔で表した。午後からは、訓練の総仕上げの障害走を2人1組で実施した。雨が降りしきる中で行われた障害走では、腰まで水につかり現職自衛官と同じように訓練を体験した。

雪月花
 空手の全自連大会(8面に記事)開会式で駐日イスラエル大使、エリ・コーヘンさんの飛び入りの演武が行われた、まったくの想定外だった(池田整治大会委員長)。この日の昼食の時、大使が来賓で出席していることを知らされた守屋武昌次官は大使が空手をやり稽古着はいつも車の中に持っていることを聞いていたので「午後からの開会式で“形"を披露してくれませんか」と声をかけた。大使は始めびっくりしたものの「やってみましょう」となった。大使は21歳の時から松涛館流を37年間やっており、師範は空手界では伝説の大島つとむさんだという。大島さんはアメリカ・ヨーロッパでも武道関係者の間では知らない者はいないほどの人物だ。大学を卒業、すぐに米国に渡り空手道をひろめた、これが1955年でその時の空手を踏襲しているということだ。だから今の日本の空手とは多少趣が異なると聞いている。大島さんは時流におもねることなく昔からの空手を続けているから外国で人気が高いのかも知れない。そんな大師範の直弟子だから、松涛館流独特の足を高く上げ、肘をはねる大使の“形"は攻撃的で迫力十分、武道館にいる全員が見入った。ちなみに大島道場では最高位は5段で大使は最高位12人の中の一人だそうだ。声をかけた守屋次官、それに応じた大使。積極的なものごとの成り行きとは楽しいものだ。(所谷)

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