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   2007年5月1日号
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第53期生徒が入校
《少工校》
新入生271名、声高らかに宣誓
 少年工科学校(学校長・別所利通陸将補)は4月8日、第53期生徒(271名)の入校式を実施した。
 新入生は4月1日、全国各地から期待と不安の入り混じる中、武山の地に集い約1週間で「気を付け」「敬礼」に始まる自衛官として最も基礎的な訓練を終え、この式に臨んだ。
 式には蒲谷横須賀市長、吉田三浦市長、防衛大学校幹事・火箱芳文陸将、陸上幕僚監部教育訓練部長・渡邊隆陸将補をはじめ、部内外から来賓約150名と新入生家族等約630名が列席した。少工校吹奏楽部の演奏で国歌斉唱から始まり、引き続き任命・申告・宣誓を行った。特に宣誓では、入校生代表中桐拓人生徒(千葉県出身)に続き新入生全員が宣誓後一人ひとりが名前を発声し、頼もしい声が響き渡った。
 学校長式辞では「生徒としての自信と誇りを持て」「自分に負けるな」「同期の絆を大切にせよ」との要望があり、新入生の心に深く刻み込まれた様子であった。また陸幕教訓部長からは「入校にあたり『24』(1日24時間を有効に活用)、『7』(1週間の5日間を勉学・訓練等規律正しい生活をし、残り2日間しっかりと休養せよ)。そして『53』(入校の271名にとって一生忘れられない数字)を大切にせよ」と心温まる激励の言葉が贈られた。最後に新入生も覚えたばかりの少年工科学校校歌を声高らかに斉唱し、式は終了を迎えた。
 引き続きグラウンドでは生徒会を中心とした2・3年生による歓迎パレード、そして部内外行事で活躍するドリル部によるドリル演奏が披露され、統制されたパレードと一糸乱れぬドリル演技には、新入生そして家族に感動を与えた。更に東部方面航空隊の少年工科学校出身パイロットによる祝賀飛行が実施され、新入生の入校式に華を添えた。その後食堂における午餐会では、一時の家族団欒の様子が見られ、和やかな雰囲気の中全ての行事を終了した。

女性自衛官
268名が教育隊へ
《朝霞駐屯地》
 4月11日、女性自衛官教育隊(隊長・前田絹代1佐)は、第1教育団長(岩丸勇1佐)立会のもと、第32期一般陸曹候補学生、第17期陸曹候補士及び新隊員前期課程合同の入隊式を多数の来賓や全国各地から駆けつけた父兄が見守る中、朝霞駐屯地で挙行した。
 式は、国歌斉唱、任命、申告と続き、代表隊員が「服務の宣誓」を行い、268名の新入隊員たちは全員、立派な自衛官になることを強く誓った。

満開の桜のもと入隊式を盛大に実施
《佐世保教育隊》
 第32期一般海曹候補学生67名、第17期曹候補士課程145名、第345期練習員課程175名が4月5日、佐世保教育隊に入隊し、赤星慶治佐世保地方総監をはじめ、部内外から多数の来賓を迎えて入隊式が行われた。
 式では新入隊員の家族が見守る中、海上自衛官に任命され、入隊者総員が大きな声で宣誓を行った。教育隊司令からは「基本をしっかり体得せよ」「同期生としての相互の信頼感を確立せよ」と訓示があり、続いて赤星総監が「国内のみならず世界からも海上自衛隊に対する期待と信頼は大きなものとなっている。諸君は、このような組織に属していることをよく認識し、自己の鍛錬に邁進してもらいたい」と激励した。
 最後には隊歌「海を行く」を元気いっぱいに斉唱し、式を締めくくった。

39普連後方競技会で本管中隊が優勝
《弘前駐屯地》
 第39普通科連隊(連隊長・長谷川光成1佐)は3月27日、後方競技会を行い、炊事・車両・衛生・らっぱ・通信・後方知識などの後方支援能力向上を図った。
 競技会は、各中隊から総勢250名が参加し、高機動車のA点検及び故障箇所の探求、らっぱ吹奏、通信の有無中継など、それぞれの正確さや迅速さを競う競技に挑んだ。
 競技会は各中隊が練成した後方機能の成果を十分に発揮し混戦となったが、本部管理中隊が炊事・車両・衛生の3種目を制し優勝した。また、重迫撃砲中隊がらっぱ、第2中隊が通信、第3中隊が後方知識の部をそれぞれ制した。

雪月花
 5月8日で防衛庁が六本木から市谷に移転して7年になる。市ヶ谷台の建物も風景も落ち着きを見せ地域にもすっかり溶け込んできた。この7年の間で何と言っても一番ビッグなニュースは防衛省への昇格であり、国民の評価と期待と注目度の高まりであった。一方、さまざまな歴史を刻みながら40年間馴染んだ「六本木防衛庁」の跡地には、3月30日東京ミッドタウンが華々しくオープンした。隣にあった桧町公園と併せて10ヘクタールという広大な都心にあたらしい街が誕生したのだ。いやでも近くの六本木ヒルズと比較してしまうが規模はこちらが上だ。敷地内に建つホテル・リッツカールトンの53階からは東京が眼下に広がり、新しい防衛省も少し離れるがくっきりと見える、ホテルの下層階のショッピングエリアにはブランドショップからコンビニ、豆腐屋さんまであり、完全なニュータウンだ。歩きながらここは1号館があった辺りか、内局のあった辺りかと思うが当然のことながら昔の面影はない。確実に推測できるのはグランドのあった所だ。ここは桧町公園をつないで敷地の半分を占める大公園になっており、芝生の広場、鯉でも泳がすのか大きな池と渓流も作っていた。ミッドタウンはあらゆる面で人気スポットになることは間違いあるまい。ただ残念なのがひとつ、これだけのスケールにもかかわらずこの土地の由来歴史を紹介している物が何もないことだ。旧軍の麻布第1連隊とか防衛庁が以前あったことを記念する何かがあってほしいのだ。街は変貌していくものであることを充分承知の上でもちょっと寂しい、ここが人生の場であり青春の地であった人はいっぱいいる。(所谷)

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