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   2007年4月15日号
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広報担当者会同を開催
新手法取り入れ活発に意見交わす
《山口》
 山口地本(本部長・中原茂樹1空佐)は3月16日、山口県内に所在する陸海空自衛隊の各基地等の参加を得て、山口県内広報担当者会同を開催した。
 今回は特別にワークショップの手法を取り入れて行われた。「ワークショップ」は立場や役職などの垣根を取り払い、参加者が自らグループの相互作用の中で学びあう双方向的な学びのスタイルのことで、8基地等と機関から総勢14名が参加した。
 午前中は、平成18年度の各広報活動の現状を報告、そのあと平成19年広報行事予定の確認や計画する訓練報道公開について話し合った。また、開設するホームページや携帯サイトの活用状況や、計画している記念日行事等における募集広報コーナーの設置、イベントチラシへの募集情報紹介など各基地等と一層の連携をはかることについての提案や意見を交換した。
 午後は、県政改革推進委員会委員をはじめ県内外で活躍している船ア美智子氏を部外講師として招き、「ワークショップの手法や新たな広報の取り組み方について」と題して講話を行うとともに、ワークショップの手法について実践的な体験を実施した。
 講師の船ア氏を自衛隊を全く知らない国民に見立て、「いかにして自衛隊を理解していただくか」をテーマとし、参加者を2グループに分けてワークショップを進めチャートにまとめた。
 最後に3分以内というルールの中で、まとまった意見を発表、2グループとも活発な意見交換が行われた。

駐屯地にAED設置
《阪神病院》
 阪神病院の所在する川西駐屯地(共済支部長・林建男陸将補)では、全国でも珍しいAED(自動体外式除細動器)を搭載したジュース用自動販売機を全国の駐屯地に先駆け設置した。その日を記念し3月20日に、関係者の見守る中、テープカットが執り行われた。
 AEDは、小型コンピューターが内蔵されたA4ほどのスーツケースで、電極を心臓発作中の患者に装着したパッドにつなぎ、音声及び視覚指示に従い心停止の場合の電気ショックにも対応できる。駅やホールなど人の集まるところに急速に普及してきており、愛知万博でも有名となった。
 今回AED設置への契機となったのは、阪神病院で18年度実施した「TQM(トータルクオリティマネージメント)活動」のサークルミーティングの席で第2内科部長・松村琢也2佐の一言からだった。薬剤官の谷釜3佐は、「AEDの公共的場所への設置は世の趨勢だと理解はしていたが、自動販売機にまで付加価値機能として存在するのか」との驚きはあったものの、「隊員の健康管理上の安全施策」として、万一の場合の必要性を強く感じ、積極的に医療機器業者と連絡をとりあい導入実現へむけて始動した。その後関係者の一人である総務部総務課厚生班長の木村輝男事務官がバトンを受け、自販機業者との調整を実施、「AED本体ならびにバッテリー、パッド等の消耗品を業者負担にしてもらうことついて苦慮した」と、半年間での実現の道のりを振り返った。
 関係者一同心待ちにしていたこの日には、木村1尉(看護部外来診療棟勤務)、と棚町曹長(看護部内科病棟勤務)が実践さながらのデモンストレーションを実施し、防衛弘済会関西本部長枦木氏ら来賓からの拍手喝采をあびた。
 まだ、誰もAEDのすばらしさを口にしなかった頃から「1台あればいいのではなく、いつでもどこでも患者が発生すれば迅速対応できる身近なものにしたい」とその必要性を訴え続けてきた松村2佐の笑顔が印象的だった。

国境の島「与那国」で出張所員が絵本を寄贈
《沖縄》
 沖縄地本石垣出張所(所長・吉松敬介3陸佐)は3月16、17の両日、与那国広報の場を活用して私設図書館「おはなし舘文庫」を運営している田頭恵子氏を訪れ、童話絵本10冊を寄贈した。
 石垣出張所副所長・林田康典1陸尉が同図書館を昨年訪れた際、田頭館長が自費で文庫を創り、地元の人々に本の貸し出しや幼児らに対する読み聞かせなどの活動を行っていることを知り、その熱意に感銘を受け今回の寄贈となった。林田副所長は石垣出張所全員の力を借りて童話絵本を集め、3月の離島広報に併せ寄贈を行った。寄贈を受けた田頭館長は、「自衛隊の方に、このような形で寄贈を受けるとは思ってもみなかった。島には本屋もなく島民は色々な本に接する機会も少ない。頂いた本は大勢の人達に読んでもらい、大切に管理して行きたい」とコメントした。

災害派遣について22普連隊長が講話
《宮城地本》
 宮城地本(本部長・佐藤暢彦1陸佐)は3月15日、仙台商工会議所において第22普通科連隊長・角南良児1陸佐を講師として招き、「自衛隊の災害派遣について」と題し、第30回市民防衛講座を実施した。
 迷彩服に身を包み、そのまま災害現場に出動できる姿で登場した連隊長は、まず防衛省の移行について触れた後、自衛隊の災害派遣の概要、宮城県沖地震の対処要領について、平成15年に発生した宮城県北部地震時の連隊の活動状況を紹介しつつ講話した。
 講座には、梅原仙台市長、佐々木名取市長、仙台市議2名の参加もあり、災害発生時の自衛隊と自治体との連携の重要性についても説明した。
 角南1佐の、テンポ良く力強い説明に、新規参加者12名を含む81名の聴講者から、「頼もしく、安心感を覚えました」「自衛隊の活動が理解でき、心強い思いです」などの意見が多数聞かれ、自衛隊の災害派遣活動についての理解を深める事ができた。
 次回の講座は5月17日、仙台商工会議所で実施が予定されている。

若者集まるコンビニに募集ポスター掲示
《東京地本》
 東京地本募集課(課長・石崎敦士1陸佐)は、募集ポスターの掲示場所としてコンビニの組織的な開拓に着手した。
 今回、組織的開拓の第1号店となったのは、ファミリーマート神田駿河台3丁目店で、周囲に学生が多い絶好のロケーション。オーナーの黒木氏は、「私自身も自衛隊の応援団として何かできることがあれば協力したいと考えていましたので、ポスター掲示のお話があったときにはすぐに名乗りを上げました。このポスターを見て自衛隊に応募する若者が出てくれれば幸いです」と語った。
 募集課総括班長の藤本2佐は、「東京地本は、広報官の個人的な募集広報能力の向上が募集成果の向上につながるとの認識を基本に置いているが、地本が組織的なバックアップの態勢を整え、広報官個人がより効果的な広報活動を実施できるような施策を積極的に推進することにも重点を置いている。今回の募集課によるコンビニへの募集ポスターの掲示開拓もその一環である」と述べている。

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